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サムワイズフード調整日記 (1)店舗予選抜けまで


はじめに

Champions Cup Season2 Round2 がモダンで開催されるとのことで、ある程度真面目にモダンに取り組もうと握ったサムワイズフードのデッキ調整がこれまでになく楽しかったので、記録ついでにnoteの記事にしてみました。
デッキリスト、そのリストで予選に挑んで得た経験、その経験をもとにした in out(調整)をつらつらと書いていければと思います。
"アカデミーの整備士", "リスの将軍、サワギバ"の強さがわかっておらず、整備士2, サワギバ0 からスタートの完全フード初心者なので、序盤は当たり前のことばかりになると思いますがご容赦ください。

自己紹介

ケントといいます。
MTG歴2年(復帰後)
15年くらい前小中学生の頃(ミラディン、神河ブロック)に、少し遊んでおり、2年前にアリーナきっかけで紙のMTGに復帰、モダンを組みました。
当時の思い出のカード"死の雲"を使ったジャンド死の雲を長い間愛用していました。しかしながら、店舗予選に出るからには勝ちたい、「ラクドス想起に"死の雲"→"フェイン・デス"→負け」は嫌だということで、泣く泣く今回は別デッキを新しく握ることにしました。
ジャンド死の雲での成績は
 Champions Cup Season1 Round2 店舗予選抜け
 横浜で開催されたモダンオープンで7-3の42位
です。
競技大会が楽しくて Season1 Round2 以降、予選を巡っていますが、現状目立った実績はありません。
 Champions Cup Season1 Round2 エリアで敗退
 The Last Sun 1日目で敗退
 Champions Cup Season1 Round3 エリアで敗退
 Champions Cup Season2 Round1 ファイナル権利獲得
長くなりましたが自己紹介は以上です。本題に入ります。

サムワイズフードとは(初期の認識)

メインコンボ
サブコンボ

"サムワイズ・ギャムジー", "大釜の使い魔", "臓物の予見者" の3体のクリーチャーを使った無限コンボでゲームに勝つ。
上記のメインコンボに加え最新エキスパンションで追加になった、"ペレグリン・トゥック", "実験的な菓子職人"の無限ルートもサブプランとして使用可能。
両ルートとも3マナ以下のクリーチャーのみで成立するため、"集合した中隊"からの即死がある かつ "召喚の調べ"でのサーチが容易 で強い!!!
みたいなデッキと認識していました。

コンボの手順については割愛します。知らない方は記事最後に乗せてますので先に目を通していただけると。

で、ここからはこの記事のメインコンテンツ、この当初の認識を元にデッキを組んでみて、店舗予選に出て、対戦で気づきを得て、デッキをいじって、予選にでるの繰り返しで、自分用のサムワイズフードを仕上げていく様子を詳らかにお伝えします。

デッキリスト ver 0.1

初めて握るデッキなので、先人の様々なリストを拝見し、わからないながら自分なりに数枚いじりました。

当時よくあったリストとの違いとしては、多くのリストが"アカデミーの整備士", "リスの将軍、サワギバ"を4枚採用していたのに対して、整備士2枚のみを採用しています。
この段階の認識は大きく間違えていて、恥ずかしい限りですが、
どうせコンボで勝つんだから、サワギバでちまちまリスを出しても仕方ないだろう
整備士は食物のおまけで宝物、手掛かりが出るだけでそれが何なのか?
っていう感覚でした。

その代わりに、サブプランの"ペレグリン・トゥック", "実験的な菓子職人"の追加(そろえば勝てるから)。
"裕福な亭主"、トゥック、菓子職人のコンボでライフを大きく回復できる。
"飢餓の潮流、グリスト"は、概ね2ターン目に置ける構築なので強いだろう。もともとジャンドを使っていたこともあり、信頼度高め。
"オークの弓使い"折角買ったので使いたかった。

という感じです。サイドまで触れていると長くなるので、追加で記事を書く気になればその時に書きます。

戦績

気づき、調整内容

対アミュレットタイタンでは、2本とも猫、サムワイズ、臓物を順番に出す3キルで取ることができました。
アミュタイ、トロン、リビエンのような妨害が少なく、お互いに最速を狙うようなマッチでは、1マナ、2マナのカードのみでコンボが成立する強みを生かしたいと思い、
out 悲哀の徘徊者 in 臓物の予見者
とし、3キルを狙いやすくしました。

対4cは孤独+儚い存在で盤面をぼろぼろにされて負け。軽く打てる除去で序盤を凌ぐ、4cは構造的にキツいと感じ、サイドにアショクを追加。
これもジャンドを使っていた際に4c相手にお世話になったカードで先手であれば2ターン目に置ければ概ね勝ちという雑なシルバーバレットに頼ります。

その他全体でメインは
in
臓物の予見者、裕福な亭主、地平線の梢、アカデミーの整備士×2
out
悲哀の徘徊者、飢餓の潮流、グリスト×2、ペレグリン・トゥック、オークの弓使い
の入れ替えをしています。

