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「北斎 大いなる山岳」展を観る

これまで自分が登った山は幾つくらい、どのように描かれているだろうか。それを観たいとも思って、「北斎 大いなる山岳」展(すみだ北斎美術館)へ出かけた。

リタイア後の10年間ほどに登頂した山々であるが、展示された103作品のリストから主だったところをピックアップすると、〈『北斎漫画』越中立山〉、〈勝景奇覧 上州榛名山〉、〈『北斎漫画』上毛榛名〉、〈勝景奇覧 上州妙義山〉、〈『北斎漫画』上毛妙義〉、〈『北斎漫画』常陸筑波の積雪〉、〈勝景奇覧 房州鋸山〉、〈『富嶽百景』信州八ヶ嶽の不二〉といったところ。「江戸の低山」は置くとして、どうしても関東を中心の近場になり、中部や近畿から以西では唯一、伯耆の大山だけであるが、それは見当たらなかった。

北斎はすべて実際に自分の目で見て描いたのだろうか。とすれば、大変な健脚の旅人だったことになる。あるいは、何か資料によって想像で描いた作品もあるのか。また、山頂まで登った山はあるのだろうか。解き明かしたいことが浮かんで消えない。

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