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昭和世代の洋楽カラオケ講座! 第7回 ビートルズ「ゲット・バック」

2021年を締めくくった話題作「ゲット・バック」

さて洋楽史上最大の大物、ビートルズです。

活動期間は1960年代の約10年間あまり、でも、いまだにあらゆるアーティストも追い付けない伝説のアイコンですね。

ビートルズ自体に在籍したメンバー達の、その後の何十年のソロ活動を持ってしても、超えられない巨峰! いやアップルだから、ふじ!(意味不

筆者もリアルタイムには、小さい頃、武道館ライブやアニメ・ビートルズはテレビで見た覚えがありますが、中学生の頃に名画座で「HELP! 4人はアイドル」「イエローサブマリン」「レット・イット・ビー」の3本立て500円(いい時代ね)を見てから、本格的にファンになりました。(「ヤアヤアヤア!」は、そのずっと後のリバイバルで初めて見た)

しかし、その時にはすでに解散してたから、いきなり「ビートルズ解散の真相」みたいな暴露本を古本屋で買うとこから入ってったので、ちょっと暗い印象のつきまとう活動後半のバンドイメージではあった。

しかし、近年発掘される、こういう映像とかで、やっぱり仲良い明るい面もたくさんあるんじゃん、と安心させられたとこはありますね。

今回はこの、新しく発掘されて話題になった、当時のレコーディング風景をとらえていたドキュメンタリー映画「ゲット・バック」にちなんで、タイトル曲「ゲット・バック」を取り上げます。

アルバム「レット・イット・ビー」に収録された曲ですが、アルバムタイトル自体も最初は「ゲット・バック」になる予定だったんですよね〜。

そのへんは詳しい方がいくらでもおられるので、ぼくはカラオケに集中します!

あんなに有名で偉大なビートルズなんだから、当然、発表された作品は全曲、カラオケで歌えるはず!  DAMにもジョイサウンドにもすべての曲が入ってる、と言いたいけど、実は多少抜けがあります、残念。

今回はまだ、そこには触れずにおきます。巨大すぎて。把握しきれない。。

ポールはなぜ、口をすぼめて歌うのか?

まあ「ゲット・バック」は、軽いロックンロールというか、ブギー調のわかりやすい曲で、特に歌って難しい部分はないので、カラオケで盛り上がった覚えのある方も多いと思います。

しかし一度でも歌った経験のある人は、案外この曲、ノリノリなのに、大声でシャウトする部分があんまし無いな? と、気づいたのではないでしょうか? そいえば、盛り上がったっけ?

歌い出しの、ジョージョー、というフレーズからして、なんか口をすぼめて歌っちゃいますよね? ツーソン、アリゾナ、カリフォルニアグラース、って。

DAMの通常バージョン字幕
DAMのジャパングリッシュ版字幕

気がつくと、ぼくらも歌ってるとき、マカロニほうれん荘のきんどーちゃんみたいな口の形のままになってますよね。

サビのゲッバーク、ウェァユ ワンス ビローンまで、ポール・マッカートニーのように歌おうとするほど、ちょっと遠慮がちな発声で歌ってしまうんだよ。 

時々、はさんでくるゴーホーム、てかけ声も、なんか勢いがない。語りかけるように、つぶやく感じ。

後半のサビでやっと少し、オー、ゲッバークてとこで大声になるけど、すぐウェァユ ワンス ビローンとかは、声が小さくなる。

エンディングに向かうとこも、ロレッタに語りかけるみたいな口調で、だんだん声が投げやりになるんだよね。曲のノリが沈むように。なんかヘンな曲!

なんだろう? もしかして、ルーフトップコンサートを想定して、近所迷惑にならないよう、うるさくない唱法を開発したのか? なんて話はドキュメントには無かったと思うけど。。

そんなポールの気配りをよそに、ジョンは「ドント・レット・ミー・ダウン」とかでは、大声張り上げてたよね。

いや、別にポールがシャウトしない歌い手、てわけじゃなくて。他のアルバムの曲で、ポール主体のロックナンバー「ヘルタースケルター」とか「バック・イン・ザ・USSR」では、大声出して歌ってますよね? に比べて「ゲット・バック」はあんまり力入ってない気がする。

だけど「ゲットバック」の、あの屋上のポール気分になりきるには、ゆったり飲み込むような発声で歌うのがいいんだろうなぁ。

一方、この曲を吐き出すようなシャウトで、やけくそ気味にカバーしてるのが、ロッド・スチュワートです。

いかがでしょうか、この解釈の違い。ロッドのバージョンも、そこそこ有名になったので、こちらが正解では? とさえ思える。カバーのほうも評価されて、オリジナルも輝く、というのもビートルズあるあるですよね。

日本人のカバーといえば、もちろん?

今回も、西城秀樹さんに触れておきますが、80年代初頭のテレ朝の歌番組で、ぼくはジュリーとヒデキが「ゲット・バック」をデュエットしてるのを見た覚えがあるんだよね。

面白かったのは、1番をジュリーが歌うのが、まるきりポールのコピーで、2番がヒデキになると、とたんにロッド調でスタンドマイク振り回す感じ。で、サビはそのまま一緒に歌うんだけど、ノリが合ってない! でも押し切る。2人で事前に打ち合せて、ワザとやってんのかなぁと思ったけど、わずかな世代の違いによるギャップが出て、楽しかった記憶あるね〜。

NHKの番組? でジュリー、ヒデキ、世良公則さん(会って話したことある人は「さん」付けw)の3人が、ビートルズ・メドレーを歌ってる動画もあった!(後で検索したら削除されてた。。) 「ゲット・バック」は、ヒデキひとりで歌ってました。かっこいい! いや3人とも。みんな、ほんとにビートルズ好きそうだし。ジュリーは探すとまだまだビートルズカバーもあるね〜。


■ では次回は再びプログレ路線で、イエス「ラウンドアバウト」を取り上げる予定です! お楽しみに!





■ ついでに、カラオケに行く前に、最初に読んでほしい基礎編として、第ゼロ回がありますので貼っておきます! 未読の方は必修。

■ ついでに、洋楽カラオケに関しては、ぼくのTwitterサブアカウント「懐かし洋楽カラオケ情報」でも情報発信していますので、こちらもご参照ください。


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