シール交換をしたら商売を学んだ。

僕が小学生1年生〜4年生ぐらいの時期に流行った
「シール交換」と言う遊びについて記事を書きました。

シール交換とは?

画像1

自分のシールと友達のシールを交換するシンプルな遊びです。
僕が住んでいる集合住宅でシール交換がブームになりました。
元々女子の間で広まった遊びが男子にまで広まってブームになりました。
集合住宅に住んでいる子供のほとんどが
たくさんのシールを所持しており
シール帳と呼ばれるシールを保管する為のアイテムまで持っていました。
僕はこのシール交換が流行るまではシールなんて全く持っていなかったのですが、
周りの子がなんだか楽しそうに遊んでいたので
母にねだってシール帳とシールを買ってもらいシール交換をする様になりました。

シール交換で学んだ対価と報酬

画像2

シールと一口に言っても色々な種類のシールがあります。
キャラクターのシールからキラキラしているシール
水が入ってるシールなんかもありました。
当然水のシールは普通のシールよりも値段が高くなります。
シール交換をしていた子供達の大半は小学生低学年です。
月500円のお小遣いをもらえていた子もいれば
お小遣を全く貰えていなかった子もいました。
そんな苦労をして手に入れた水いりのシールは凄く貴重な物です。
交換する側も簡単に普通のシールと交換するわけには行きません。
しかしこちらも同じ価値のシールを渡しても意味がありません。
そこで作られた交換方法が価値のないシールを交換相手にとって
価値のあるシールにすると言うものでした。
交換相手のすきなキャラクターのシールを水入りシールと交換する。
と言った感じの交換です。
価値としては水いりシールの方がキャラクターシールより高いのですが
相手のとしては自分が好きなキャラクターシールの方が価値が高いわけです。
僕だけではなく他の子供たちもこの様にして自分のシールをより
価値のある物にしていきました。

シールが通貨に

画像3

小学2年生になると価値のあるシールを持っているやつがすごい
と言う謎のカーストができました。
多分高所得者と低所得者みたいな感じだと思います。
またシールをお菓子や文庫本などと交換する事も増えました。
僕はシールの交換をして、相手からお菓子などをもらっていました。
僕の中でのシールはお金という認識でした。
シールは小学生低学年の間で本やお菓子と交換するための通貨となったのです。
僕の学校でもシール交換が流行初め、
他の学校でも流行り始めた事から
放課後には公園に何人かの小学生が集まり
シール交換が行われていました。
僕もそこに参加して見ず知らずの小学生とシールや飴玉を交換したりしていました。
自分の作ったゴム銃を売りにくる子もいました。
僕も友達と一緒にダンボールで作品を作り
売りに行った事もありました。
最終的には作った物を持ってきたり
お菓子を持ってきたりしてシールを通貨としたマーケットの様なものが開かれたていました。


シールを巡るトラブル

画像4

小学校3年生になるとシールをめぐったトラブルも起き始める様になりました。
・約束と違うシールを渡される(詐欺)
・脅しの様な手口を使い強引にシールを交換させる(恐喝)
・シール帳を盗む(スリ)
この様な被害にあった子の大体が言いふらして回っていました。
しかしその話が嘘の場合もあったのです。
自分が欲しいシールと交換してもらえなかったからという
しょーもない理由で嘘の情報を流す子もいたのです。
誰を信じていいのか分からなくなった僕は
信用している友達としかシール交換をしなくなりました。
他のみんなも同じだった様でだんたんとシール交換が
グループ内で行われる様になっていきました。


グループ同士の交換

画像5

そしてシール交換はグループとグループの大規模な交換になってきました。
大体一度の交換で10〜15枚のシールが交換され
それをグループのみんなで分けると言った交換方法です。
当然人数が多いグループが有利です。
それをわかっていた立ち上げ段階で1番人数が多かったグループは
他のグループにシールを大量に渡し自分のグループに引き入れ、
自分のグループを大きくしていきました。
僕たちはその大きなグループに入らずに交換をしていました。
大きなグループに新しく入ると新人だからと言う理由で
シールを選べなかったりするからです。


シール交換の人気が終わる

画像6

これだけ人気だったシール交換もついに終わりが訪れます。
きっかけは多数の子供達がお小遣いをもらえる様になった事です。
お小遣いの額は平均で1000円。
その1000円をシールを買う子は少数でした。
1000円で買う様になったのは価格が500円のカード遊戯王系のカードです。
今度はそのカードが小学生の間の通過として普及し始め、
次第に今までのシールは通過としての価値を失っていきました。
僕もカードを買おうとしたのですが、
ただのカードに500円払うのはなんだか気が引けてやめました。
ちなみにシールは何種類か入って100〜300円くらいでした。

高いカードが流行る事によって僕が焦ったのは苦労して手に入れた
シールの価値が完全に下がってしまう事でした。
価値を完全に失う前になるべくシールではないお菓子などと交換しました。
しかし全てのシールは交換できませんでした。
当時はとても虚しい気持ちになりました。


この経験を得て学んだ事
遊びとはいえ普通に商売をしていた事に驚きです。
この驚きを伝えたくて、今日ブログを書きました。
Facebookから受験勉強などを理由に約1ヶ月ほど失踪していましたが
さすがにこのまま失踪し続けたらマズいと思い久しぶりにnoteを更新しました。
シール交換じゃなくてこどもばんぱくについて書けよ!と思う方がおられるかもしれません。
こどもばんぱくについての投稿は受験勉強等々が落ち着いたらさせていただきます。
こんな内容のnoteは3日に一回ぐらい上げる予定です。