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2005年頃、ある夜のダイジェスト



Teenage Kicks!
19歳の時、The Barという細い路地の店の地下、2台のターンテーブル、古着のシャツやワンピース着たDJがアーリーレゲエやソウルをかける。モッズというよりスキンズ寄り、スウェードヘッドだ。

ぼくの初めてのライブハウスではないクラブ体験。

少しのビールで朝まで踊るんだ。
ナイトバスで寝床へ帰ろう。

スウェーデンから来た彼女は写真を勉強しているって。
今度ぼくをモデルにするそうだ。

お香か何かの香りが溢れたアルコールの香りと混じる。

デザートブーツは濡れた床で少し汚れてしまった。

ロブというポール・ウェラー気取りの男が、この年ブリットアワードを総なめしたDJが回したカイザー・チーフスの曲に悪態をつく。「ポップソングはゴミだ!」と。(彼は数年後分厚いモッズ本に写真が収録される)

ロブはぼくのチェックのスタプレストを見て「スティーブ・マリオットかよ!」と一言。
そして「アメリカのモッズはクソだとも。」

3時前になるとこの店の店主がやってくる。
彼はまるでFacesの頃のロッドの様なヘアスタイルと、綺麗なフレアのデニムを履いていた。
彼が壊されたトイレを誤魔化す様に片付ける。

突如DJがアンダートーンズのTeenage kicksをプレイする。
いつもこのパーティのために集まる人たちがブースの前で喜んで集まる。

この為の夜なんだ。

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