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【混乱!】”埼玉県のまん延防止等重点措置の対象区域に指定されたことを受けて”の富士見市の対応

 どうも、ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、”誰もが、いつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる”総合型地域スポーツクラブの運営をしたり、アドバイザーをしたり、コーチをしたりしています。

 さて先日、富士見市も『まん防』の対象地域に入ったことをお伝えしましたが、その時点ではまだ公共施設の利用がどうなるか発表がありませんでした。それが一昨日、富士見市のホームページで発表されたんです。これが少々驚く内容でした。それぞれの施設の名前と利用時間の制限について抜粋しますね。

・キラリ☆ふじみ 開館時間は午後8時までです。
・ピアザ☆ふじみ 開館時間は午後5時30分までです。
・各交流センター・コミュニティセンター・公民館 開館時間は午後5時15分までです。
・市民総合体育館 開館時間は午後7時30分までです。
・学校体育施設 平日は利用できません。土・日・祝日は午後4時30分までです。
・中央図書館 利用時間は午前9時~午後7時
・図書館鶴瀬西分館 利用時間は午前9時~午後7時
・図書館ふじみ野分館 利用時間は午前9時~午後5時
・市民福祉活動センターぱれっと 午後6時以降は原則利用できません。
・新河岸川河川水防センター 夜間区分は利用できません。
・市立集会所 午後5時以降は利用できません。
・南畑ふれあいプラザ 午後6時以降は利用できません。
・みずほ台中央公園交流施設 午後6時以降は利用できません。

見事なまでにバラバラなんですね・・・。

 ちなみに、この措置をとるにあたって、富士見市はホームページにこのように記載をしています。

埼玉県のまん延防止等重点措置の対象区域に指定されたことを受け、各施設では、4月28日(水曜日)から5月11日(火曜日)まで、この期間中の利用に係る新規予約の受付停止や夜間利用の停止を行います。

「埼玉県のまん延防止等重点措置の対象区域に指定されたので、施設の利用を制限しますよ~」と言っているんですね。その結果が、あのバラバラな利用時間の設定になったようなんです。

 埼玉県のまん延防止等重点措置って、どんな内容だったんだっけ?と再度確認したくなってきます。確か基本的には、飲食店に営業自粛を求める内容だった気がするのですが・・・。

 埼玉県のホームページを確認すると、『埼玉県におけるまん延防止等重点措置等に基づく協力要請について』というページで以下のように県民に対して協力が要請されています。

【県民に対する要請】
・営業時間の短縮を要請した時間以降、飲食店を利用しない。
・県境をまたぐ移動の自粛(特に、従来株より感染しやすい可能性がある変異株により感染が拡大している緊急事態措置区域(東京都や大阪府など)との往来を控えるよう強く要請)
・加えて、大型連休等、人の移動が活発化する時期に際して、感染が拡大している地域との往来を控えること
・日中も含めた不要不急の外出・移動の自粛(医療機関への通院、食料・医薬品・生活必需品の買い出し、必要な職場への出勤、通学、屋外での運動や散歩など、生活や健康の維持のために必要な場合を除く)
・混雑している場所や時間を避けて行動すること
・感染防止対策が徹底されていない飲食店等や営業時間短縮の要請に応じていない飲食店等の利用自粛

 この時点では、公共施設の利用制限の根拠となりそうなのは、「日中も含めた不要不急の外出・移動の自粛」ですね。”屋外での運動は除く”とされているので、屋内の運動はなるべく控えてもらおうというのが富士見市の意思ということですね。

 でも、あのバラバラな時間設定は何なのでしょう?特にスポーツに関係する施設で言うと、学校の体育館は平日は完全に『利用不可』になって、土日祝日は16時半までならOKとなっています。

 埼玉県の公共施設やスポーツ施設への要請って何時まで何でしたっけ・・・?(^^;)

 まず、今回の主な対象となった飲食店に対してはこのような要請になっています。

【飲食店に対する要請】
<内容>
・営業時間 午前 5時から午後8時まで
・酒類提供時間  終日、提供を自粛
※なお、対象の飲食店等においては、飲酒の機会を設けないこと。

<対象>
飲食店:飲食店(居酒屋を含む。)、喫茶店等(宅配・テイクアウトサービスを除く)
遊興施設等:バー等で、食品衛生法の飲食店営業許可を受けている店舗
※ネットカフェ、漫画喫茶を除く(感染防止対策の徹底を要請)

 これが今回の要請のメインの部分ですよね。その他の事業者(普通の会社など)には、テレワークの徹底などが要請されています。

(※それでも東京の通勤混雑は変わっていないようですね・・・。まずはそこを何とかしろよと思いますが・・・こんな状況でも満員電車を許しているってどういうこと・・・)

