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大内岳 × 福永健人 「ぶどう」Music Video対談① 〜MV制作に至った経緯 / コマ撮りアニメーションを始めたきっかけ〜

ドラマーでありながら、コラージュアニメ作家でもある。

2021年6月23日にリリースした福永健人『No.23』より
収録曲「ぶどう」のMusic Videoを制作して頂いた大内岳さん。

福永とは、二十代前半からの古い「対バン仲間」だった彼が
突如として摩訶不思議な映像世界を作り出した。
その裏側にはどんな思想やエピソードがあったのか。

他ならぬ福永自身が気になってしまったので、リリースのすぐあとに対談をお願いました。

「ぶどう」Music Videoの裏側から、果ては芸術に取り組む根本の話まで。
半ば対談であることも忘れて、たっぷり語り合いました。

スクリーンショット 2021-07-02 1.08.29

【MV制作に至った経緯】

「作者を見てみたら「大内岳」って書いてあるもんだからびっくりして。」

大内 : 「健人くんに映像を提供した」というのが、まだあんまり現実味を帯びてないですね。

福永 : 笑

大内 : 対バン仲間だから。古くはOLD JOEからの。

福永 : 大内君はドラマーだと思っていたと言うか、いや、今でも思っているんだけれど。
昨年末に山田エリザベス良子さんの「ワンダーランド」Music Videoが公開された時に、とんでもないMusic Videoあるじゃん!と思って作者を見てみたら「大内岳」って書いてあるもんだからびっくりして。

大内 : 笑

福永 : ツイッターにイラストをあげたりしてるのは見てたから、絵が上手いなあとは思っていたけど...。
とんでもないものを見てしまったと思いました。

大内 : いやはや、ありがたい。

福永 : 見た直後に連絡をしていたと思うんだよね。

大内 : アップされて1日2日くらいのタイミングでしたね。

福永 : 最速で連絡しちゃった。ノープランで笑

大内 : 俺的には「頂いた反響オブザイヤー」でしたよ。

福永 : そのあとお茶しに行ったんだよね。俺も何も決めてなかったけど、これはお茶をしなければならないな、と思って。

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【コマ撮りアニメーションを始めたきっかけ】

「コロナ下で、ライブができなくなって、うちにずっといて何にもしてないと何か悪いことしてるみたいな気持ちになって。」

福永 : コマ撮り(アニメーション)自体は、山田エリザベスさんのMV以前もやってはいたの?

大内 : 音にはめない形で、自主制作として、自分の描いた絵や、雑誌・広告の切り抜きを動かすっていうのはやってました。
もともとそういう素材をスクラップしてためておくのが趣味だったので。

福永 : 変態...変態の趣味だよね。

大内 : 笑 コロナが生んだ怪物ですよ。

二人 : 笑

大内 : いや、本当に。コロナ下で、ライブができなくなって、うちにずっといて何にもしてないと何か悪いことしてるみたいな気持ちになって。
その時に残されたものというか。家にある紙っぺらをいっぱい集めて。

福永 : 切って。

大内 : Michel Gondry(ミシェル・ゴンドリー)っていう、映画とMusic Videoで有名な人なんですけど。
その人がコロナ下のおうち時間というか、stay homeの中で何してるかっていう記事の中で、自分の子供と一緒に、コマ撮りの映像で「動く絵本」みたいなアニメを作っていて。
子供に紙っぺらを作ってもらって、それを動かしてもらって、自分はカメラで撮影して、アニメを作るっていう。
それを見て、「コラージュ、子供にできるんなら、俺にもできるな」と…笑

福永 : 笑

大内 : それでコラージュを作ってインスタに投稿してみたら、全然知らない人から「これ、動いたら面白いんじゃない?」とコメントを頂いて。
次の日にはUPした鳥が動き始めていた、という。

福永 : インスタのコメントが、天からの啓示みたいに。

大内 : そう、天からの啓示みたいな感じで。
動かしてみたら思いの外反響もあって、意外とこれって見てもらえるんじゃないかと思って。

>>次回「iPhoneを用いたDIYアニメーション」について伺いました。

福永健人 - ぶどう(official music video)  dir.大内岳

再生ボタン付き

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