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呂-チ】狂言のお稽古、団体と個人

和ろうてござるか〜

狂言『附子』のお話が続いておりまするが
もったいを付けてお稽古の話の続きでござる

わたくしはカルチャー教室でのお稽古と社中のお稽古を
いまも並行しているのでござる

このブログでは狂言好きのわたくしけんすけ福のかみが
もっとも狂言らしい登場人物“太郎冠者”の名を借りて
皆さまを狂言の世界へご案内するつもりで描いてござる。
なにとぞ和らいだお心もちにて読うでくださりませ〜

それぞれにお稽古の取り組み方や
わたくし自身が学ぼうとしているものが違いまする

社中では、発表会や奉納などなにかしらの舞台で披露することを目指して
一つの演目でその中の一つの役のお稽古をつけてもらいまする
もちろん相手役の台詞や動きも、ある程度覚えなければなりませぬが
基本的には自分の役をしっかりと勤める準備をするのでござる

一方、カルチャー教室での団体稽古では一つの役をやるわけではなく
幾つかある役を都度に代わる代わる担当してござる
発表があるわけではないによって、台詞を覚えることはなく
所作や型も覚える必要はござらぬ

それでも、半年間十回ばかりもやれば二人モノならば五度ずつ、三人モノならば三、四度ずつはどの役もなぞることができ、また相手役のしているのを視ては次に自分がやるということで、段々とどのような動きをしているのかが判るようになってござる

そうやって自身で繰り返し演じてみることで、狂言の舞台を観るおりには
いっそう好くその内容や動きなどが視られる眼を養うことができると感じてござる

これはもちろん実際に舞台で演じてみることでも、いっそう深まることと申せましょう
舞台の感触、実際の大きさ、すり足のしやすさ、本舞台からの眺め・・・
学んでは披露し、またそこで感じたことが、生きていく毎日を豊かにしていく・・・と感じているのでござる

次回はまた附子のお話に戻つつもりでござる
次でいよいよ最後になる・・・はずでござる
またお目に掛かれましたら嬉しゅうござる🤗
この狂言noteはけんすけ福のかみが大蔵流 茂山千五郎家の狂言を中心に学んだことや思うことを描いてござる

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