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「近いから」大作戦(ポスティング)

 どうも、ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、”誰もが、いつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる”総合型地域スポーツクラブの運営をしたり、アドバイザーをしたり、コーチをしたりしています。

 今日は、『「近いから」大作戦』というテーマでお話したいと思います。ここ2日間ほど行っているポスティングの戦略についてのお話でございます。

 まず、4月に設立したばかりのふじみスポーツクラブは、とにかく認知を獲得しなければなりません。地域の皆さんに、その存在をお知らせしなければ、クラブは存在しないも同然になってしまいます。

 そこで、私がまずとった方法が、FacebookとInstagramで広告を出すということでした。これは非常に素晴らしい広告で、住んでいる地域はもちろん、年齢や関心事なども指定して配信できるので、とても効率よくクラブのことを知って欲しい人にお報せできるんです。これは現在も配信中です。

 一方、スマホをあまり見ない人や、FacebookやInstagramをやっていない人だっています。そういう人にもお知らせする方法として、チラシなどの紙媒体があります。さらに、紙媒体の広告も色々な届け方があるのですが、確実にたくさんの人に届けられる方法の一つがポスティングです。

ポスティングとは

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【ポスティング】
広告宣伝することを目的として、チラシなどの販促物を各住戸のポストへ直接投函すること

 DM(ダイレクトメール)や新聞折り込みなどの方法もありますが、一番安価で実施ハードルが低いのがポスティングだと思います。DMはそもそも宛名が必要なので、個人情報を入手しなければ送れませんし、新聞折り込みは配達業者に頼まなければいけない上に、新聞紙を定期購読している人の数は減っているはずなので、届けられる人が限定的になってきます。

 ポスティングであれば、チラシさえあれば自分でどのエリアのどのような家に届けるか決めて実行できるので、実行のハードルが低いし確実なんですね。(もちろん、ポスティングを代行してくれる業者もたくさんあります)

配布エリア

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 ポスティングは配布エリアを決めるのがとても重要だと思います。観点は色々あって、お店や施設に近いエリアに配ったり、人口が多いエリアに配ったり、子どもが多いエリアに配ったり、お年寄りが多いエリアに配ったり。

 私が採用した重点エリアは、『活動所に近いエリア』です。ふじみスポーツクラブの場合、現在の活動場所は『富士見市運動公園』『富士見市立南畑小学校』『富士見市 鶴瀬公民館』なので、その周辺から配布を開始しました。

 この時、チラシを見た人に期待しているリアクションは、

「ふじみスポーツクラブ?聞いたことないな。ん?そこの運動公園でやってるのか」

です。そして、体験参加の現場では、

私「どうしてふじみスポーツクラブを選んでくれたんですか?」

体験者「近いから」

というやり取りが生まれることを想定しています。
 まずはチラシのポスティングによってここをしっかり狙っていきたいと思っています。それが『「近いから」大作戦』の正体です。

 というのも、設立してまだ半月のクラブですから、信用がないんです。上杉個人の実績は多少はあるとしても、クラブとしての実績はゼロ。なので、いくら「楽しいですよ」とか言ってもまずは信用されないわけです。

(※来てくれさえすれば、「楽しい!」と思ってもらえる自信はちゃんとあります!)

 特にテニスでいえば、民間のフィットネスクラブという競合がたくさんいるわけです。施設や用具の内容だけ見れば完敗しているのは明らかです。勝てる部分があるとしたら指導の部分ですが、これは相手もあることなので、自分ではどうしようもできない。私は私ができること(指導)をやるしかない。それに別に、競いたいわけでもないんです(笑)

 でも確実に勝てる部分があるわけです。それが、『物理的な距離』ですよね。どれだけ素晴らしい設備のある施設でも、遠ければ通うことは簡単ではありません。「近くにある」ということは重要なことなんですね。そしてそれは、クラブの実績や信用度は関係ありません。近いものは近い。

 なので、実績ゼロ・信用ゼロのふじみスポーツクラブとしては、まずは「近いから」というきっかけを狙っていきたいと思っているわけです。人口が多いエリアに配った方が、たくさんの人に知ってもらえることは分かっていますが、数の部分はSNSでの広告でも担えるところなので、チラシではとにかく物理的な距離にこだわっていきたいと思います。

 なので今回の『「近いから」大作戦』では、部数を5,000枚に絞って配布します。(小さく打って効果を確かめたいという思惑もあります)

ポスティングの効果予想

 ではポスティングによってどれくらいの効果が見込めるのでしょう?調べてみると、ポスティングの反応率は0.1%~0.3%だとか。「うちのポスティングは0.75%だよ」という業者のページもあったので、1%未満と思っておけば一般的な数字になるのかなと思います。

 ふじみスポーツクラブがターゲットにできるのが、年長さん~小学1年生、中学生~60歳くらいの動ける人なので、例えばスーパーやコンビニ、ドラッグストアなど、誰でもターゲットにあり得るサービスのチラシよりは低い数値になるでしょう。

 仮にふじみスポーツクラブのチラシポスティングの反応率は0.1%だとしましょう。今回は5,000枚を配布するので、チラシによって体験参加する人は5名です。なので私は、一件一件ポスティングする際に、「どうか5人の内の1人になってください!」とお願いしながら入れています(笑)

ポスティングで気を付けるべきポイント

 たった2日間(1日中やっているわけではない)ですが、少しずつ気を付けなければならないポイントが見えてきたので、共有したいと思います。

<①チラシを入れてはいけない家・マンションがある>
 たまに、ポスト(郵便受け)に「チラシ一切お断り」みたいなメッセージが書かれている家があります。また、マンションなどには、1階の入口付近にまとめて郵便受けがある場合がありますが、そこにまとめて書いてあるところもあります。そういうところには入れないようにします。

<②同じところに入れない>
 ポスティングは、マップを見ながらエリアで区切って入れていくといいと思うのですが、油断していると、「あれ?ここさっきも入れたっけ?」という風になります。私は既に1件ありました(^^;) 道沿いに左手側だけ入れていく(つまり、ブロックを反時計回りしていく)などルールを決めて行くと、同じ家に2回入れてしまうというミスを防げそうです。

<③もれを防ぐ>
 同じところに2回入れるのは良くないですが、もれも防ぎたいですよね。せっかく入れると決めたエリア。しっかりもれなく全ての家にポスティングしたいです。

 私は、自分が通った道を記録してくれるアプリとして、『Nike Run Club』を活用しています。最後に確認をすることで、通っていない道などを確認することができて便利です。

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<④居合わせた人とコミュニケーションをとる>
 せっかく自分でポスティングをするなら、地域の人とコミュニケーションをとれるといいと思います。とはいえ、ほとんどその機会はないというのが実際です。でもたまに、庭仕事をしていたり、車を洗っている人に遭遇することがあります。目の前に家の人がいるのに黙ってポスティングする訳にもいきませんから、挨拶をして名乗って、「こういうこと始めたんでよかったら・・・」とチラシを直接渡したり、作業中であれば、「ポストに入れさせていただいてよろしいですか?」と声をかけるようにします。現在、まだ800枚ほどしか配っていませんが、居合わせた人は5人くらいで、ほとんどのかたは、受け取ってくださいます。断られたのは1件だけです。(「他のスポーツをやってるからいらない」という理由)

最後にお金の話

 では最後に、少しだけお金の話をしたいと思います。クラブを長く続けていく為には、お金は大事です。

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5