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弱い生物たちは、原始の海のなかで、どうやって生き延びたのか?

5億5千年前

その当時、地球上には多くの奇妙な生物が生息していました。

ちょうど、カンブリア大爆発といって、生物の多様性が爆発的に増えた頃です。

この頃の生物たちは、アイデアの源泉でした。

トゲをまとった体や、硬い甲羅に覆われた体、そして、鋭い武器をもった生物など。

しかし、そのなかでも、世紀の大発明と呼ばれるのが、目です。

私たちのもつ五感のなかで、視覚から得られる情報は多くを占めています。

また、嗅覚や聴覚を使えなくても、視覚があれば、得られる情報は多くなります。

最初に発明された目は、小さな目でした。

この小さな目は、動かすことが出来なかったので、小さな目を複数並べることで視野を確保しました。

これが、現代の昆虫に見られる複眼です。

目は、生物にとって、革新的な武器でした。

捕食者にとっては、的確に獲物を襲うことが出来ますし、

防御側にとっても、いち早く捕食者の存在に気付き、逃げることが出来ます。

そして、目を持たない生物たちは、獲物を確保することが出来ずに飢えてしまうのです。

また、外敵から身を守る手段に関しては、目だけではありません。

最強の防御手段は、体の表面を硬くすることです。

一部の生物たちは、外骨格を発達させ、体の周りを硬い甲羅で覆いました。

それが、現在でいうエビやカニ、昆虫などの節足動物の祖先たちです。

カンブリア爆発によって、海のなかには、多様な生物たちが生息していましたが、

彼らの頂点に立っていたのは、節足動物でした。

外骨格を発達させることは、防御力を高めるだけではなく、

殻のなかの筋肉を発達させれば、強力な武器にもなるのです。

そうなると、外骨格を発達させた節足動物たちは、防御と攻撃に優れていることになりますが、

このような強大な生物たちが生息する環境で、弱い生き物たちは、どうやって生き延びたのでしょうか?

弱い生き物たちは、節足動物たちが、体の外を強化したのに対して、体の内を強化しました。

つまり、体のなかに脊索という硬い筋を発達させて、体を支えたわけです。

彼らは、体の外側が柔軟なため、体をくねらせることができ、


脊索を動かせば、さらに速いスピードで泳ぐことができたのでしょう。


こうして、彼らは、強大な敵から逃げ延びたのです。


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