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臨床検査技師国家試験 臨床化学の押さえておくべき内容

学生のみなさん、臨床検査技師国家試験の勉強頑張ってますか?笑

今回は臨床化学の押さえておくべき内容をまとめてみました!
臨床化学は配点が多い問題なのでしっかり勉強して、得点源にしましょう!!

※あくまでも参考程度にしてください🙇‍♂️
また、各自でも出題基準の確認をお願いします

生命のメカニズム、生体エネルギー

・細胞内小器官(マーカー酵素、それぞれの働きなど)
・必須微量元素
・細胞膜の構成成分(脂質と重なる部分)
・高エネルギー化合物の種類
・TCAサイクルで生成されるもの(どこで生じるかも一緒に押さえておこう!)
※遺伝子検査で出てくるかも

分析法

・ランベール・ベールの法則、モル吸光係数の計算
・分光光度計、終点分析法、初速度分析法、二波長法
・酵素法(過酸化水素・POD系呈色反応)
・電気泳動、クロマトグラフ(種類と原理)
・質量分析(MALDI-TOF-MS法
※計算問題以外はあまり出てこないので優先順位は低めで良い

無機質、電解質

・無機質の測定法
・アニオンギャップ(式、基準範囲と臨床的意義)
・酸塩基平衡(血液ガスの基準範囲、アシドーシスとアルカローシス)
・Na、Ca、K、Feを重点的に押さえておくとよいかも
・浸透圧(測定法、求め方、単位)

糖質

・単糖(5炭糖or6炭糖、アルドースorケトース)
・二糖類、多糖類の構成(余裕があったら)
・グリコーゲンの合成と分解、蓄える器官
・グルコースの測定法(GOD、GK、HKが作用するもの、ムタロターゼ)
・生理的意義(静脈血<毛細管血、血糖値を上下させるホルモン、尿中排泄の閾値)
・解糖阻止剤
・HbA1cについて(HPLC法における偽高値、偽低値)
・血糖値の反映時期
・1,5AGは糖尿病で低下する
・グルコースとHbA1cの基準値(糖尿病の診断基準も合わせて)
・1型or2型の原因、糖尿病の三大合併症

脂質

・脂肪酸
→二重結合の数、血中の割合(長鎖脂肪酸<中鎖脂肪酸)、酸化されやすさ、必須脂肪酸
・脂肪酸はALBと結合して可溶する
・コレステロールから生成されるもの(ステロイド骨格を持つ)
・脂質代謝(余裕があったら)
・TG(中性脂肪)
→基準値、臨床的意義、酵素法(LPL欠損症で低値)
・TGはグリセロールと脂肪酸3分子がエステル結合してできたもの
→結合している脂肪酸の割合を押さえておこう、TGの濃度はトリオレイン換算
・TGのJSCC勧告法:アルコール性KOHで加水分解する
・コレステロール(TC、HDL、LDL)
→基準値、臨床的意義(特に総コレステロール)、フリーデワルドの計算式
・リポタンパクの構造(外側と内側の物質)
・リポタンパクの種類など
→比重、直径が大きい順に並べる、
・リポタンパクの脂質、アポ蛋白組成
→CMはTGを、LDLはエステルコレステロールを、HDLは蛋白質を最も多く含む
・高脂血症の分類(血清外観、増加するリポタンパク、Ⅰ型などの分類)
・アポ蛋白の種類と機能(合わせてLCAT、LPLも押さえておこう)
・胆汁酸(一次胆汁酸、二次胆汁酸)
・ケトン体→アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称

蛋白質

・アミノ酸(必須アミノ酸、酸性アミノ酸、塩基性アミノ酸、含硫アミノ酸、芳香族アミノ酸、インドール核を持つものなど)
・総蛋白(測定法、原理と測定波長)
・総蛋白は立位高値
・アルブミン(生理的意義、測定法、臨床的意義、補正カルシウム値)
→ネフローゼ症候群も合わせて押さえておこう(最低でも診断基準)
・血清蛋白分画
→セルロースアセテート膜電気泳動法、分画に含まれる蛋白、臨床的意義(M蛋白、β-γブリッジング)
・血清蛋白のそれぞれについて
→臨床的意義、結合物質、疾患との関連
・炎症で上昇、低下する蛋白質
・RTP(半減期の短い蛋白)
→栄養評価に用いられるもの、半減期

非蛋白性窒素

・核酸
→プリン塩基とピリミジン塩基、DNAとRNAの違い(塩基や糖の違い)
・尿素、尿素窒素
→尿素窒素量と尿素量の変換式、測定法(酵素法、ウレアーゼ・グルタミン酸デヒドロゲナーゼ法)
・クレアチン、クレアチニン
→測定法(酵素法、ヤッフェ法)、臨床的意義、男性高値
・尿酸
→尿酸はプリン体の最終産物、測定法(酵素法)、臨床的意義(高値を押さえる)、男性
高値、7mg/dLで高尿酸血症
・アンモニア
→測定上の注意事項、臨床的意義(高値)、肝臓で尿素に合成される(尿素回路)

生体色素(ビリルビン)

・ヘムの分解
・グルクロン酸抱合型、非抱合型(直接型、間接型)について
→尿中、胆汁中に排泄されるもの、血清中の多い方、
・生理的意義(70〜80%はヘモグロビン由来、δ-アルブミン)
・測定法(ジアゾ法、ビリルビンオキシダーゼ法、バナジン酸酸化法)
→測定上の注意事項、
・臨床的意義(直接型、間接型それぞれ増加する疾患)

酵素

・ミカエリス・メンテンの式、ラインウィバー・バーグの式
→KmとVmax、一次反応、0次反応、拮抗阻害、非拮抗阻害
・国際単位
・酵素の分類
・各酵素について(主にALP、AST、ALT、AMY、CK、LD、ChE)
→生理的意義(ALP、AMY、AST、ALT、LD)各アイソザイムと臨床的意義 、測定法(JSCC勧告法)

TDM、骨代謝

・対象薬物の特徴
・測定されている薬物とグループ
・全血と血清で測定されているもの
・骨形成マーカーと骨吸収マーカー(測定検体も)
・骨代謝に関わる細胞
・骨のCaとPについて
→ヒドロキシアパタイトとして存在

ホルモン、ビタミン、疾患マーカー

・ホルモン受容体について
・分泌部位とホルモン結びつけ
→化学構造、作用、臨床的意義も押さえておくと尚良い
・アディポサイトカイン(余裕があったら)
・水溶性ビタミンと脂溶性ビタミン
・抗酸化作用を持つビタミン
・各ビタミンの化学名、作用、欠乏症、過剰症
・疾患マーカーと原因疾患
→心筋梗塞のマーカーの上昇する順番
※ビタミンは公衆衛生学で出てくるかも

その他の検査

・腎機能(糸球体機能、尿細管機能)の指標物質、式
→CCrの計算問題は出てくる
※肝機能検査も余裕があったら

※放射線の分野は毎年0~1問題程度しか出ないので、優先度は低くしても大丈夫です。

ご質問はTwitter(ケンタ@発達障害の臨床検査技師:https://twitter.com/QJc53ygtp)にお願いします!!
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