カールマルクスー「疎外」論-➂

 自然生命欲求で見ると、マルクスの視野、「疎外」論は、個体と種の相反する欲動を併せ持つ個体種欲動を目的とするものであると、前回いった。
では固体種欲動とは何?それはどういうものかが説明されてこなかった。また個体種欲動が、なぜマルクスの視野、疎外論と位置目的が同じなのか。以下で説明を試みてみよう。
 個体種欲動とはいいかえると、個体集団(全体)欲動である。
たとえば鮭(魚)は、主に個それぞれではなく、集団で生命活動を行う。
集団活動は、個のそれぞれの活動よりエネルギーが強大になり、敵(他種)を脅かし破壊したり、敵から身を守ることに有利になるからです。また集団活動は、内にあっては同種間の結合、外にあっては他種との対立破壊を目的とする。そしてそこでは、同種間の結合を手段として多種の破壊が目的である。
    動物には全くない、人間だけの持つ生命欲求とは?
 個体種(集団)欲動は、人間以外の他の動物にもある。その欲動とは異なりそれから一段階進化したのが、他の動物には全くない、人間だけが持つ類個(体)欲動がある。
マルクスの言う「人間は類的存在である。、、」と同じである。
それではこの類個欲動とは何か、それは自然生命欲求としての個体と種の併せ持つ個体種欲動から疎外進化によって、人間(人類)だけが獲得したものであった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?