<株式>信用取引の基本

①はじめに
信用取引をするには、証券口座で信用取引口座の開設が必要です。
現物と違って買いの場合は、「日歩」、売りの場合は「逆日歩」
という手数料がかかります。
これは銘柄の状況によって違いますが、2%/日程度かかります。
他にも費用かかるので、基本的には短期勝負です。

信用取引で売りができる銘柄は、「貸借銘柄」として選定されています。
「○制度信用」といいます。この銘柄は信用取引ができます。
6ヶ月以内に決済をしないといけません。
証券会社で無期限などもありますが、コストが高いです。

「●一般信用」というものもありますが、これは証券会社が独自で売りができるようにしている銘柄ですが、リスクが高いため貸借銘柄に選定されていないので、基本的には売り取引をしないほうがいいです。

信用取引は30%の委託保証金があると取引できます。
現金を300万円もっていたら、1,000万円まで取引できますが、
手数料は300万円にたいしてではなく、取引した額(つまりMAX1,000万円)にたいしてかかるので、元本に対しては手数料が3倍程度かかる、というイメージが正しいです。

株が値下がりをして維持率が30%から20%を下回ると追証が発生します。
例)元本300万円で、
単元1,000円X10,000株=1000万円 で買った株が
単元800円X10,000株=800万円 に値下がりした場合、200万円の損失がでます。元本が100万まで減って追証が発生します。

最近は手数料が下がりましたが、以前はこの手数料などがかなりたかかったので、「信用取引に失敗したら破産する」みたいなイメージがついたのです。

②信用取引をする時にみるデータ
「日証金残高」が日々公表されている。(日本証券金融が公開)
トヨタ自動車
 売り残 50万株
 買い残 100万株
それとは別に、「信用取引残高」がある。(取引所が公開)
二市場残(東京と名古屋のこと)  100万株売残
個別残  200万株買残
トヨタ自動車
 売り残 100万株
 買い残 200万株
差がでてくるのは、証券会社が自分で買ってきているものが含まれるから。
ただし、信用取引残高は、先週分がWEEKLYで公表されるので、時差がある。

信用取引はあくまで「仮需」なので、
売り残だけが増え続ける →  底打ち、買いのチャンス
買い残だけが増え続ける →  天井、売りのチャンス
信用倍率が高いと、買いが多い。
信用倍率が低いと、売りが多い。
 低い場合は、株を貸してくれる人が少ないので、逆日歩がつく。
 それでも売り希望者が増えすぎると、「日々公表」での警告、「増し担保」で保証金の引き上げ、代用有価証券+現金での担保、などに変化して、最終的には「売り禁止」になる。

③「売り」の技術
時価総額が大きな株は、水準訂正が起こりにくいので跳ねるところがあれば売りでとりやすい。小型株は上がったらなかなか元の水準に戻らない。よって、同じ業界で売りの銘柄を探している場合は、時価総額が大きな方を売る。

売りが禁止になって売り方の締め上げ相場になる(上がる)になりそうな場合は、信用買いと信用売りを両建てておく。踏み上がったら信用売りを利確。売り玉が整理されて、解除されたら、吹いた分はまた売り残が増えてくるので、プラマイ0で手仕舞うと、株価の変動リスクは負わずに、手数料分だけで利益を取れる。
(株価が動かなかったら、手数料だけ)










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?