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富士見市発祥のスポーツ『バトテニス』とは!?

 どうも、上杉健太(@kenta_u2)です。”誰もが、いつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる”総合型地域スポーツクラブを広める活動をしています。これまで7年間長野県のクラブでマネジャーやコーチをしてきて、現在は埼玉県富士見市での立ち上げにチャレンジしています。

 今日は、富士見市が発祥という『バトテニス』というスポーツについてご紹介したいと思います。

バトテニスとは

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 そもそも『バトテニス』って何?という人がほとんどだと思いますので、富士見市のホームページに紹介ページがあるので、そこからいくつか抜粋させていただきましょう!

バトテニスは、富士見市発祥のニュースポーツで、バドミントンテニスバレーボールを混合したスポーツです。
ボールは柔らかいスポンジボール、ラケットは軽く短いものを使用します。
ルールもわかりやすく、性別や年齢を問わず、みんなで楽しめるスポーツです。
富士見市ホームページより~

 バドミントンとテニスとバレーボールを混ぜたスポーツだから、『バトテニス』というんですね。・・・・・・あれ?って思いますよね?じゃあ『バ”ド”テニス』じゃないの?って。
 実は私も最初、『バドテニス』だと思ってずっとそう呼んでいました(笑)
「ト」は一体どこからやって来たのでしょう?

バトテニス誕生のいきさつ

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 富士見市の『つるせ公民館だより』のアーカイブに、バトテニス誕生のいきさつに関する記事が掲載されていて、そこに「ト」の謎についても説明されていました。

【バトテニス誕生のいきさつ】
発案者は、鶴瀬小学校区の体育指導委員の森嶋立美さんです。きっ
かけは、鳥取県泊村(現湯梨浜町)が発案した「グラウンドゴルフ」
のように自分たちも全国規模のスポーツを生み出したい、との思いか
らでした。そのような中で、様々なスポーツを組み合わせて、変わっ
たスポーツを創造したら面白いのでは、と考え試行錯誤の末「バトテ
ニス」が平成18年度に産声を上げました。
誕生当初は「バドミントン+テニス」で「バドテニス」だったのですが、「バトミントン」と覚えてる人たちが「バトテニス」と呼び、だんだんそちらが主流となり、結局「バトテニス」となりました。
~『つるせ公民館だより 第393号』より~

 最初は『バドテニス』だったんですね!間違った覚え方の方に直されるというあたり、何ともかわいい感じがしますし、ニュースポーツらしい緩さを感じますね!

バトテニスのルール

 肝心のルールはどうなっているのかというと、市のホームページにはそこまでは載っておらず、『つるせ公民館だより 第393号』に載っているだけでした。それも2011年に発行されたもので、こういうスポーツのルールは結構改正されていったりするものなので、最新のものかどうか・・・。
 そんな中、実は最近、体験会があるというので知り合いの方から情報提供をいただき、参加してきました!

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 その団体の代表者のかたから、紙ベースでルールをいただいたので、それをご紹介します!

【バドテニスのルール】

<チーム>
・1チーム2人で競技する。

<コート>
・6.1m×13.4m(バドミントンダブルスコート)
・ネットの高さ 2m(中学生以上) 1.6m(小学生)

<用具>
・ラケット ・・・ラケットテニス用ラケット・ボール
・ポール ・・・ソフトバレーボール又はインディアカ用ボール
・ネット ・・・バドミントン用ネット
・アンテナ ・・・ソフトバレーボール用アンテナ

<勝敗>
・ラリーポイント制 1セット11点先取(ジュース無し)
・基本的に3セット制で2セット先取したチームの勝ちとする(1セットマッチ有り)

<ゲームの進め方>
○サーブ権及びコートについて
・1セット目及び3セット目の開始前にじゃんけんで買ったチームがサーブ権もしくはコートを選択する。
・2セット目開始前に必ずコートチェンジして、1セット目開始時のレシーブ側がサーブを行う。
・3セット目に限っては、どちらかが6点を取った時点で再度コートチェンジを行う。

○サーブについて
・エンドライン後方から同一チームの選手が交互に打つ。
・サーブ権が移動しない限り同じ選手が打ち続ける。
・サーブは相手コート内のどの位置に打ってもよい。
・サーブは1回とし、フォルト(相手コートに入らない)の場合は、サーブ権が相手に移動する。
・サーブを打つ者は、ノーバウンドでボールをヒットさせること。
・サーブを打つためにボールを上げたら必ずヒットさせる。ボールの上げ直しは不可とする。
・ネットに触れて相手コートに入った場合は、再度サーブを打ち直す。

