10. LOUIS VUITTON MEN'S SPRING-SUMMER 2024 コレクションレヴュー
LOUIS VUITTON MEN'S SPRING-SUMMER 2024
ファレル・ウィリアムスが初めて手掛けるルイヴィトンメンズ2024年春夏コレクション。
今回の会場はポン・ヌーフ橋を貸し切った形で行われました。
ファレルと彼の叔父である神父のビショップ・エゼキエル・ウィリアムスが世界最高の聖歌隊の設立に乗り出すというNetflix番組『ヴォイス・オブ・ファイア～調和の声～』から生まれたグループ＝ヴォイシズ・オブ・ファイアとコラボした楽曲『JOY（Unspeakable)』から映像がスタート！
神父のビショップ・エゼキエル・ウィリアムス
『ヴォイス・オブ・ファイア～調和の声～』
コラボした楽曲『JOY（Unspeakable)』
今回の主役モチーフはダミエ。
序盤はダミエをカモフラージュ柄にしてピクセル化したようなレザーや、ツィード等のジャケットからバッグ類にいたる様々なラインナップがランウェイを闊歩する。
カラーはカーキメイン。
迷彩を融合したダモフラージ（DAMOFLAGE）。
そこからトランクを積んだゴルフバギーが登場、ここから少し流れが変わる。
今度はダミエをデニムやライダース、テーラードジャケット、トレンチコート等に載せたアイテムが次々と登場！(中にはパールの付いた物も！)
カラーはカーキメインからブラウン、そして様々なカラーパレットへ移行！
ダミエがメインの中で目に付いたのはエピのジージャンと5ポケットパンツのセットアップ！
またソフトトランクをアレンジした物等、ヴァージルイズムを感じる物から、近年の×NIGOやキムジョーンズ、はたまたマークジェイコブス時代を感じアイテムもあり、歴代デザイナーやプロダクトに対しての敬意も感じ取れ、またツィードやパール等、CHANELでの経験等、自身のアイデンティティを感じるアイテムも！
ディテール。
ブランドのアイデンティティの一つであるバッグもかなり豊富で、以前から発表されていたモデルもカラーリングで新鮮さを出していてあれもこれも欲しくなってしまいそう。
発色の良いカラーでアレンジ。
ちなみにモノグラムは本革。
またテーラリングの冴え渡るジャケットやムートンコート等、ロゴがない服の本質に迫ったアイテムもあり、ファッション好きの心も掴むラインナップもしっかり用意されているのが嬉しい。
またメゾンらしい豪華なシアリングコートやクロコダイル等も目に付きました。
ダミエやロゴアイテムが載った服自体はクラシックで奇を照らしたようなデザイン、シルエットではないので凄く着やすくかなり売れそうな物ばかり。
ルイヴィトンのファッションショーはいつもかなり大規模でエンタメ感満載。
毎回感動を覚えるのだが今回もしかり。
特にフィナーレのヴォイシズ・オブ・ファイア新曲JOYに乗せて登場したモデル達、その後にファレル、そしてファレルの家族、最後に登場したデザインチーム。
フェンディでもそうだったがブランドを下支えする素晴らしい職人に敬意を表する姿勢は、今のラグジュアリーブランドにとってとても大切な意味合いだと感じた。
本当に感動しました。
これは写真ではなく動画で観て頂きたいです。
自分自身、正直ファレルに対して深い思い入れはないが(2009年に杉浦慶太氏の森林のアートワークを採用したモンクレー×ファレルのダウンジャケットを購入した位)、一気にその魅力に引き込まれる位、素晴らしいコレクションでした！
(ちなみにその杉浦氏のアートワークを回想しているようなジャケットもありました！
右 / LOUIS VUITTON 2024SS
実際の商品を見るのが本当に楽しみです！
形やシルエットはさほど奇を照らしていないので
実際大人でも着られそう。
2024 SSメンズ・コレクションのキャンペーン。
撮影 / 北島敬三、マルティーヌ・シムズ
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