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47. Pharrell's LV SS24 購入品レビュー①

PharrellによるLOUIS VUITTONの購入品を何回かに分けて投稿したいと思います。

今回は、前回マストバイでご紹介した"DAMOFLAGE(ダモフラージュ)"のデニムジャケット&ジーンズです。

まずダミエの思い出からお話します。
ルイヴィトンのアパレルがリリースされた98年、マークジェイコブスは控えめなラグジュアリーを提案していました。
(ウィメンズのファーストコレクションはつまらない、退屈だと酷評もされていました。)
今とは真逆と言っても良い位のロゴ等はあまりなく、素材の良さを活かしたシックな提案でした。
メンズもその流れでしたが、その中で唯一分かりやすい物として、マッキントッシュ製のゴム引きコートの裏地に使われていたのがダミエでした。でも裏地なのでやはりさりげない。
そのコートが欲しくてよく並木通り店に通っていました。
そのダミエをコレクションテーマに掲げた今回、何かシンパシーを感じました。
あれから20年以上経ち、裏地だったダミエは全面に出るようになりました。

マークジェイコブスが手掛ける1999年春夏の
裏地ダミエのマッキントッシュコート
Virgil AblohによるSS21コレクション。

ダモフラージュを見ていきましょう。
ダミエが上手くアレンジされています。
一見ダミエと分かり易くも、分かりにくくもある。笑
合わせて方次第でどのような感じにもいけるので様々な方に刺さるのではないかと思います。


デニムを選んだ要因に、ダモフラージュのベースを色落ちしている物で組み合わせている部分があります。
時を同じくして90年代後半、L.Aのカルチャーに影響を受けデニムも洗いざらした薄い色の物が好きでした。
ヴィンテージで考えたら真紺が絶対的で、薄ければ価値も下がりますが、当時の僕は薄い色が本当に好きでした。

ジャケットはレギュラーフィットなのですが、少し大きめのサイズ感も好きです。


パンツもシルエットは太めのストレート。20年前に履いてたような太さが良いです。

ディテール面で、ダミエの皮パッチも可愛いです。
細かいですが、ラグジュアリーブランドはこう言った部分も抜かりないです。
ちなみにダミエの中にあるメッセージ"MARQUE L.VUITTON DEPOSEE"ですが、どう言うモチーフなのか店員さんに聞いてみました。
ファレル・ウィリアムスがアーカイブを訪れた際に目にした、歴史的トランクから引用された物のようです。
ファレルは、メゾンの伝統を讃え、コンテンポラリーな美意識の中に正統性を感じさせることを目指したと言う事のようです。
LVovers等も含め、ファレルはメゾンへのリスペクトをアイテムに込めている事が分かります。

そして、忘れてはいけないのがボタンです。
コレクションではヴァージル時代にもあったような物を採用していましたが、パールに仕様変更。
ジェンダーレスでエレガントな雰囲気がデニムジャケットとのアンバランスさが今っぽいです。
男性らしいシルエットですがこれがあるだけでフェミニンな印象になる。
そのバランスが、上手い。


自分自身の好きが詰まった物が今の時代にアップデートされたこのデニムシリーズは結果マストバイでした。
自身のスタイルを重きに置きつつも進化していくスタンスでこれからもファッションを楽しみたいです。

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