MUP第三期WEEK8「経済と経営の相関性」

経済(マクロ)と経営(ミクロ)の相関性についてです。

日本の経済はバブル崩壊後、デフレが続いています。
GDPの成長率では、1995年から20年間で日本は−20%となっています。
世界平均は+139%、その他国ではアメリカ+132%、中国+1,414%となっており日本は世界で見ると差を付けられてしまっています。
企業の時価総額は平成元年の世界TOP10のうち1位NTTをはじめ日本企業が7社入っていましたが、平成30年にはGAFAを、筆頭にしたアメリカ企業が名を連ね日本企業は1社も入っていません。それどころか、GAFA4社の時価総額が日本の東証一部上場企業の合計を上回るまでになっています。

インフレとは?
需要が供給を上回り物価が上がっている状態です。ということはお金の価値が低いということです。
デフレはその逆で物価が下がり、お金の価値が高い状態です。

もともと100円のジュースが、インフレだと150円、デフレだと50円になるイメージです。
同じ100円でもデフレの場合はジュース二本分の価値があるということです。

ではインフレとデフレは景気が良い?悪い?どちらでしょうか?

デフレは間違いなく景気が悪い状態です。企業の売り上げも下がり、みんなの給料も下がり、消費が減り、さらに企業の収益は減るという負のスパイラルで経済は発展しにくい状態です。

では逆にインフレは景気が良いと言えるのか?
答えはノーです。インフレには良いインフレと悪いインフレがあります。

景気が悪くなると日銀はETF(上場投資信託)を購入して、株価を引き上げようとする金融政策を行います。

これにより、企業の時価総額が上がり、給料も増え、消費が増え、企業の収益が増えるというサイクルが復活すると理想の状態です。

しかし、日経平均株価は確かに上がっていますが、みなさんの給料は上がっていませんよね?企業側も国の金融政策で一時的に時価総額が増えただけのため、本業で収益が伸びたわけではないので、どんどん内部にお金を貯めて、将来のリスクに備えています。昨年給付金が一人 10万円支給されましたが、その 10万円を貯金した人も多いのではないでしょうか?結局国のそういった政策がうまく経済活動に貢献できていない状態です。

デフレの時はなかなか大きな買い物をしなくなるので、銀行としてはローンの借り手が減るので金利は下がります。

インフレの悪い時というのは
・投資/需要以外で物価が上がる
→今のガソリンの値段が高騰している状態など。
所得が上がっていないのに物価が上がっいる状態です。

・国内で賄えるBADインフレ=GOODインフレ
→ある商品で中国産の仕入れができなくなり、物価が上がっても国内でま賄えるものであれば国内にお金が落ちるので問題ないです。しかし原油のように海外から仕入れるものに関しては、国内で調整が難しいため、家計を圧迫され他のものに影響を受けてデフレに陥りやすいです。

・過度な需要が発生する
バブル状態のため、いつか崩壊しますのであまり良くないです。

長期保有を前提に考えた投資
程よいインフレで景気が良い時は投資をせずに、デフレ+過度なインフレで景気が悪い時に投資をすべきです。

アメリカでITバブルの崩壊、同時多発テロの際、FRBの低金利政策で景気活性化され、その波に乗り不動産業界で、インフレが起こりサブプライムローンが流行りました。

しかし、不動産バブルが弾け、不動産価格が下がり、世界的株安に陥りました。

ということで経済と経営の相関を理解してリスクをいつも考えておきましょう。逆にピンチはチャンスとよく言いますが逆張りの発想も必要です。

例えば、少子高齢化で衰退して行くと言われていますがで逆に活性化するビジネスは?という、視点で考えてみてはどうでしょうか?





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