クラブマネジャーの育成

 どうも!上杉健太です。

 今日は、『クラブマネジャーの育成』というテーマでお話したいと思います。昨日までに引き続き、12月9日に開催されるオンラインイベント『第70回日本体育・スポーツ経営学会 研究集会 どうする!?総合型クラブ ~総合型地域スポーツクラブの停滞を打破する!~』についての事前考察をしていきます。

https://jsmpes.jp/content/files/kenkyuusyuukai/70forum.pdf

↓申し込みはこちらです。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSczgA06hD5JvxJWx912E_2eNjc9dJnjdu6zILk959qHBNOSsA/viewform

 3回目の予習となる今日は、パネリストのお一人がテーマとして掲げられている「100年続くクラブに向けたクラブマネジャーの育成を考える」を僕なりに考えていきます。総合型地域スポーツクラブが停滞していると言われる原因としてよく挙げられるのがマネジメント人財の後継者不足です。そこに対して僕たちはどういうアプローチができるのか。そういう話ですよね。


 これはつい最近至った考え方で、少し前にこのマガジンでも書いたような気がしますが、僕は「人を育てることはできない」というのをある程度の前提にした方がいいと思っています。もう少しだけ丁寧に説明すると、「知識やノウハウを教えることはできるけど、向き不向きは変えられない」ということであり、「”向いていない人”をどれだけ教育しても”向いている人”にはならない」ということですね。これは教育というものすべてに言えると思うのですが、「こういう教育をしたからこういう人財に育ちました」と言い切るには、僕たちの人生・生活には変数が多すぎて、実証ができません。実験というのは基本的には、検証したいものだけを変えて、他の全てのものを固定しないと比較・検証ができないわけです。どんな教育をすると良質なクラブマネジャーが育成できるかなんて、もうさっぱり分かりません。僕はそれを追及するのは基本的には無理だという前提に立った方がいいと思っています。

 じゃあどうするか、です。育成をしないのであれば、僕たちにできるのは『環境を用意する』です。その”環境”とは、

  • 「私、クラブマネジャーやりたいです!」という人が出て来るような環境を作ること。

  • クラブマネジャーを職業として選択できる環境

  • 向いていない人をやめさせられる環境

この3点だと僕は思っています。もうちょっとだけ、それぞれ考えていきます。


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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5