沖縄県工業技術センターに行ってみた

担当の比嘉さんに暖かく迎えていただき、新里酒造さんの真向かいにある工業技術センターを訪問。その中で実験的に蒸留している各種泡盛を試飲してきた。原料米や酵母を変化させたり、それぞれの常圧だったり減圧だったり、さらにはチップ燃やして米を燻製して使ってみたなど、謎の泡盛ばかりであった。工業技術センター内に小規模蒸留設備があって、泡盛の各ファクターを変化させて実験的に泡盛を作っているとのことであった。
 酵母面白かったねぇ清酒用の酵母とか、ワイン酵母とかウイスキー酵母とか。酵母だけでめちゃくちゃ変わるんですなぁ。香りが全然違うんだよなぁ。山田錦使用の泡盛あったけど、あんまり美味しくなかった。やっぱ向き不向きはあるのだろう。他にもジャスミンライスっていう高級タイ米の泡盛があって、うーん確かに軽やかな香り。いまうちで実験的な泡盛(変な泡盛)(一般的に流通させるのをためらうような泡盛)(経済合理性を外れた泡盛)(製法上大規模生産できない泡盛)(いままでにない香りや味をもった泡盛)(もっと何か違うのが欲しいと思ってる泡盛通に「なんじゃこれは」と言わせるような泡盛)(要は変な泡盛)をメーカーさんと共同で開発してネットショップで売ろうと思ってて、その勉強のためにお伺いしたのですが、泡盛の可能性の広さを感じました。
 しかし比較的シンプルなお酒である泡盛ですら変更可能なファクターが多くてある意味大変よね。まぁお酒全般そうなんですけど。チョロっとやって数日ですぐ結果が出るものでもないし、「熟成したらまた変わる」とか「樽貯蔵に向いてるかもしれん」とか言い始めたらキリがない。キリがないけど重要な部分でもある。奥が深い。

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