 そしてスポーツ施設が含まれる、「劇場等、遊興施設等(飲食店以外の特措法施行令第11条第1項に規定する施設等)に対して」という要請もありました。ここがきっと、富士見市が学校施設をはじめとするスポーツ施設の利用制限時間の根拠となっている”はず”ですね。

【劇場等、遊興施設等(飲食店以外の特措法施行令第11条第1項に規定する施設等)に対して】
<営業時間の短縮及び人数上限等>
・劇場、観覧場、映画館又は演芸場、集会場又は公会堂、展示場、ホテル又は旅館(集会の用に供する部分に限る。)、運動施設又は遊技場及び博物館、美術館又は図書館には、できる限り営業時間を午後8時まで、酒類の提供を終日、自粛するとともに、人数要件及び収容率等を催物(イベント等)の開催制限と同じとする。
・遊興施設(食品衛生法の飲食店営業許可を受けている店舗及び法第31条の6第1項で営業時間の短縮を要請する施設を除く。)、物品販売業を営む店舗(1,000㎡超。食品、医薬品、医療機器その他衛生用品、再生医療等製品又は燃料その他生活に欠くことができない物品として厚生労働大臣が定めるものの売場を除く。)、サービス業を営む店舗(1,000㎡超。生活必需サービスを除く。)にはできる限り営業時間を午後8時まで、酒類の提供を終日、自粛する。
・業種ごとのガイドライン及び施設ごとに定めた「彩の国『新しい生活様式』安心宣言」の厳守、入場整理を徹底すること。

「運動施設は、できれば午後8時までにしてね」というのが埼玉県からの要請ということが分かりますね。「できる限り」なんていう文言が入っているあたりに、「運動施設は営業しても平気そうなんだけど、一応ね・・・」という印象を受けますね(笑)

 この、「できる限り営業時間を午後8時まで」という要請に対して富士見市では、午後7時半までとか、午後6時までとか、午後5時半までとか、午後5時15分までとか、午後4時半までといった利用制限をかけたんですね。

 つまり、埼玉県のまん延防止等重点措置の対象区域に指定されたことを受けて検討した結果、”その要請以上の措置”をとることにしたということですね。

 つまり富士見市は、県以上に新型コロナウイルスの感染に対して危機意識を持っているということですね。これはたぶん間違いない。

・・・・・・・・・あれ?でも確か、午後8時までの施設もありましたね。『キラリ☆ふじみ』は、午後8時まで利用OKとなっていました。ここは県の要請と揃っている。あれ?そんなことを言い出すと、午後7時半までの施設と、午後6時までの施設、午後5時半までの施設、午後5時15分までの施設、午後4時半までの施設って、一体どんな判断基準でこの時間設定になっているんでしょう・・・?(^^;)

 もし富士見市(星野市長)の判断が、「県の要請レベルでは生ぬるい!もっと感染防止を徹底しなければ!4時半だ!4時半以降は施設を閉じろ!」なら、全部の施設が4時半じゃないとおかしい気がしますね・・・。このバラバラな時間設定には、一体どんな複雑な計算式があるのでしょうか・・・。もしかして利用人数によってめちゃくちゃ詳細にシミュレーションした結果とか・・・?

(※まさか)

 でも、それであれば、「埼玉県のまん延防止等重点措置の対象区域に指定されたことを受け」ということではなくなりますよね。「県からの要請は関係なく、独自に判断しました」と言わなくてはいけませんよね。

(※ですよね)

 

 気になるのは、何が正解か誰も分からない中、日夜このことだけを考え続けている専門家たちが、感染防止と経済活動、そして国民の健康のバランスを必死に考えて出した「午後8時まで」という結論を、独自ルールで破って、「午後7時半まで」「午後6時まで」「午後5時半まで」「午後5時15分まで」「午後4時半」までといういくつかの仮説を立てていること。これ、よほどの根拠がないとやってはいけないことだと思います。じゃないと、社会としてこの状況にどう対処するのがいいのかが分からなくなる。午後8時までがいいのか、午後7時半までがいいのか、午後6時までがいいのか、午後5時半までがいいのか、午後5時15分までがいいのか、午後4時半までがいいのか。富士見市は、このバラバラな利用制限を、後でどうやって評価するつもりでいるのか。どうやって、「午後4時半で閉めてよかったわ~」、「いやー、午後8時までやって大丈夫でしたよー」を判断するつもりなのか。ここがめっちゃ気になります。


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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

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