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臨床検査技師とはどんな職業なの?(Part1)

皆さんは医療系の職種はどのくらい知っていますか?
多くの方は医師や看護師、理学療法士などは知っているんじゃないかなとと思います。

では、「臨床検査技師」という職業は聞いたことありますか?
また、どういう仕事をしているか知っていますか?

私も、周りの方から「臨床検査技師はどういう仕事をするの?」という質問を数多く受けました。
その度に臨床検査技師の認知度の低さを痛感してました😭

ということで、今回は臨床検査技師についてお話したいと思います!
かなり長くなると思うので、2つの記事に分けてお伝えしていきます!

①臨床検査技師とは?

患者さんが体の不調を訴えて、病院に行くと、まず医師による診察があります。
診察でどういう病気かの予測は立てることが出来ますが、それだけでは確定診断は出すことは不可能です。

そこで、患者さんには、正しい診断を出すの必要な情報を集めるため、様々な検査を受けてもらいます。
その検査を医師に代わって行うのが臨床検査技師です。

上記のことを簡潔にまとめますと、

臨床検査技師は、医師がより適切な診療を行う上で必要な検査(臨床検査)を行う人です。

臨床検査技師が行う検査は大きく分けると2つあります。


1つは、患者さんから採取した血液や尿などを材料とする「検体検査」です。

検体検査は

・血液検査
→貧血や白血病などを調べる検査

・生化学検査
→血液中の脂質や糖質、タンパク質なとの化学物質を調べる検査

・免疫血清検査
→ウイルスや感染の有無を調べる検査

・腫瘍マーカー検査
→がん細胞が出す特有の物質を調べる検査

・一般検査
→尿や糞便を調べる検査

・細菌検査(微生物検査)
→感染症の原因となる微生物を調べる検査

・輸血検査
→血液型や輸血に関する検査

・病理・細胞診検査
→臓器や組織から顕微鏡標本を作り、がん細胞の種類の調べる検査

・遺伝子・染色体検査
→先天性の病気(染色体異常)や病気が遺伝するかどうかを調べる検査

に分けられます。

新型コロナウイルスの検査であるPCR検査は遺伝子検査に分類され、主に臨床検査技師が検査します。


もう1つは、患者さん自体を検査材料とする「生理検査」です。

生理検査は

・心電図検査
→不整脈や心臓の異常を調べる検査

・超音波検査(エコー検査)
→体の表面に超音波を当てることにできる画像から臓器の様子や動きを見る検査

・血圧脈波検査
→血管の硬さや詰まり具合をみる検査

・呼吸機能検査
→息を吸ったり、吐いたりして、肺の機能を調べる検査

・脳波検査
→脳の異常を調べる検査

・神経伝導速度検査、筋電図検査
→神経や筋肉を電気刺激を行い、神経や筋肉に異常がないかをみる検査

・視力検査
→近視や乱視、遠視を調べる検査

・聴力検査
→聞こえにくさの原因を調べる検査

・眼底検査
→カメラを使って眼の写真を撮り、目の毛細血管や網膜、視神経を調べる検査

に分けられます。


今の診療において、臨床検査技師の存在は必要不可欠です。近年は病気の早期発見・早期治療の観点でも、臨床検査技師の必要性は高まっています。

臨床検査技師は医師の診療を支える「縁の下の力持ち」なのです。


次回は臨床検査技師の就職先やどうしたらなれるのかについてお話しします。

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