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テレビを買い替えた話

新しい4Kテレビ、東芝REGZAが届いた。前回は地上アナログ放送が終了する2011年の1年前あたりに買ったから、買い換えは10年ぶり。
画面の大きさ、映像の美しさ、音質のよさ、デザインのスタイリッシュさ、各機能のレベルの高さ等々気に入った箇所は多々あるものの、毎日使っているときっとすぐ慣れて日常に溶け込み、そのよさすら忘れてしまうんだろうな。だから備忘録的に、取り急ぎのファーストインプレッション。

きっかけ

これまで使っていたテレビの電源を入れた際、ある時から音が出なくなった。一切出なくなるなら明確に故障であって、修理するか買い換えるかの選択も容易だったと思う。やっかいなのは、ある時は音が出なくて、またある時は問題なく音が出るということだった。体感としては6:4または7:3くらいで問題なく音が出る場合の方が多かった。さらに、音が出なくても、一旦電源を切って数分おいてから再び電源を入れ直してみると音が出ることがあった。大体それを3回ほど繰り返せば大抵の場合は音が出る。そんな具合でだましだまし使えていたので、軽くストレスを抱えたこの状態のまま、恐らく3年くらいは使い続けたと思う。
今回、定額給付金が支給されて想定外の収入があったことから、全額使い切るつもりで購入することにしたのがきっかけ。

ざっくりの第一印象

今まで使っていた画面サイズは32インチ。今回は43インチにしたので、単純に大きくなったことで迫力ある映像が見られるようになった。でももちろんそれだけでなく、ディスプレイに使われているIPS液晶は視野角が広く、全面直下LEDとかで画質が綺麗。スピーカーが前面に付いているので音質もよく、出力も80Wと十分。低音もよく出ていて満足。他のメーカーではスピーカーがテレビの下側に付いていることが多く音がこもりがちなので、前面についていることで音がクリアになる。
以前のテレビでは外付けのアンプでスピーカーを繋いでいたけれど、もうこれは不要になった。このテレビは番組のジャンルに合わせて音質を自動調整してくれるほか、イコライザー付きで手動調整も可能。ひとまず全部「おまかせ」設定にして様子見。

「タイムシフトマシン」の衝撃

地デジ6チャンネルを同時に録画し続けてくれる「タイムシフトマシン」という機能がある。全番組の保存可能期間は10日前後で、古いものから自動的に消えていく(時間帯や局はもちろんカスタマイズ可能)。この機能のおかげで、テレビ番組すらネット上のコンテンツと感覚的にはほぼ同じになり、時間を気にして番組に自分の予定を合わせる必要がなくなる。リモコンには番組表以外に「過去番組表」ボタンがあり、遡ってどの番組でも自由に見られる。全番組録画って本当にアホかと思うが、自分の行動が制限されず、いつでも好きなときに自分の意思で選択できるというのは画期的。
この地味ながら驚きの機能によって、たとえば今リアルタイムで放送されている番組を一時停止したり、一瞬見逃した決定的瞬間を10秒バックして、もう一度再生ができるようになるのだ。録画していないからできない、ということがない。その番組を録画するかしないかという選択すら不要で、日常的に全部録画されている。映像の劣化もなく、映っている番組が録画なのかどうかすらほとんど意識する必要がない。
すべてのコンテンツは、自分の意思によってその場で流すか戻すかも判断できる。これまでの概念すら覆す衝撃的な機能だ。

録画はもう指定しなくていい

「タイムシフトマシン」による全番組の録画とは別に、手動で指定して録画することももちろん可能。手動での録画を進化させたのが「おまかせ録画」機能。事前にキーワードやカテゴリを選んでおくと、個別に指定しなくても好みの番組を勝手に録画してくれる。
たとえば「サッカー」をお気に入りに指定したり、細かく「Jリーグ(丸ごと)」、さらに細かく「FC東京」のみ指定するといったことも可能。また、特定のアーティストを指定しておけば、そのアーティストが知らないうちにテレビに出演していたのを見逃すことがなくなる。ちょっと変わったものでは、趣味・教養系のカテゴリに「住宅番組が好き!」パックというのがあった。リフォーム系の番組とか楽しいよね。
番組の視聴では、視聴履歴をAIが学習して好みの番組をおすすめしてくれるようになるそうで、テレビ好きな人なら一生テレビの前で過ごせると思う。

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テレビとネットの融合

今では当たり前の機能だが以前なかったものとしては、インターネット回線を無線LANで繋いで、NetflixやYouTube、Amazon Prime のコンテンツをリモコン操作で視聴できるようになったことが、個人的にはインパクトがある。
今まで、地上波のテレビとインターネット経由で視聴するコンテンツはあくまで別物という認識でいた。テレビはリアルタイムな放送で、VODはネットに置かれているコンテンツ。でも、テレビに組み込まれてリモコンで操作できるなら、感覚としてはもはやテレビと同じだ。しかもテレビのように番組表に左右されず、自分の好きなコンテンツを好きなタイミングで見られる。早速YouTubeでお気に入りのバンドのMusic Videoを見始めたら、1曲終わっても自動的に次の動画が再生されるので延々と見てしまう。

画質について

画質は人によって好みがあると思うので、テレビを買おうと思ったら、やはり実際に店頭でメーカーごとの差を見比べるのがよいと思う。パナソニックの鮮明さやコントラストの高さが好きとか、SONYのややクールな青が好きとか。REGZAは人の顔色(肌色)が綺麗に出ているのがよかったのと、コントラストの高さも好きな感じ。IPS液晶は一般的に黒が綺麗に出にくいと言われているけれど、この機種は美しく出ている。
有機ELはもっと美しいよと言われたら、たしかにそうですねと言うと思う。店頭で実際に見比べたら「うわ、有機ELすげえな」と。でも、10年前の液晶テレビを使っていた身からすると、このIPS液晶で十分すぎるほど幸せになれる。有機ELは綺麗すぎて、次回買い換えるときでいいかなという結論に至ったのが正直なところ。

最後に

いい買い物したなあと、今は単純に思っています。10年ぶりに買い換えるなら何買っても満足するのかも知れないですけども。
ちなみに買ったのはこちら。東芝REGZA、Z730Xという製品です。Zシリーズは、REGZAの中でも最上位機種として位置付けられているとのこと。オススメです。


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