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murmuring note no.7

力を行使することにおいてアートは政治である。ならば政治もアートであり得る。しかし、アートが政治を利用するのはよいが、逆のケース、政治がアートを利用することが多いのではないか? アートを利用する政治は、アートとの間に裂け目があるのでアートではない。アートである/でない政治の見分け方は簡単である。主題の現実が、アートに値するかどうか、である。現実そのものではない。現実を題材として扱うアートが、その題材をアートに仕上げる。そうするには、現実と鋭く対比される理想を提示するか、現実を厳しく批判することである。そうなると、20世紀の社会主義リアリズムと同じではないかと思われるかもしれない。そうではない。まず形式は、再現のリアリズムではなくリアルである。次に内容は、社会主義の嘘の理想ではない。

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