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『ことくらし』とは

こんにちは。
男児(年中さん)と女児(1歳半)の父親をやっています、上杉といいます。
(※2020年5月現在)

実は私、親になってから何故か「子育て」というものに抵抗感を持つようになりまして、替わりに『ことくらし』という言葉を使って子どもとの生活を表現するようにしています。
今回はその『ことくらし』とは一体何なのかをお話したいと思います。
「子育て」や「育児」に苦しんでいる人に是非読んでいただきたい。

『ことくらし』とは

漢字にすると、「子と暮らし」です。
ただただ、「子どもと暮らす」という意味であり、「育てるなんて重く考えないで、ただ一緒に暮らしていけばいいじゃない」というメッセージを込めています。
それが『ことくらし』です。

子育ての呪い

私がなぜ『ことくらし』という考えに至ったのかをお話ししていきます。

妻が妊娠して、出産して、子どもがいる生活を送るようになると、ほとんどの親がそうするように、私は色々な情報にアクセスするようになりました。
育児雑誌や子育て系のSNSアカウントが発信している情報などですね。
妻は私の3倍は情報収集していたと思います。
そこには、「〇〇しなきゃいけない」「✖️✖️してはいけない」「●●するとこうなる」そんな言い方された情報が溢れていたんですね。
つまり妻は、私の3倍、自分のことも自分の子どものことも知らない人から、「しなきゃいけないこと」や「してはいけないこと」を言われていたわけですね。
これは辛い。
そう思いました。
特に妻は、「子どもが3歳までは一緒にいる」という考えの持ち主で、わりと“子育て”と向き合ってしまうタイプだったと思うので、その隣にいる私は、これは辛い、と思いました。
幸い私は、人から何かを強制されるのが大嫌いだったので、よほどの納得感がなければ、「しなきゃいけないこと」はしませんし、「してはいけないこと」はします(笑)
(※法律や組織のルールは守ります。常識とか文化みたいな、暗黙知の部分のお話です。くれぐれも)
そして多くの「してはいけない」や「しなければならない」は、何故そうなのかがよく分からないもののように思いました。
私はこの、「よく分からないけど社会的に容認されて人々を縛り付けているもの」をあえて『呪い』などと恐ろしい呼び方をしています。
(※呪いは育児に限らず世の中には驚くほどあります)
つまり私は、「子育て」や「育児」の情報の多くは呪いで、それには縛り付けられない方がいいのではないかと思ったということです。
これは確実に私たちを苦しめるものだぞと感じたんです。

予測不可能な未来

もう一つ重要な要素が、「育てる」という言葉にはどうもゴール設定みたいなのを感じてしまうということです。
いい学校に入るとか、立派な人になるとか、平均的な体格にするとか。
どうしても既製の価値観に私たちは引っ張られてしまうのだと思います。
ただ、これからの未来を、“子育て”をする親は、想像できているのかと思うと、私は「NO」だと思っています。
たぶんこれからはテクノロジーを使いこなす人が社会で活躍するので、社会を作る年齢はどんどん低年齢化していきます。
つまり、社会の価値観は私達よりも若い人達のものに寄っていくということです。
さらにそれよりも若い人達というのが、今の私の子どもたちなのだと思います。
私なんてその未来では完全に蚊帳の外でしょう(笑)
もう何もしなくてもいいので大人しく生きててください、とか言われてる社会になってる可能性だってあります。
そんなことを考えてしまった私は、「こうしておけば社会で活躍できる」などという答えをもって“子育て”はできないなと思ったのです。

だから育てない。ただ暮らす。

答えを提示できないなら親ができることは何かと考えると、「共に未来へ向かうものとして寄り添う」なのだろうという結論に至りました。
人生の先輩として、ちょっと先から「ここまでおいでー」とゴールは導くのではなく、子どもと同じ方向を向いて、ほぼ真横かちょっと前あたりを共に歩くイメージ。
そのイメージは私の中では、「育てる」ではないんです。
「子と、暮らす」なんです。
子どもはしばらくのうちは能力的に保護者が必要で、支援者や見本となる存在が必要です。
だから「育てない」と言ったところで、外に放り出すわけではありません(笑)

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5