CycleGANを試してみたら、AIのお気遣いに萌えた。
現在ガラパゴスのAIチームでは、「デザインタスクを人工知能にやらせることによって爆発的な生産性を獲得しよう」、を目指して試行錯誤をしているのですが、その中の実験の一つにCycleGANというものを使っているものがあります。
「馬がシマウマに」「夏の写真が冬に」 “ペア画像なし”で機械学習するアルゴリズム「CycleGAN」がGitHubに公開
この辺の記事が詳しいのですが、そもそもGAN(Generative Adversarial Network)というのは、ジェネレーター(generator)とディスクリミネイター(discriminator)という2つの要素から作られていて、ジェネレーターはレプリカを作り、ディスクリミネーターがそれをレプリカかどうか判定することでどんどん精度を上げていこうというものです。
で、今回の実験ではミカンの元画像をリンゴの特徴を付加してリンゴっぽい画像に変えてみようという実験で、ジェネレーターがリンゴの偽画像を作り、それが本物かどうかディスクリミネーターが判定する、という形です。
その結果がこちらです。
左が元のミカンの画像で、右がリンゴっぽくした偽画像です。素晴らしい、まさにリンゴですね。
これもそれっぽいですね。素晴らしい、成功です。
これに至っては、何かちゃんとリンゴをかじった風にしてくれています。
で、今回僕が一番笑って萌えたのがこちらの画像。
右は偽物のリンゴ画像なのですが、上部にヘタっぽい緑の棒線が追加されてるんですね。色艶をリンゴっぽくするだけじゃなくて、ヘタをちょこんと付けてリンゴっぽさを増やそうとしてるAIのお気遣いに萌えてしまった、というお話でした。
しっかし、技術の進歩は本当に早いですね。
イラストや写真をAIが生成する日もすぐそこまで来ているかもしれません。
こんな感じでDeep Learningの新しい実験をしているガラパゴスでは随時メンバーを募集しております!ご興味ある方はお気軽にご連絡下さい!
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