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23. VALENTINO MEN'S SUMMER 2024 コレクションレヴュー
VALENTINO MEN'S SUMMER 2024
3年振りにメンズ単独ショーを行ったヴァレティノ。
会場は大学で、生徒が校舎から見えると言う会場でのショーでした。
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テーマは、"ヴァレンティノ ザ ナラティブ(VALENTINO THE NARRATIVES)"。
やはり様々なブランドでも見られた、マスキュリニィテイ(男性性)を見直し、モダンにアップデートすると言う物。
具体的に、“メンズのワードローブの再解釈"。
テーラリングやワークと言ったメンズの普遍のアイテムに、ウィメンズのシルエットやモチーフを加えています。
ウィメンズらしい繊細なアプローチとして、まず花の刺繍があり、メンズらしい仕立ての良いコートやジャケット、ワイシャツ、はたまたカーディガン、開襟シャツ等、様々な部分に見られました。
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次にシルエット。Tシャツ+パンツと言うシンプルなルックを見ても、オーバーサイズですがとても柔らかく繊細で、ウィメンズのような雰囲気。
無骨なワークウェアの中に繊細なリボンシャツを合わせていたルックも、とても男性的でありながら繊細な見せ方で非常に良かったです。
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ウィメンズのシルエット、ディテールを取り入れたルック。
デザイナーのピエール・パウロ・ピッチョーリは“男性らしい力と強さは、本来自分自身のもろさと繊細さを自由に出す事“と考えていているようです。
今回のショーは柳原半也の『小さな人生』の4人の男性キャラクターの親密性と人間性、彼らのあからさまな弱さと立ち直りがインスピレーションになっており、その引用がジャケットやシャツ、デニム、そしてバッグにプリントされています。
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そしてそのバッグは今回はポーターとのコラボした物で一つのトピックになっています。
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カラーはホワイト、ブラックをメインにピンク、グリーン、ブルーと言ったカラーで更に洗練された雰囲気に。
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今回のテーマでもある、"ヴァレンティノ ザ ナラティブ"は、2年前にスタートしたアートやカルチャーの育成に貢献する取り組みの名称でもあります。
今回のコレクションでは、改めてそう言った活動をされていると言うアピールもあるようです。
前回のWINTER23も、削ぎ落としや、服本来に向き合ったようなシーズンで、国内外からも高い評価でした。僕自身も、ストリートに寄せたここ数シーズンのコレクションから離れ、メゾンらしい服作りに共感しました。
今回もその辺りの流れの継続で、とても良いコレクションでした。
しかしVALENTINOは、先日発表されたオートクチュールのショーの演出や洋服が、韓国ブランドのKIMHEKIM(キムへキム)に酷似していると言う事で炎上してしまっています。
ここ最近の流れが良かっただけに、残念なトピックでした。
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ピエール・パウロ・ピッチョーリ。
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