新書「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」

という本を読みました。ところで、昨日寝てたら城太郎が突然寝言で「これなに?」と手を挙げて言い出しました。何かを手に持っているのか、指しているのかわかりませんが、フイに割とはっきりした発音で言い出しました。3歳の探求心、好奇心というのは夢の中でも発揮されるんだなぁ、素晴らしいことだなぁと大変感動しました。今度これ何と聞かれたらしっかりNHKスペシャル並みの詳細な解説をしてやらねばと思いました。

樋口耕太郎さんという沖大の教授が書かれた本でおもしろかった。本土の出身で証券会社で働いていたキャリアなどもあっていろいろあって沖縄に住むことになって十何年という方だそうです。まぁ外で生きてきた人の視点というのは重要ですよね。

沖縄社会が人間関係重視のしがらみ社会だというのはわかることですが樋口先生は「経済活動にもその性向が如実に現れていて、だから貧困がなくならない」というようなことを仰っています。まぁ詳しくは読んでもらいたい。変化を望まない(望めない)県民性というかね、あるいは横並びであることで人間関係を壊さないようにしてその結果社会が発展しないとかね、まぁ分かるなぁという気はします。結論として「自尊心が低い」とされていました。まぁねぇ。自尊心が無い方が生きやすい社会構造なんですかね。

確かに私も以前は「所得は高い方がええやろ」と思って、給料上げて同時に上げるための原資を稼ぐにはこういう風な仕事にしましょう、みたいなことを言ってたんですが、2年位前から「あっみんな言うほど給料欲しくないんじゃないか」と思い始めました。おそらく事実。欲しくないというか、欲しいと言えないというのが正しいのか。無理して発言するほど欲しくない、というか。説明難しいけど。トレードオフの観念に欠けるだけと思っていたんですが、この本を読んで「言えない」という可能性を考慮する必要性を感じた。樋口先生も書いてたけどノーリアクション芸も凄かったよな前は。イエスともノーとも言わず、「ただやらない」というリアクションですね。まぁしかし以前に比べればウチもだいぶ変わりましたよ本当に。普通の会社員みたいな人がいるんだから驚くわよ。しかしその理由が、ナイチャーが増えたから、だとすると実に寒い話であります。まぁ仕方ないか。

若い世代は旧来の沖縄社会の構造に違和感は持っているように見える。なんかおかしいんじゃねぇの、なんかもうちょっと、と。しかし沖縄のことが好きなので全否定して飛び出すほどじゃないし、このしがらみに慣れてしまうし。私個人は内地ハーフかつ中学から私立行ったので、そういう土着の人間関係についてはとても薄く沖縄に育ちまして、正直地域コミュニティからの疎外感みたいなものも感じながら生きてきましたけど、でも傍目に見て「めんどくさそうだな模合ばっかりで」とか「まだ中学の先輩の飲みに付き合うんすか大変っすね」とか思うことも多いので、気楽ではあります。まぁ単に性格的にコミュ障なだけかもしれないけど。とはいえ、しがらみ薄く自由に沖縄で生きていけるのはある意味とても幸せな状態なのかもしれませんね。同じ風に東京で暮らそうとは七南子の毛ほども思わんからね。

そういえばさっきもそうでしたけど最近web営業を受ける機会が多い。ヒマなのでだいたい受けますけど、今までは電話口でいろいろアピールいただいても「そんなに言うなら沖縄来てよ、以上」で済ませてたものが、withコロナ時代は「沖縄いいよ来いよ」と軽々しく言えないもので困っています。しかしweb商談は受ける方は気楽ですね。営業していただけるのは有難いです。PRな~~。


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