まずは、アカデミーの整備士の追加。これは恥ずかしながら整備士が場に2体いる場合の処理を知らずにおり、たまたま気になってルールを調べると2体ならぶと、1つの食物が、食物、宝物、手掛かりがそれぞれ3つでることを知り、入れるなら4枚入れないと意味がないとなり追加しています。
抜きたかったのが、グリスト、弓使い。
整備士を4にするなら、能動的にトークン出せるカードを増やしたいので、裕福な亭主を追加。
後、ドライアドの東屋が土地として信頼できない場面が多く、土地を増やしたかったので、地平線の梢を追加。枚数調整でトゥックを1枚減量。

ここまでが初日の成果です。

デッキリスト ver 0.2

戦績

気づき、調整内容

白黒赤ブリンクは孤独、激情両方いるのは無理なので、特に対策も思いつかず、基本的にあきらめ。
アミュタイには、先日学んだ、3キル狙いプランが功を奏したため、考え方は間違っていなさそう。

そして、カスクラは3本目にもったいない落とし方をした。
後手で初手にラヴィニアが2枚ありキープ。2ターン目にラヴィニアを出すも、砕骨、返しで続唱されてそのまま際に殴られて負け。
反省を生かして、サイドのラヴィニア2枚をラヴィニア1枚、テフェリー1枚に、こうすることで同じ状況でになれば続唱の返しにテフェリーでサイをバウンスしてかなりの時間が稼げるので勝てた過去もあったのかと。

サイやラクドスのように積極的にライフを詰めてくるデッキに1ターンでも延命できればと、魔女のかまどを試してみることに、
in 魔女のかまど、大釜の使い魔、ウルザの物語
out 悲哀の徘徊者、地平線の梢、ドライアドの東屋
ドライアドの東屋を抜くので、土地はもう1枚減らしてもよいと判断。
かまどを使うなら猫を増やしたいので、同じコンボパーツ内で悲哀の徘徊者とチェンジ。

後、マナベースをフェッチ多めに変更。

デッキリスト ver 0.3

戦績

気づき、調整内容

版図、黒緑ミッドは魔女のかまどが早速大活躍。想定通りに試合を長引かせてカンパニーないしはコンボパーツ確保につながる時間を与えてくれたので満足。

青黒コンに対する負けでコンボ一辺倒による弱さを痛感。青系のコントロールやURマークタイドに勝てるように、地力の強いカードでのミッドレンジプランのようなものが必要なので、グリストに帰ってきてもらう。
in 飢餓の潮流、グリスト×2、不屈の追跡者、暗号動物学者、ローニス、屍肉喰らい
out  裕福な亭主×2、実験的な菓子職人、大釜の使い魔、臓物の予見者
カードパワーの弱いカードたちを抜いて、グリスト、トラッカーを追加。
トラッカーは自身でトークンを出せて、仮想敵の青いデッキが嫌がりそうなのでお試し。
臓物の予見者1枚をレン六、オークに若干の耐性がある屍肉喰らいにチェンジ。

デッキリスト ver 0.4

戦績

気づき、調整内容

URマークタイド、エスパーコン戦でグリスト、トラッカーが大活躍。

そしてここにきて"アカデミーの整備士"が真価を発揮する。
整備士によって無限ルートが大幅に増加していることにやっと気づく。
まずは整備士がいるとローニスがサムワイズの代わりになること。
猫、サムワイズ、サクリ台でなく、猫、ローニス、整備士、サクリ台でコンボが成立する。
また、整備士が2体いるだけで、サムワイズと歴史的なカードの組み合わせで簡単に無限マナ、無限ドローとなり、フィニッシャーの猫を探しにいき、勝つことができる。
実戦でプレイ中にたまたま成立したルートで言うと、ダニ無限、テフェテフェ無限がある。細かい手順は記事最後におまけで記載します。
盤面だけでは無限にならないまでも、整備士2体からかなりチェインしていつの間にか無限が成立して勝っているという大逆転の展開が晴れる屋川崎の店舗予選の1日で4、5回あり整備士の評価は急上昇。

結果、その日に無事に権利獲得し、自分の中でサムワイズフードを1つのデッキとしてものにした感覚を得ることができました(まだまだ60点くらいのつもりですが)。

デッキリスト ver 1.0

一旦、店舗予選を抜け、目標の第一段階はクリアですが、30試合もしていないので、これからも調整し続けます。
とりあえず、整備士が最強ということで、5枚目の整備士として"幻影の像"を投入。
整備士と相性のいい"リスの将軍、サワギバ"を試してみるところから、次のエリア予選に向けて、さらに研鑽を積んでいきたいと思います。

サムワイズフードとは(最新の認識)

