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「漫画の描き方」本を10冊読んで分かった漫画の構成要素

雑に知識ゲットマガジン、最初のコンテンツは「漫画の構成要素を洗い出してみよう!」です。

漫画の構成要素を洗い出す

どう洗い出すのか?
それは、「漫画家や編集者が、漫画創作を説明する時に、どんな言葉を使っているのか?を分析する」です。

今回は、調査対象に書籍を選択。
音声や映像よりも体系的にまとまってるので、漫画の作り方を概観するには最適です。

アマゾンで「漫画 描き方」で検索すると、1,000件以上ヒット。
絞り込み条件を加えて、10冊にまで絞り込みました。

書籍も購読済み / 分析も完了したので、その結果を共有します。
漫画家志望者の参考になれば嬉しいです。

調査方法

STEP1 アマゾンで書籍検索 
●作業手順
Amazonで、「漫画 描き方」で検索 
絞り込み条件:
①レビュー★4以上 
②レビュー数10件以上 
③媒体タイプ:単行本、Kindle、文庫、モック 
④絵の描き方は除外

検索日:2021年5月28日

●アウトプット
・漫画の描き方 書籍リスト


STEP2 書籍の中から関連知識を抽出→整理

●作業手順
(1)書籍内から、漫画作りに言及している文章を、1文単位で抜き出す
※接続詞で繋がる文章は、接続詞の前後で文章を切って1文にする 
(2)抜き出した文章をカテゴリー分け
(3)カテゴリーに名前をつける
(4)カテゴリーリストを作成

例えば、コマ割りについて言及してるカードが10枚あれば、「コマ割り」グループとして括って、カテゴリー名は「コマ割り」とする。
このように、情報の最大公約数を見つけていくと、漫画を構成する大枠が見えてくる(はず!)

●アウトプット
 ・カテゴリーリスト



構成要素が分かれば、分解することも、組み立てることもイメージしやすくなるので、漫画作りの足がかりになるかなと。



それでは以下、結果です。

結果1:漫画の描き方 書籍リスト

画像2

※それぞれのAmazonリンクは、記事最下部に置いてます。


結果2:書籍の中から関連知識を抽出→整理

まず、具体的にどんな作業をしたかというと、、

画像2

・書籍から”漫画作りのアドバイス情報”を抜き出し、カードに記載。
・出来上がったカードを眺めながらグルーピング。上記の例だと、ストーリー構成コマ割りで括れそうとか、キャラで括れそうといった作業を進める。

10冊読んで、カードの枚数は100枚くらいになりました。被ってる内容は省いたので、さらに忠実にやろうと思うと200枚くらいになると思います。


では、そのグルーピングの最終結果がこちらです。

画像3

まず、大きな概念として、内容演出の分類があります。
次に、内容の構造は、
・キャラクター
 ・テーマ
 ・構成
 ・世界観
となってます。
演出の中身は、コマ割りです。

さらに、それぞれの要素を分解すると、上記の図ように整理できました。

※社会構造:その世界の政治体制や人口数などの設定
※自然構造:空気中のマナを元に魔法を使うなどの設定
※特殊効果:効果線、描き文字、吹き出しデザイン

書籍の中では、それぞれの要素に対してのセオリーやテクニック、スタンスの話が展開されています。ですが、今回の調査はあくまで”構造を抜き出すこと”に重きを置いたので、上記の図にテクニカルな話は盛り込まれてません。


まとめ

漫画作りの情報は、ストーリーの話、作画、キャラクター、1ページ目の重要性など、粒度のバラバラな話が展開されることがあり、どう情報を整理すればいいんだ?と混乱しました。それだけキーワードの定義が定まってないということですね。

上記で作ったフレームワークを使って、各書籍をもう一度読むと、もう少し頭に入ってきやすいと思います。お試しください。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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