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37. モヘアニットから見る新生ETROについて

こんばんは羽生です。
今回はETROについてです。
エトロは時々面白いアイテムがあるので必ずチェックしています。
昨今のエトロは、若々しいアピールをしているシーズンはあるが、途切れ途切れになってしまい、中々振り切る事が出来ていませんでした。
しかし今回FW2023は、完全に振り切ってきました。
それは何故かと言うと、昨年6月1日新クリエイティブディレクターにマルコ・デ・ヴィンチェンツォ(Marco De Vincenzo)が就任したから。

新クリエイティブディレクター
/マルコ・デ・ヴィンチェンツォ(Marco De Vincenzo)
カーハートのデニムをいつも愛用しているとの事。

ハウスブランドであるETROが、外部からデザイナーを誘致するのは初めて。
下記を見れば納得。

2021年LVMHグループ系列の投資会社 Lキャタルトン(L Catterton)に株式の60%を売却。
創業ファミリーで、ウィメンズを担当していたヴェロニカ・エトロ(Veronica Etro)、メンズを手掛けていたキーン・エトロ(Kean Etro)、ホームコレクションを統括していたヤコポ・エトロ(Jacopo Etro)は、引き続きLキャタルトンと協力し、ブランド発展に貢献していくという。

https://www.fashionsnap.com/article/2022-05-25/etro-marco/

その新クリエイティブディレクターのヴィンツェンツォについてです。

マルコ・デ・ヴィンチェンツォは伊メッシーナ出身のデザイナーで、ローマのヨーロッパ・デザイン学院を卒業後、2000年に「フェンディ(FENDI)」のアクセサリーラインのデザイナーとして入社。2009年には、同氏の名を冠したウィメンズのレディ・トゥ・ウェアブランドを立ち上げた。

https://www.fashionsnap.com/article/2022-05-25/etro-marco/

ウィメンズはメンズより先にスタートしていている。
ヴィンツェンツォはそのSS2023コレクションを1ヶ月で作り上げており、インタビューでは「素晴らしいアーカイブを深く掘り下げる事が出来なかったので自分の直感と認識で作り上げたコレクション」と言っていた。
エトロの既存のペイズリー柄やフリンジ等はなく、今までと異なるテキスタイルを新たなジャガード、インターシャ、アップリケ等、エトロらしい手法で表現されていました。

WEMEN'S SS23

そして今回メンズの初コレクションFW2023は、膨大なアーカイブを、自身のアーカイブと照らし合わせてモダンに表現した物となっている。
クラフトワークやチェック柄等、エトロらしさは保ちつつも、今までにないテキスタイル、シルエット、素材使いで、かなりスタイリッシュにアップデートされています。

MEN'S FW23

今回その中からルック21のモヘアニットを購入しました。
サイケデリックな雰囲気ですが、モヘアでぼやけて見える分、柔らかく見え大人でも着れるデザイン。
ヒッピーテイストがエトロのアイコンではありますが、こう言った柄はこれまでのエトロはでは恐らく見られなかった物。
そしてびっくりしたのは本当にオーバーサイズなシルエット。
これがエトロが変わったなと1番に感じた部分でした。
サイズはSですが、着丈65.0、身幅68.0でかなり大きめな作り。
裾の長さ前の方が短く、更に真っ直ぐでなくスウィングしているのが良い。

凄く綺麗な色味。

コレクションでかなりオーバーサイズで着ていて新しいエトロはこうだと言う意志が伝わってくる。

ルック21
柄は勿論、かなり肩の落ちたショルダーが印象的

FW2023は店頭にも少しずつ入荷してきているようなので、是非新生ETRO見てみて下さい。
本当に良い物が沢山あります。

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