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人が大切にしているものを踏みにじるな

 どうも、ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、”誰もが、いつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる”総合型地域スポーツクラブの運営をしたり、アドバイザーをしたり、コーチをしたりしています。

 今日は、とても大事なお話をしたいと思います。全てのスポーツ人によって大事な話です。種目間の垣根をなくし、全てのスポーツ人がお互いをリスペクトし合う為に、絶対に守らなければならないことだと思います。

 それが、「人が大切にしているものを踏みにじるな」です。

 昨日(水曜日)、富士見市運動公園テニスコートで、ふじみスポーツクラブのテニスキッズクラスの活動を行いました。そこは河川敷のクレーコートで、水はけがあまり良くありません。一度雨が降ると、しばらくぬかるんでしまったりします。
 昨日、コートが少し荒れた状態でした。最初は、「前の人が雨が降っている中使っちゃったのかな?」と思いました。前の週末に雨が降っていたので。

 本当はこれは良くないです。ぬかるんだ状態のコートでプレーしちゃうと、デコボコになり、さらにその状態で放置すると、デコボコのまま固まっちゃうので。案の定、そうなっていました。こうなると戻すのがめちゃくちゃ大変なんです。これ、土のグラウンドでプレーしている全ての種目の人が分かるやつですよね?

 恐らく使った人なりに整備はしたのだと思います。現に、ブラシにはびっしり固まった土が付いていましたから・・・。

 これはたぶん間違いない事実だと思います。雨が降る中、あるいは雨でコートがぬかるんでいる中、テニスコートを使ってしまった。そして、コートをボコボコにしてしまった。

 しかしよく見ると、それだけではありませんでした。テニスコートの一部に”変な足跡”がくっきり残っていたんです。その足跡は、明らかに『スパイク』でした。ポイントが丸い形をしていたし、足跡がサッカー場の方から続いていたので、たぶんサッカーをやっていた人が雨でぬかるむテニスコートをスパイクで横切って行ったのだと思います。

 ただ、通常のテニスコートがそうであるように、ここのテニスコートも、防球ネットで囲まれていて、サッカー場の側には入口はありません。サッカー場側の入り口がないところからスパイクの跡が続いていて、反対側に横断していたんですね。
 そして足跡が向かった先には、水道があったので、そこで泥を洗い流すなどの作業をしたのかもしれません。

 ネットを無理矢理くぐったのか?そんなことをしても大したショートカットにはならないのですが、それしか考えられない。結構謎な行動ですが・・・

 このスパイクの跡は、しっかり固まってしまっていたのでまた雨が降るまで残り続けるでしょう・・・。


 さて、この一連の事実確認で私が感じたことをまとめると、

①テニスコートが荒れた状態を確認した。
→「前に使った人が雨の中、どうしても練習したかったのかな?」と、いけないことだと思いながらも、「もう、仕方ないな~」と許せる気持ち

②サッカースパイクと思われる足跡が異様な残され方をしていた
「許せん」

です。

 ここで私がしたいのは、そのサッカー愛好家を断罪することではありません。足跡は恐らく一人分か二人分でしたから、組織的な行動ではないと思います。それに、これまでもこういった行為を確認したことがあるわけではありません。何らかの事情で、今回だけはどうしてもそこを通りたかっただけかもしれない。

 だから今回は、特に通報もしないし、証拠写真みたいなものも残していません。

 ここで伝えたいのは、同じ種目をやっている人がやったら許せることが、他の種目をやっている人がやったら許せないよ、ということなんです。だから、他種目の領域に足を踏み入れる時は、めちゃくちゃ気を付けた方がいいよ、ということです。

 今回、テニスコートを荒らしてしまった人は2人いました。
 一人はテニスプレーヤー。雨でぬかるむコートで練習をして、ぐちゃぐちゃのコートをブラシで整えたけどやり切れず、ボコボコにしてしまった。さらにブラシにもびっしり泥をつけて固めてしまった。
 もう一人は、スパイクでテニスコートを横切った人。しっかりスパイクの足跡をつけてコートを固めてくれました。

 前者については、目的がテニスの練習だったことが分かるし、コートをなるべくきれいにしようとした努力が見て取れるし、雨でも練習したいという気持ちも理解できる。だから、「まぁ仕方ないか」となります。

 ただ後者については、「ここを通った方が近いから」という理由しか察することができない。己の怠惰の為にテニスコートを荒らしたということから、「許せん」となる。しかも、他の種目の人というところが感情をさらに逆撫でします。荒れたテニスコートで損をするのは、テニスプレーヤーであって、サッカープレーヤーではないからです。これが問題です。

 よほどの専用競技場でない限り、普通は色々な種目の人が一緒にグラウンドや体育館を使っていると思います。その時に、他の種目の人が使っている設備や用具を大事にできない人は、本当にスポーツをやる資格がないです。

 ”うっかり”はあります。使い方を知らずに、「あ、こういうやり方しちゃいけなかったの!?」とかはあります。でも、だからこそ、「これをしたら、これを使っている人たちはどうなるか?」を精一杯想像しなければいけないと思うんですね。

 そこに絶対に必要なのは、「リスペクト」です。他者をリスペクトし、他種目をリスペクトするからこそ、自分が使わない用具や設備も大切にできるようになるわけです。「それを他の人は大切にしているかもしれない」と想像できるようになるわけです。

 もしサッカー愛好家が、「サッカー以外はクソだ!みんなサッカーだけやってればいいんだ!」と思っていたら、そりゃテニスコートを荒らしても何も思いませんよね。「サッカーもテニスも野球も陸上も、全て等しく素晴らしい」と思うからこそ、お互いを大切にし合えるのでしょう。


 全ての人、全ての種目をリスペクトするというのは、総合型地域スポーツクラブが大切にしている姿勢の一つだし、総合型地域スポーツクラブはそれをする必然性が強いクラブです。広げていきたいなと改めて強く思った出来事でした。


 というわけで今回は、『人が大切にしているものを踏みにじるな』、というお話をさせていただきました。他の種目が何を大切にしているかは、けっこう見えにくいですが、リスペクトの姿勢さえあれば大きな問題にはならないと思います。コート・グラウンドを荒らすというのは、結構一番やっちゃいけないことの部類なので、皆さん気を付けましょう!
今回もお読みいただきありがとうございました!
ではまた!

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5