81.PRADA SUMMER24 ⑤PRADA流ズートスーツ

今回もPRADA SUMMER24の投稿です。
前回、前々回とコットンジャケット、コットンパンツを投稿しました。

今回はセットアップを元ネタと比較していかにPRADA流に生まれ変わったのかを投稿していきたいと思います。
まずはズートスーツについてです。
良い記事が何個かありましたので引用させて頂きます。

ズートスーツは1930年代後半から1940年代前半に黒人から生まれ、ジャズメンやマフィア等に人気を博したスーツ。
ジャケットは、肩幅がかなり広く、ウェストを絞った極端なシルエット。
パンツは、ハイウェスト、ヒップ周りは緩く、そこから裾にかけて一気に細くなると言う、こちらも極端なシルエット。

PRADAのジャケットは、ズートスーツの肩幅とウェストのシェイプはそのままに、コンパクトな作りになっている。

とは言え、ズートスーツのように腕周りも太くて長くルーズな雰囲気はしっかり出ている。
着丈はズートスーツ程、長さはない。


そしてパンツは、ズートスーツのようにハイウェストでヒップ周りも大きめであるが、腿周りは極端にオーバーサイズではなく、むしろ極端に細く、裾にかけて更に細くなるスキニーフィット。
では、セットアップで見ていきましょう。
PRADAらしく、ズートスーツのルーズ感は残しつつ、すっきりミニマルにまとまっていますね。
すっきり見えるのは、厚手ではあるがシャツ地のコットンを使用しているからと言う事もあるかもしれません。
その辺りも、従来のズートスーツと上手く差別化を測れているのかもしれません。
腕の長さや、シルエット、そしてセットアップのバランスを見ると、コレクションのアクセントにも使用されているH.R.ギーガーの世界観、エイリアンにも見えてくるから面白い(笑)
今のファッションは、元ネタと言う物があるので、それを紐解くのが凄く楽しい作業です。
元ネタの周りのカルチャーとかを更に深ぼっていくのも大好きです。
今回のPRADAのセットアップは、ズートスーツをPRADAと言うブランドらしさを加えて現代的に上手くて甦らせていて、凄く面白かった。

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