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平-ハ】能狂言の背景には松がござる

和ろうてござるか〜

能舞台をご覧になれば、奥に描かれた大きな松が目に入ることでござろう
能狂言の背景は常にこの老松(若松もあるそうでござるが)でござる

20210424大津市伝統芸能会館能舞台鏡板

このブログでは狂言好きのわたくしけんすけ福のかみが、もっとも狂言らしい登場人物“太郎冠者”の名を借りて皆さまを狂言の世界へご案内するつもりで描いてござる。なにとぞ和らいだお心もちにて読うでくださりませ〜
客席から見て右に突き出た本舞台

狂言や能を舞台で演じるようになったころ
その一番のお客さまは神仏でござったそうで

舞台の前には神さまの依り代としての老松があり
それが舞台背後の鏡に映っているようすを観ているのでござる
しかるにこの松の画が描かれた板を’鏡板’と申してござる

松は舞台の前にあり、それが鏡に映ってござるによって
この松の画には根本が見えぬそうでござる

そして鏡板は舞台前の依り代の松を映すばかりではなく
舞台上の音を反射させるはたらきもしてござる

先回反響設備としての屋根の役割をお伝えしてござるが
それもこの鏡板があってこそ、より効果が現るるというものでござる

舞台の音を響かせる仕組みには
もう一つ大事なことがござった…が

こんにったこの辺りにいたしましょう
またお目に掛かれましたら嬉しゅうござる🤗
この狂言noteはけんすけ福のかみが大蔵流 茂山千五郎家の狂言を中心に学んだことや思うことを描いてござる

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