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政策とデザイン This is policy design _5

Index
・ポリシーデザインとはなにか?
・ポリシーデザインの5原則
・ポリシーデザイナーと呼ばれる人は?
・ポリシーデザインはどのように進行していくのか?
・ポリシーデザインの思考ツール
・ポリシーデザインの導入例

今回のサマースクールにて紹介された事例をいくつか紹介する。
・ある程度コントローラブルな規模感(大きすぎない)
から、大国、先進国(中国、アメリカ)よりも、むしろ小国の事例を調べたほうが実は2019年の時点では進んでたりもするのではないか、と気づきをえた。検索のときに”country_name, policy, design”などで検索して見るときに、大国にしばられず意識してみてほしい。実際に講師のかたはそれぞれ台湾、アイルランド出身、そしてそこでの事例を基に講義をしていた。

・ポリシーデザインの導入例
ケース1)UK Policy Lab 私達はどのようにホームレス化を防ぐことが出来るのか?
https://openpolicy.blog.gov.uk/2016/10/25/preventing-homelessness/

ケース2) Boston gov Webサイトの市民中心設計 by IDEO
https://www.ideo.com/case-study/bostons-new-citizen-centered-site

ケース3) EU Organicity
都市の課題に対して、市民、企業、自治体の人々が協力してデジタルを利用した解決策を想像する実験的なプラットフォーム。
http://organicity.eu/

ケース4) 台湾 From screaming to streaming
gOvという市民ハッカー集団によって政府の議会や、その内容をビジュアライゼーションして市民にとってわかりやすい情報へ咀嚼する。たとえば予算の見える化を行った。さらにリアルとバーチャル空間での議論を試みて、リアルタイムでチャッティングノ形で議論の不明な点や、質問をすることが出来るプロトタイプを実践した。
https://budget.g0v.it/

ケース5) ダブリン A better Reykjavik and a stronger community
例えば不法投棄、廃棄物を課題にしたとき、どのようにして我々は優れた廃棄サービスを作ることが出来るのか問いを立てた後、このプロジェクトをオープンに公開して解決策を公募している。
http://dccbeta.ie/

ケース6) 香港 Protest goes on.
Anti-extradition bill protest 16,July,2019
https://www.hongkongfp.com/2019/08/11/complain-hong-kongs-anti-extradition-bill-protesters-consider/

ケース7) Estonia prototype for digital society
E-governance 99%の政府系サービスが年中無休で利用できる国エストニア。
https://e-estonia.com/solutions/e-governance/

ケース8) Citizen Rotation Office
未来の政府がオンラインの仮想空間を用いて、24時間市民の行動データを採集し、それを基に都市環境を最適化するプロダクトをスペキュレイトしたサービスである。
https://lukesturgeon.co.uk/

※追記
2019年は世界各国で「正義とは何か?」が身近な存在として感じられることが、個人的に多かった。
例えば、自身の留学中のルームメイトは香港人で現在政府職に就職活動をしているのだが、やはり香港で起きている中国勢力へのデモ活動には思うところが色々あるようだった。イラク、アメリカ、そして日本と韓国にしても歴史的争いは、忘れ去られることはなく、ナショナリズムを先導する政治的な道具のように扱われてきた。そして、今現在、テクノロジーの発展、分散型社会への移行が、国という主体をより小さな組織や、個人ものへと変化させようとしている。ここにおいて完全な意見の一致や、100%正解の答えがないからこそ他社を尊重する気持ちは根本に抱いてほしいと思う。
自分は戦争に対しては、野村訓市さんと同じスタンスで「なにがなんでも戦争はイケない」という、理想主義を抱いている。僕自身戦争は経験したことがないものの、バックパッカーでボスニアヘルツェコビナを訪れた際に、彼らにとっての西洋諸国は今なお資本主義のシステムを構築し、搾取を続けている「敵」であり、「悪」であったことを身をもって体感した。

「俺は世の中の人全員を幸せにしたいとは思わない、ただ身の回りの人たちだけを幸せにしたい。」ベオグラードのクラブで出会った同い年で映画監督を目指している青年の等身大の言葉は、彼にとっての正義であったし、その気持ちを尊重する以上、つねにこういった活動や仕事をすることになったときに自分の正義の裏側にはどのような犠牲を払うのか?シビアに考え続けなければならないと、私は考えている。

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