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人生を豊かにする6つのマインドセット

 結局行動はマインドから生まれる。

 どうも、ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、誰もがいつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる地域社会の実現を目指して、総合型地域スポーツクラブの運営をしています。

 今日は『人生を豊かにするマインドセット』というテーマでお話してみたいと思います。私がこれまで38年間生きてきて、「こういう風に考えて行動すると楽しかったよ」というのをお伝えする回ですね。今回はあまり総合地域スポーツクラブのことは関係ないかもしれませんが、ほとんどが総合型地域スポーツクラブの挑戦によって得てきたものだということは間違いないと思います。


挑戦の振り返り

 まずは私の挑戦がどんなものだったか、もの凄く大雑把にまとめます。

  • 大企業のサラリーマンを辞めて、地域おこし協力隊として人口6000人の田舎は移住し、総合型地域スポーツクラブのマネジメントを仕事にした。(年収は当初1/3に)

  • 行政依存型クラブを自立に導きながらも、行政と協働関係を築きながらクラブを予算規模2000万円まで成長させ、食っていけるクラブを作り上げた。

  • 独立・移住し、母体も行政支援も何もないところから総合型地域スポーツクラブを設立し、設立1年目で会員数100名ほどに成長させた。

 3つにまとめるとこんな感じになります。これが30歳からの8年間ですね。

 では、この挑戦のプロセスから獲得してきたマインドセットについてお話していきます。


マインドセットとは

 そもそもマインドセットというものが少しフワッとしていると思うので、私の考えるマインドセットについてお話しておきます。

 マインドセットとは、判断や行動の基準や根拠となる考え方・信念・価値観などのことだと思っています。例えば、「食は美味しいが一番」というマインドセットの人は、美味しいものを積極的に食べようとしますが、「食は栄養が一番」というマインドセットの人は、栄養価が高いものや栄養バランスがいいものを食べようとします。

 マインドセットは、「座右の銘」と置き換えても成立するものかなと思います。「食は美味しいが一番」が座右の銘として成立するのかは分かりませんが(笑)


①自己完結(人のせいにしない)

 ではここからは私のマインドセットについて、具体的にお話していきます。

 まずは『自己完結』です。これは、人のせいにしない、ということです。常に問題の所在を自分の内側に置き、その問題に対して、“自分が”何ができるかを考える行動をするようにしています。

 例えば総合型地域スポーツクラブでは、行政に依存したクラブが多い為か、何かと問題を行政に押し付けることがあります。「もっと行政が支援しないと」とか、「行政がこうあるべきだ」みたいな。でも他人を変えるのって至難の業で、パワーも時間もかかります。他人を変える必要があるシーンももちろんあるわけですが、まずはその問題に対して自分ができることをやることで問題解決のスピードを上げます。さらに、まずは自分が実践して結果を出すことで周囲を変えることにも繋がります。これが『自己完結』(人のせいにしない)のいいところです。

 また、『自己完結』はメンタル的にも健全です。人のせいにしても、その人のことは基本的にはコントロールできませんから、変わらない人を見てずっとイライラし続けることになります。『自己完結』はこれを避けることができるんです。何もやらない人は何もやらない人として置いておいて、まずは自分ができることをやる。人を巻き込む前に、自己の中で完結させておくということですね。仮に問題解決に手を貸してくれる人が現れても、それはひたすらにプラスにしかなりません。だから、それがなくなったからといって恨んだり、落胆したりしなくて済みます。挑戦を続けるにはメンタルのケアは凄く大事なので、そういう意味でも『自己完結』(人のせいにしない)はお勧めです。


②すぐにできることをやる

 2つ目は、『すぐにできることをやる』です。これはほとんど説明不要ですね。そのままの意味です。

 私は、何か時間がかかるけど大きな効果が得られるような打ち手(行動)よりも、パパッとすぐにできることを優先してやります。
 その方が結果が早く出て楽しいし、やる気も上がるからです。日常の業務をこなす時も、すぐに終わるものから片付けていって、自分を“のせる”ようにしています。

 このマインドセットが優れているなと思うのは、「私に何かできないかなー」「この課題を解決するのにいい打ち手はないかなー」と、ずーーーっと考えて何もしない人を見た時です。そんなことで止まってないで、さっさと思い付くすぐにできることをやった方が100万倍マシだと思うんですね。結局はほとんどの人が私と同じような凡人で、いくら頭を使って考えたところで、一発で大きな成果を挙げられるような打ち手なんて思い付かないわけです。だったら、効果は小さいかもしれないけど、すぐに確実にできることを一つでもやった方がいい。その方が組織や社会の為になるし、何よりも自分も楽しいです。すぐにできることをやって、自分を“のせて”あげることは、結構大事だと思っています。

 また、小さな打ち手を重ねている内に、大きな打ち手が打てるようになるということももちろんあります。行動をする人には信用が集まりますし、自分の能力も上がっていくからですね。大きな資源や能力を持たない私のような凡人にはかなり大事なマインドセットだと思います!


