指導者の野次をなくしたい

 どうも!ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、誰もが、いつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる地域社会の実現を目指して、総合型地域スポーツクラブの運営をしています。

 さて今日は、『指導者の野次』をテーマにお話したいと思います。

 みなさんは『野次』と聞いて何を思い浮かべますか?
 私は、Jリーグを思い浮かべてしまうんです。というのも、私は大学生の頃にJリーグ(ジュビロ磐田)の試合をかなり観に行っていたのですが、ある時、某チームの野次の酷さに不快感が限度を越えてしまい、それ以来Jリーグをスタジアムで観たいと思わなくなっていったんです。相手の選手の名前を挙げて、サポーター全員で声を揃えて、「くそったれ」とか言うんですね。しかもそれが定型フォーマットとして定着していて、なんかある時、「もうここにはいたくないな」と思ったんですね。
 そういう経験をしているので、『野次』と言えばJリーグの某クラブチームが思い浮かびます。

 人それぞれ、『野次』と聞いて思い浮かべるものは違うでしょう。

 実は最近、「こんな野次もあったな~。ていうかまだ残ってたのか!?」と思わされるシーンに何度か出会ったんです。それが、小学生のスポーツ指導のシーンです。
 指導者が子どものミスに対して、「おいおい!そんなもの取れないのかよ!」みたいに野次る。指導とか、怒るとかではなく、どちらかというと馬鹿にするような言い方で。その団体には指導者らしき大人が何人かいたのですが、みんなが揃ってそういう態度でした。そしてそこにいる子ども達も、大人と同じ態度をとっていたんですね。仲間のミスに対して、「おいおい!しっかりしようぜ!」みたいな声の掛け方をする。たぶん大人の真似をしているうちに定着した態度なのでしょう。

 たかぎスポーツクラブで指導をしていた時には、実は他の団体と一緒に会場を使うということがほとんどなかったので、このようなシーンに出会うことはほとんどありませんでした。
 とはいえ何度か、テニスコートで高校の部活動と一緒になることがありました。確かにその指導者の態度(コート外に一人で椅子に深く座り、煙草を吸って、たまに外から部員を恫喝)も酷かったですが、今回は、小学生相手にもこんな接し方をする指導者がまだ残っているのかと、純粋に驚きました。その文化は、37歳の私が小学生の頃のものですから。子どもを野次って大人が気持ち良くなるっていうのは、もう過去のものだと思っていました。

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5