カンパニーから出すことができるクリーチャー2枚or3枚で成立するコンボが強力であることは変わりません。
が、それに加えて"アカデミーの整備士"という素晴らしい助っ人のおかげで、数々のトークンシナジーを形成し、無限コンボにつなげる、大量の食物で時間を稼ぐ、リスで殴る等の多彩な勝ち方を目指せるデッキになっていると思います。
とにかく使っていて毎回異なるゲーム体験ができるので、プレイしていてこんなに楽しいデッキは今までなかったです。
(若干、ソリティア感?みたいなものはあるので相手が楽しいかは知らないです。)

あとがき

よくあるデッキガイドとは異なり、つらつらと日記的に書いた本記事ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

なぜこの形式で書いたかというと、この調整の過程が一番楽しかったからです。デッキを組んで、大会に出て、色々な気づきを得て、調整してと、このサムワイズフードというデッキだったからというのも大きな要因だったかもしれないですが、自分の中ではこれまでにないいい経験だったので、折角なので初めて記事を書いてみました。
少しでも楽しさが伝わってくれると嬉しいです。

体系的なデッキガイドや今回大幅にはしょったサイドのことなども書いてみたいなぁとは思うので、おそらく近いうちに書きます。
これからもエリア予選に向けてサムワイズフード使っていきたいので、調整日記の続編もネタが集まれば書きます。

初めてのnoteなので、感想とかいただけると嬉しいです。
質問なんかもあれば是非。

最後まで読んでいただきありがとうございました。以上。

おまけ コンボ解説(メイン、サブ)

メインコンボは
場に"サムワイズ・ギャムジー", "臓物の予見者", 食物トークン1つ
墓地に"大釜の使い魔"
がある状態で成立。
①食物をサクッて、墓地の"大釜の使い魔"を場に戻す。ドレイン誘発。
②"サムワイズ・ギャムジー"の誘発能力で食物1つが場に出る。
③"臓物の予見者"で"大釜の使い魔"をサクる。
①~③がループし、ドレインが毎回誘発するため、相手のライフが0になるまで繰り返す。
サブコンボは
場に"ペレグリン・トゥック", "実験的な菓子職人", 食物トークン3つ
がある状態で成立。
①"ペレグリン・トゥック"の起動型能力で食物3つをサクる。
②"実験的な菓子職人"の誘発能力でネズミが3体が場に出る。
③"ペレグリン・トゥック"の置換能力でネズミ1体につき食物が1つが場に出る。
①~③の過程でネズミ3体、食物3つ、1ドローが発生するため、殴りきるまで十分な数のネズミを出し、次のターンに殴って勝つ。

おまけ コンボ解説(ダニ無限)

実際にあった盤面

ダニ無限

場に"サムワイズ・ギャムジー", "アカデミーの整備士"×2
手札に"機能不全ダニ"
がある状態で成立。
①"機能不全ダニ"を場に出す。
②"サムワイズ・ギャムジー"の誘発能力で食物が1つ生成される。
 "アカデミーの整備士"の置換が2回行われ、食物、宝物、手掛かりが3つずつ生成される。
③宝物を1つ使って、"機能不全ダニ"の起動能力を起動、対象は食物。
④ダニの能力解決にスタックで食物3つをサクッて、"サムワイズ・ギャムジー"の起動能力を起動。対象は"機能不全ダニ"。
⑤宝物を使って"機能不全ダニ"を場に出す。
⑤~②を繰り返す。1回ごとに宝物1つ、手掛かり3つ、ライフ2を得るため、無限ライフ、無限マナ、無限ドローが可能。
相手の場にシェオルやオークがいる場合も無限ライフがあるので、無限ドローが可能。

おまけ コンボ解説(テフェテフェ無限)

実際にあった盤面

場に"サムワイズ・ギャムジー","ペレグリン・トゥック", "アカデミーの整備士", "時を解す者、テフェリー"
手札に"金のガチョウ", "時を解す者、テフェリー"
がある状態で成立。
①"金のガチョウ"を場に出す。
②"サムワイズ・ギャムジー", "金のガチョウ"の誘発能力で食物が2つ生成される。
 "ペレグリン・トゥック"の置換が行われ、食物が4つ生成される。
 "アカデミーの整備士"の置換が行われ、食物、宝物、手掛かりが4つずつ生成される。
③宝物を3つ使って、"時を解す者、テフェリー"のを場に出す。
④レジェンダリールールで"時を解す者、テフェリー"を1体墓地に送る。
⑤"時を解す者、テフェリー"のー3能力で"金のガチョウ"を手札に戻す。
⑥食物3つをサクッて、"サムワイズ・ギャムジー"の起動能力を起動。対象は"時を解す者、テフェリー"。
①~⑥を繰り返す。1回ごとに手掛かり4つ、食物4つ、1ドローを得るため、無限ドローが可能。途中で"アカデミーの整備士"を追加すれば無限マナ、無い場合も4マナあるため、猫とサクリ台でコンボ成立。

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