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善逸の霹靂一閃をコマ撮りをしてみた。
どうも篠原健太です。コマ撮りアニメーターです。
過去にはNetflix「リラックマとカオルさん」やその他CM制作に携わっていました。
最近はオモチャをコマ撮りしてYouTubeにアップしています。
YouTubeチャンネル【Animist】
2ヶ月で登録者が25000人を超えました!ありがとうございます!
このnoteではコマ撮りのメイキング話を書いたり、僕の活動について書いたりしています。過去記事↓
今回は鬼滅の刃の善逸のコマ撮りをしました。フィギュアの種類はねんどろいどです。
前回は炭治郎をコマ撮りしました。
前回と二本立てというのは初めから決めてました。
ゼスプリキウイのフィギュアを選んだのは思いつきです。グリーンと炭治郎、ゴールドと善逸がそれぞれ色が似てるのでペアにしました。
善逸の霹靂一閃
今回は霹靂一閃という技をコマ撮りでやってみました。使ったものは綿と電球です。
煙
霹靂一閃の勢い強さを表現したいなと思いました。そこで善逸が技を繰り出してフレームアウトしたあとの衝撃波をみせることにしました。まわりに煙が巻き上がることで衝撃の強さを感じさせられます。
しかし、本物の煙はコマ撮りすることがとても難しいため、代わりに綿を使いました。
善逸が一瞬ピカッと光って消えた後に綿を置きました。綿も下手に触るとモコモコが動いてうるさくなってしまうので、あまり触らずに少しずつ後ろにずらしていきました。
閃光と電流エフェクト
善逸の閃光と、その後に出てくる電流エフェクトは小さなライトを使いました。
スイッチでオンオフできるソケットに電球をつけたもの
カメラのシャッター速度を遅くすれば光の残像を撮ることができます。(今回は2秒にした)シャッターを切り2秒以内に閃光や電流をその空間に描くのです。
ガイドのない空間に絵を描くのはなかなか難しいです。しかし今回は閃光や電流など、とても速い動きでしたので丁寧さよりも勢いを大切にしました。なので、そこまで時間は掛かりませんでした。
ポイントとしては光以外の写したくないもの(電球を持つ手など)はなるべく黒くしておくことです。黒は光を反射しづらいので、素早く動かせば、あまり写らなくなります。
コマ撮りの予想がつかない面白さ
最近は「ねんどろいど」というデフォルメデザインのフィギュアをコマ撮りすることが増えました。以前はあまり選ばなかった種類のフィギュアです。なぜなら「ねんどろいど」は動く関節が少なく、立ちのバランスも良くないからです。立ちのバランスが良くないとは、頭が重くて足のヒラが小さいため立たせにくいということです。
アニメーターとしてはやっぱり動かしやすい人形のほうが嬉しいと思うのです。
はじめてねんどろいどを選んだときはらねんどろいどでしか売られてないキャラクターだったからという理由でした。(ねんどろいどはめちゃくちゃたくさんのキャラクターが販売されている)
コマ撮りしてみると、やっぱり大変です。やりたい動きが思い浮かんでも人形が動いてくれません。うー、、と頭を抱えます。
コマ撮りアニメーションは【物質】を動かしています。そこにCGアニメーションとの違いがあります。物質を扱っていることで、CGアニメーションよりも制約がとても増えます。
人形に縛られ、重力に縛られ、自分の腕が二本しかないことに縛られ、さらに一発勝負のプレッシャーに頭を抱えます。
しかし、そこから生まれる表現というものに僕はとても興味があります。好奇心ですね。
ねんどろいども「これはコマ撮りしたどうなるのだろう」と予想がつきません。ひどい時には全く動きが思いつかないです。動かないんだから。
しかし
そこから「じゃあどうしようか」と考え直した先に最初に思っていたよりも、もっと良いアイデアが浮かんでくるのです。
それがとても面白いですし、観た事もない表現が生まれるかもしれないのです。
最近はそんなことを思っています。
お知らせ
オモチャのコマ撮りアニメチャンネル【Animist】を立ち上げることになったのはすのはらさんとの出会いからです。
篠原健太さん(@shinohara_kenta )と
— すのはら (@Riki_snow) December 10, 2020
YouTubeチャンネル【Animist】を始めました。
一緒にやってると言うもののほとんど篠原さんのスキルに頼りっぱなしですが、素敵なチャンネルなので是非見て欲しいです!
突出したスキルのある方の活躍の場を世界に広げていきます!https://t.co/EdW8h1BSO7
去年の12月に初めてお会いしました。当時、僕は大きなスタジオでコマ撮りアニメーターとして働いていました。そしてNY ADC Young Gunsという世界的な賞を受賞したばかりでした。周りから見ると順風満帆なように見えたかもしれません。しかし、それでもコマ撮りアニメーターとしての将来に光が見えなかったのです。市場や会社のシステムを考えたときに自分の力があまり活かせないと感じました。
そんな時にすのはらさんと出会い、「コマ撮りでYouTubeチャンネルを立ち上げたら絶対面白いですよ」と言っていただきました。
それから少しずつ準備をして、10月からようやく始めることがでたのです。アクションフィギュアのコマ撮りはあくまで2次創作ですが、楽しんでもらえるのがとても嬉しいので面白いものを作っていきたいなと思います。海外にも広く届けたい!
2次創作でチャンネルを育てつつ、自分でオモチャを作ってコマ撮りしたいなと考えています。
世界の感動時間を増やそう!
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