③全ては積み上げ

 3つ目は、『積み上げ』という思考です。行動による結果や成果は、その瞬間に生まれて消えるものではなく、必ず積みあがっていると考えることですね。

 これは②の『すぐにできることをやる』と関連した考え方です。全てのものが積み上がると信じるからこそ、小さなこともコツコツできるようになるんです。単体として見れば「1」かもしれない結果も、それを10回やれば「10」だし、100回やれば「100」です。一発で「100」の成果を出すことに何年もうんうん悩むよりも、「1」を積み上がていった方がはるかに早いということは実は結構あると思っています。仮に「100」に到達しなくても、それは確実に「10」や「50」にはなっていくでしょう。

 大体において人生は、「0」か「100」ではないんです。「1」の積み上げ。どこまで積み上げられるか。そういう世界なのだと思います。「成功」と「失敗」でもないし、「勝利」と「敗北」でもない。そういうものを全部積み上げていったもの。それが人生。
(※なんか人生の話になってしまった笑)

「この世に無駄なものなんてない」ってよく聞くじゃないですか?私たちがとる行動もそうだと思います。まったく何も積み上がらないものなんてなくて、必ず何かになっています。そうイメージすることで、小さな行動を起こしやすくなります。大きな行動を起こそうとして躊躇する必要もなくなります。積み上げ思考もまた、私たち凡人には大切なマインドセットです。


④人生は長い

 4つ目は『人生は長い』という考え方です。③の『積み上げ思考』をセットしようとする時に、問題となるのは人生の長さです。もしも明日死ぬと分かっていたら、小さな成果を積み上げようとしますか?私はたぶんできないと思います。積み上げは、まだまだ人生が長く続くと想定するからこそできるマインドセットです。短期的な成果を出そうと焦らずに、小さな成果をコツコツと積み上げようとするのは、人生が長いと信じることができるからこそです。

 なので、③と④は既に余命宣告を受けているようなかたには向いていないマインドセットと言えるかもしれません。でも私のような凡人は、とにかく時間をかける必要があるので、何か成し遂げたいものがある時には、「人生は長い」と考えなければ何もできなくなるんです。こんな凡人でも、人よりも時間をかければできるかもしれない。そう思えることが大事なんです。

 人生は長い。だから焦らずにコツコツ小さな成果を積み上げればいい。


⑤全ては実験

 5つ目は、『実験思考』です。行動を起こせない人の多くの原因が、「失敗が怖い」だと思います。失敗して恥をかくとか、失敗して周りに迷惑をかけるとか。これをクリアするマインドセットが、『実験思考』です。

 何か行動を起こすと、その結果が返ってきます。狙い通りにいくこともあれば、そうはならないこともあるでしょう。いや、狙い通りにいかないことだらけかもしれません。その時にその結果を、「失敗」と捉えると思うのですが、それをあくまでも実験の結果として捉えることが大事です。よくある勘違いが、「失敗」をまるで「不合格」のように思ってしまうことです。別に私たちは誰かに試されているわけではありません。自分がやりたいことを、ただやっているだけです。他人に評価を受ける為にやっているわけではない。だから、誰かに「不合格」などと言われることは本来ないんです。

 「失敗」は、ただの実験の一つの結果です。「仮説は正しくなかった」というメッセージだけを持った、ただの結果です。そこには、「お前はダメだ」なんてメッセージは1ミリもありません。
 実験の場合、「失敗」を受けてどうするでしょうか?そう、『”次は”失敗しないように条件を変える』ですよね。失敗とは、次の行動の条件を変えるためにあるものなんです。
 実験思考をセットできると、こういう行動変容が簡単に起こせるようになります。私のように失敗ばかりの人は、ぜひ実験思考をセットしてみてください。かなり人生が楽になりますよ!


⑥学んだことはやってみる

 最後のマインドセットです。『学んだことはやってみる』です。これは本当に昔の自分に説教してやりたいのですが、本を読んだり、研修や講演会などに学びに行った時に、その本や講師などを“評価”して終わってしまう人が世の中にはたくさんいます。「良い本だったよ」とか、「良い講演だったよ」とか。これは、まるで学びを得たかのように見せながらも、やっていることとしてはただただ他者を評価しているだけで、実は自分は何も変化していなかったりするんです。昔の私は完全にこれでした。何なら、読んだ本や話を聞いた相手を批判したりする始末でした。一体何の為にその本を読み、何の為に研修や講演会に行ったんだって話です。

 ここを私は何とか変えることができたかなと思っています。毎日noteを書くようになったのも、栄養バランスを考えて食事をするようになったのも、全部人の発信から学んだことをそのまま実践したことです。他にも、クラブにsgrumという会員管理アプリを導入するのも、それをオススメだとしている複数クラブがあったからです。もうそのまま学んだことを実践しています。やっている内に自分流になっていることはあると思いますが、まずはそのままやってみることが大事です。
学んだ相手を批判しても自分には1ミリもメリットがないので、非常に大事なマインドセットだと思います。

 ちなみに、誰から学ぶかはちゃんと選びます。学びを押しつけてくる人からは、私は上手に逃げます(笑)


 ということで今回は、私がこれまでの人生で獲得してきて、今現在大事にしているマインドセットについて共有させていただきました。誰かの何かの参考にもなれば幸いです。

今回もお読みいただきありがとうございました!
ではまた!

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5