学校を平日も開放しないと。

 どうも!上杉健太です。
 埼玉県富士見市で総合型地域スポーツクラブの代表をやったり、スポーツ推進審議会委員をやったりしながら、生涯スポーツ社会の実現を目指して活動しています。3月にONE PIECEの新刊が出るらしいですよ。

 さて今日は、『平日も学校を解放することの価値は上がる』というテーマでお話したいと思います。子どもが減り、高齢者が増える。学校がこのまま閉じていていいわけがない。そういうお話になるかなと思います。


 最近は休日返上でパンフレットを配っているので、土日や祝日もポスティングをしています。すると、土日の学校の校庭で、高齢者の団体がグラウンドゴルフをしているシーンを見かけることがあります。見た目から推察するに、もう働いていないような年齢の方々だと思います。

 なぜ彼らは土日にグラウンドゴルフをするのでしょうか?もしも働いていないとしたら、平日に使えるグラウンドでやればいいのに、わざわざ多くの人が使いたがる土日にやるのですから、それなりの理由があるのだと思います。(※嫌な言い方(笑))

仮説1.グラウンドゴルフができるだけの広さのグラウンドが近く(※徒歩または自転車圏内)にない。

仮説2.無料で使えるグラウンドでやりたい。

仮説3.仕事をしていた時代から続けていて、今でも土日にやる慣習ができている。 

 とりあえず3つの仮説を立ててみました。

 まず仮説1は、グラウンドゴルフができるような場所は富士見市には他にもありますが、基本的には富士見市のグラウンドは市街地からちょっと離れたところにあるんですね。だから、もし車の運転ができない人だとかなり行きにくい場所だと思います。だから家の近くの学校でやる。そしてその学校の校庭が開放されるのは、土日などの”学校がお休みの日”だけ。だから土日に使っている。これが仮設1。あり得そうですよね。

 仮説2は、近いとか遠いとかは関係なく、とにかく無料で使いたいから学校施設を使っているという説。富士見市の学校施設は、条件を満たして団体登録さえすれば、無料で使えます。(※一部ナイター照明のある施設は有料) これは多くの団体と同じ動機だと思うので、比較的時間がある高齢者だからといっても関係がない話ですね。学校が開放されるのが土日しかない以上、他の団体と同じように土日に使うというわけです。これが仮説2です。

 仮説3は、別に他の施設で平日にやってもいいんだけど、現役だった時代から土日の学校開放を利用して活動をしていたから、退職して時間がある今でも同じように土日での活動を続けているという説。どうせ学校が開放されるのは土日だけだし、って感じですね。


 さて、僕が今日言いたいのは、「学校を平日も解放すべし!」ということです。そうすれば、本当は平日でも活動できる人たちが土日から平日に活動日を変更して、土日の混雑を緩和させることができるから!です。そういう仮説を持って書き始めています。

 先ほど考えてみた高齢者の団体が土日の学校の校庭を使って活動を行う理由の仮説の内、仮説1と仮説2は土日へのこだわりや必然性はそれほどなく、平日に学校施設が使えるなら平日に活動を行う可能性が結構あります。
 仮説3については、仮に平日に学校開放を行っても、「今まで土日にやってきたから、土日に使いたい」と言って動かない可能性はあります。とはいえ、「いや、別に平日に校庭が使えるなら平日で全然いいよ」となる可能性は十分にあると思います。

 そう考えると、平日の日中にも学校を解放することで、土日の活動から高齢者たちが平日に移る可能性が十分にあり、地域スポーツクラブの大きな問題の一つが解決または未然に防ぐことができそうです。


 では、平日の日中という子ども達がいる時間に学校を解放するというのは、どういうことか。僕のアイデアはとてもシンプルで、授業で使っていない施設を時間割を組んで解放する。それだけです。極めてシンプルです。学校は、各クラスの時間割を組んで運営をしていますから、そこでできた空きを地域に解放すればいいだけです。
 また、そうすれば地域の人が常時学校を出入りすることになりますが、それはもう全然OKという文化にする必要があります。「部外者立ち入り禁止」とかは、もうナンセンス。まぁこれまでも学校で悲惨な事件などは起きていますから、テクノロジーを活用したセキュリティは整備してもいいかもしれません。出入りする人の姿をカメラで撮影してAIに不審者である可能性を判断させる。あるいは、校庭や体育館など、主に解放する施設だけ出入りできるように子ども達と地域の人達との導線が重ならないようにする。いずれにしても安全面は担保できると思うんですね。いわゆるいじめだって、地域の目が学校の中に入ることでやりにくくなるでしょうし、学校運営に協力する人材だって集まりやすくなるでしょう。


 これ、シンプルに子どもの教育の為にもいいと思うし、地域スポーツの為にもいいと思っています。絶対に近い未来に、どの市区町村でも当たり前のように実施しているような施策のはずです。だったら絶対に先んじてやった方がいい。ざっと調べてみたところ、どうやら東京都の国分寺市が平日日中の学校開放をやっているような感じです。たぶんもっと調べたら色々な事例が出てくることでしょう。もはや先進的でもなんでもないという時代が、すぐそこまで来ているのかもしれません。


 というわけで今日は、『平日も学校を解放することの価値は上がる』というテーマでお話しました。

今回もお読みいただきありがとうございました!
ではまた!

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

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