三久安山-冬山レポート-


兵庫県北部宍粟にある三久安山(さんきゅうあんさん)に行ってきた。

なんともいかした名前じゃないか。

あまり見たことがない漢字の並びのため、めっちゃ覚えにくい、、、と思っていたが、"thankyou!あんさん!"という語呂合わせで瞬く間にインプットされた。
✳︎あんさん・・・関西弁で”あなた”をやや丁寧?に言うニュアンス

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さて、今回は冬の雪山(低山)歩きデビューをしてきたので、その雑感や必要なギアをピックアップしレポートとしてまとめようと思う。
やってみたいけどハードル高いかも・・・という人はたくさんいると思う。
そういった方のヒントになれば幸いだ。

はじめに雪山を歩いた感想を述べておくと、めっちゃ楽しい。マジで。
雪の感触、雪景色は瀬戸内側に住んでいる人間からいうとほんと別世界。
静かで、自分の歩く音だけが森の中で聞こえる。
動物たちの足跡もはっきり残っていて、それらを見ているだけで楽しかった。



本題のハイクレポートに移ります。
国道29号線から三久安山まで歩いて帰ってくるというコースで、10km超えるぐらいっぽいです。私の足で4時間ぐらいだったか。

音水湖という場所が近くにあり、ここに駐車スペースがあったのでお借りした。ちなみにこの道は国道なので除雪はしっかりされている。
今日は積雪もなかったのでノーマルタイヤでいけました。

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そこから歩いて、登山口にアプローチできる林道へ。
無雪期であれば車で上がれるっぽいです。
もうこの林道の入り口から雪がしっかり積もっていました。テンション上がる。

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この辺り尾根を通るわけではないということもあって、道がわかりにくい。
雪の上を歩くときはコーステープなども雪に覆われていたりする可能性もあるし、踏み跡もない可能性あるのでその点注意が必要かと。

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この石の上にエマージェンシーシートを敷いて、しばし休息。
冷たいけどお尻は濡れない。

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いい感じ。踏み跡も全然なく、誰も歩いていないっぽいです。てか誰にも会いませんでした。

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このあたりはかなり足がズッポリ入ってしまう。場所によっては膝下ぐらいまでは入ったこともあった。標高900mちょっとぐらいだったか。雪の下がどうなっているかわからないのでこわい。
そして足上げが大変なので体力を使う。
あとどうしても靴に雪が入ってきたり、つま先が濡れてくるってのもあったな。

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いやーでも圧倒的に綺麗なんだよなぁ。
しん、と静まり返っていてともかく無心になる感じがする。

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お昼過ぎから晴れてきた。雪のつきかたは、たぶん陽のあたり加減や風向きでだいぶちがってくるのだろう。量や質など、結構差があったように思う。

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来た道で帰っても良かったが、帰りは別の道へ。
なかなか下りが急でした。


はい、ということでざっくりですがレポートでした。
ここからはギア類など。

今回は、トレランシューズに防水ソックス、チェーンスパイクという装備でした。

・シューズ altra superior 4 
軽いのは良いのだが、当たり前だが普通に濡れる。特につま先部分が濡れるのが辛い。今回は短時間だから良かったけれども、やはり防水機能は必須か。

・ソックス dry max cold weather running sox
これはめっちゃいい!!先述した通り靴は濡れていたが、そこをばっちりプロテクションしてくれていた。最後の方はやや染み込んで入っていたように思うが、あまり冷たさを感じなかった。3層構造になってるらしく、それで防いでくれていたのではという感じ。

・チェーンスパイク nortec alp
初めは使わずに登っていたが、急斜面で滑って登れないため、着用してみたら、、
いやーすごいね、めっちゃ登れる。やっぱり引っかかりがあるのは重要だと認識しました。でもこれは多分はじめからつけてたらそのありがたさがわからなかったかも。その後、下山の時に”チェーンスパイクなかったらマジで無理”って思いました。くだりの方がめっちゃ滑るし、これなかったら怖すぎです。

次はウェアです。
ファーストレイヤー finetrack ノースリーブ
ベースレイヤー montane primino140 hybrid alpine
インサレーション U.K Army thermal pullover
レインパンツ montbell バーサライト
パンツ 山と道5pocket
タイツ montbell メリノタイツ ミッドウェイト
手袋 montbell メリノ
ネックウォーマー Buff メリノ

今日は多分最高気温4,5度ぐらいだったのかと思うが、それでも上りのパートは暑かった。もうちょっと薄めの行動着(アクティブインサレーション的な)でもよさそう。インサレーションが、再度ジッパーを解放することで簡単に温度調節ができるので助かった。冬山は汗をかきたくないけど実質むずいっすね、、
あとfinetrackのノースリーブ。これはめっちゃよいですね。汗を吸ってくれるから寒さを感じなくて済むし、あとお腹も冷やさない。冬はマストかなと。
下半身はそこまで暑くは感じなかったかな、ちょっと重ね着しすぎたかと思ったが。山と道もバーサライトも薄いからというのが大きかったように思う。
下半身はなかなか難しいが、上半身は分厚いものを着込むより、細かくレイヤリングして、調節すべきではないかなと。汗冷えこわいこわい。

改善点としては、グローブは防水にすべきか。足元も不安な分、手をつく場面も結構多かった。モンベルのメリノの手袋の上に、テムレスをつける手もある。洗い物とかで使う、あの青いやつ。導入しようかと思います。

あとはその他ギア
・エマージェンシーシート/マット
どこもかしこも雪なので、座れる場所はないです。なので持っていきましょう。
寒くなったら羽織ることもできます。SOLが定番ですね。マットでもよし。
・食料
これはしっかり持って入った方が良いかも。体温の維持と雪からの足上げでいつも以上に体力を消耗します。エネルギー補給重要かと。
・スノーシュー
今回は使わなかったけど、今回の山の積雪量ならなくてもいけたなとは思った。
まあそれなりに値段もはるし、まず雪山行ってみてから考えるのでも遅くはないかと思います。
・トレッキングポール/ストック
あってもいいかもしれない。地面の状況がわからないと、特に下りは怖い。
そういう意味でもあったら便利だろうなぁ、とは感じた。
・地図アプリ
これがなかったら結構困る、、道がやっぱりわかりにくいです、雪山。
・サングラス
日が差すと雪に反射してめっちゃ眩しいのでサングラスいりますね。


まとめとして
・とりあえず、チェーンスパイク、レインウェア、防水靴下は絶対必要。
できればウォータープルーフシューズが望ましい。
最悪ビニール袋と替えのソックスを持っていく手もある。
ともかく雪と触れるところ(下半身、手)の防水対策重要。
・とりあえず最低限の道具で登ってみて、何が必要なのかを感じるべき。
そして、自分が冬の山でどんな遊びをしたいのかを決めていく必要がある。
道具を買うのはそれからでも良い。
・一人で雪山に登っていて、ふと思ったのは、”これ迷ったらまじでやばいな・・・”と。たぶん、普通に死ぬんちゃうかなと。GPS様様です。




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