○サーブレシーブについて
・サーブレシーブは必ず1バウンドしてから打つ。
・ラリー中はノーバウンドまたは1バウンドで打つ。

○パス
・ボールは2打以内で相手コートに返す。チーム内でパスする場合は1バウンドまで有効とする。
・ボールがネットした場合は、次の1打で相手コートに返すことができる。なお、ネットは1回まで可能(2打目でネットした場合のみ3打でボールを相手コートに返すことが可能。)

○ブロック
・ブロックはサーブに対するもの以外は可能とする。
・オーバーネットは相手のポイントとする(ボールがラケットに当たった時点で判断する)。
・ブロックにボールが触れた場合は1打とカウントする。
・ネット上のボールを両チームの選手がブロックまたは打とうとしてラケット同士がぶつかった場合、ノーカウントとする。

○ポイントとなる行為
・サーブが空いてコートに入らなかった場合。
・サーブエリア外からサーブした場合。
・サーブの際にエンドラインを踏んだ場合。
・2打以内で相手コートにボールを返せなかった場合(ただし、2打目がネットした場合で3打目に返せた場合をのぞく)。
・ボールが2バウンドした場合。
・ラケットや身体がネットに触れた場合。
・ボールが身体に触れた場合。コート外であってもノーバウンドのボールに身体が触れた場合は相手のポイントとなる。
・ボールがコート以外の施設(天井、アンテナ、ボール等)に触れた場合。
・ボールがアンテナの外側から相手コートに入った場合。
・故意にドリブルをした場合(なお、故意でないドリブルは1打とカウントする)。
 ※ドリブル:2回連続で打つこと。故意ではない1スイングでボールが2回当たるのはOK(上杉追記)

○その他
・相手コートに入ってはいけないが、プレー中のやむをえない状況の場合は、相手の妨害をしなければ反則としないこととする。
・主審の笛の合図でゲームを進行する。
・副審は主審の目が届かないところに注意し、補佐する。

 一応、私のようにバトテニスを調べようとした人が正しい情報を得られるように、全文そのまま載せました!
 まさにバドミントンとテニスとバレーを混合させたスポーツですね。

バトテニスの面白いところ

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 バトテニスの面白いところは、何と言ってもラリーが続きやすいことです。なぜラリーが続きやすいのかというと、要因としてまずは2mというネットの高さが挙げられるかなと思います。スポンジボールを短いテニスラケットで打つので、強く打てばそれなりのスピードになります。それを、2mという高さのネットが制御しているんですね。2mのネットを越えて相手コートに落とそうとすると、高い打点のショット(スマッシュ)以外はゆっくりの球を打つことになります。だからラリーが続きやすいということなんですね。

(※ただし、ガッチリ競技として勝ちに行こうとすると、ほぼ全部スマッシュに持っていくことになるので、むしろめちゃくちゃ反応速度を要求されるスポーツになるかもしれません笑)

 もう一つのラリーが続く要因は、パスがOKということです。味方が1打で返せない場合に、ペアの選手が次の1打で返すことが許されています。例えばペアが子どもとかお年寄りの場合に、ミスをカバーすることもできるんですね。

 ラリーが続く要因はもう1つあり、これこそが一番ユニークなポイントではないかなと思います。それはネットにボールが当たって返らなくても、もう一度続けて打っていいというルールです。
 例えばテニスなら、打ったボールがネットを越えないと、その時点で相手のポイントになります。ところがバトテニスでは、ネットに当たってこちら側に落ちたボールを、再度打って返せればOKなんです!ネット近くから2mのネットを越す球を打たないといけないので、チャンスにはできませんし、なかなか面白いルールだと思いました。(※慣れないと体が反応しません笑)

やってみた感想

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 やってみて思ったのは、結構ハードだということですね(笑) テニスなどと一緒で、緩くラリーを続けようと思ったらそれほど動かずにできますが、ガチでやろうとしたら、”速くて難しいバドミントン”という状態になる競技だと思います(笑)
 なので、誰とやるかというのが非常に重要ですね。私が体験した時は、5歳の息子と一緒だったので、彼のフォローで動きまくってかなり疲れました(^^;)

 動きとしては、テニスよりはバドミントンかなと思いました。ボールを打つので、ラケットワークの部分はテニスの要素もありますが、ボールをなるべく高い位置で処理した方が圧倒的に有利なので、バドミントンのように上で構えてなるべく前衛が触って攻撃することになるのかなと。
 ただ、レシーブはワンバウンドさせないといけないので、そのあたりはテニス要素が強いですよね。

 あと、私は使う機会がありませんでしたが、味方へのパスを意図的に使うようにしたらバレーボール要素も入ってきてさらに面白いんだろうなと思います!

 ラケットスポーツの子どもの導入としても使えると思うので、「富士見市のテニスはバトテニスから始まる」みたいな感じにしてもいいかなと思いました。


 というわけで今回は、富士見市発祥のスポーツ『バトテニス』をご紹介しました。富士見市民として、普及に貢献していきたいなと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました!
ではまた!

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

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