トランスエイジと総合型地域スポーツクラブ

 また雨かー・・・。

 どうも!上杉健太です!埼玉県富士見市の総合型地域スポーツクラブで代表をしながら、長野県のクラブのアドバイザーをして、生涯スポーツ社会の実現を目指して活動しています。総合型地域スポーツクラブのキャリア10年目に突入しました。

 今日は、『トランスエイジと総合型地域スポーツクラブ』というテーマでお話したいと思います。


トランスエイジとは

 『トランスエイジ』という言葉をご存知ないかたも多いと思います。僕もつい最近知りました。トランスエイジとは、自分が認知している年齢といわゆる“実年齢“に差がある人のことのようです。例えば僕は1983年生まれの39歳なのですが、もし僕が「僕は28歳だ」と思っていれば、そこには11歳の差が生じていますよね。この状態にある人のことをトランスエイジというということですね。

 似た言葉では、『トランスジェンダー』がありますね。こちらはかなり知名度を得た言葉かと思います。こちらは、自分が認知している性別と生物学的な性別が異なる人のことを指す言葉ですよね。例えば僕は生物学的にはオスなわけですが、もし僕が「僕は女(メス)だ」と思っていたとしたら、僕はトランスジェンダーなわけです。

 僕が『トランスエイジ』という言葉を知った動画があるので、よろしければご覧ください。


実年齢はどこまで重視すべきか

 さて、この動画を観て、『トランスエイジ』という言葉を知る前から、僕には実年齢に対する疑問みたいなものが常にありました。というのも、総合型地域スポーツクラブを運営する中で、活動クラス毎に対象年齢・学年みたいなものを一応は設定して募集をしたりするわけですが、実は実年齢よりも重視すべきことがあるよな~と思うことも多いからなんですね。

 それこそ、技術的なレベルが同じような人とやった方がスポーツは楽しいという前提に仮に立つとしたら、小学校高学年の初心者の子は、同学年のベテランの子と一緒にやるよりも、まだ始めたばかりの低学年と一緒にやった方が楽しいという可能性は十分にあるわけですよね。もちろん、技術レベルに差があっても実年齢(精神年齢など)が近い人とやった方が楽しいという可能性もあるから、一概には言えないわけですが、年齢だけを基準にクラス分けをするのってどうなんだろうというのは、正直モヤモヤするところなんです。

 実年齢で分けるというのは、実は社会全体で設計されていることです。そう、学校ですよね。日本の義務教育ではほぼ留年がないので、同じ年齢の子が足並みを揃えて進級をしていきます。(※僕はこれにすごい問題意識を持っている) これが当たり前となっているので、あらゆるところで”実年齢で分ける”というのが採用されてしまっている気がします。

 それこそ、特に競技志向ではない活動クラスの場合、年齢なんて気にしないで、本当にごちゃ混ぜでもいいような気もしている今日この頃です。中学生と幼児が一緒に活動をすることで、お互いが得られるものもあるでしょうし。


トランスエイジの人がもしも入会したら

 そんなモヤモヤを抱えているところに、この『トランスエイジ』という言葉(考え方)が僕のところへやって来ました。もし、トランスエイジがもっと知られるようになり、市民権を得るようになったら、もはや年齢という数字に意味はほとんどなくなると思います。元々、あまり意味がない数字ですから。年齢というのは、「私は何年生きてきました」と言っているだけのもので、だから何ができるとか、だからどう思っているとか、そういう意味は何一つ含まないわけですよね。

 それこそ、クラブ運営側からしたら、別に生年月日の真偽なんて確かめませんから、言われた生年月日がその人の生年月日です。つまり、トランスエイジの人が入会してきたら、僕は実年齢よりもその人の自認する年齢でその人のことを判断することになります。その人が12歳と言えば12歳として扱うし、その人が6歳と言えば6歳として扱います。「本当に12歳か?」などと疑うことはしないで。

 だとしたらもはや、年齢を聞くことに意味があるのか?ということなんですよね。実際に活動クラスに来て体験してもらって、「楽しい」「合ってる」と思えれば入会すればいいし、合わないと思ったら入会しなければいい。そこに年齢は関係ない。そういうことのような気がします。

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

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