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離-イ-い】大名狂言『鬼瓦』ノ壱

和ろうてござるか~

ここらで一つ、先回にてお話しした大名狂言のひとつを、
例といたしてご紹介いたしとうござる

狂言はたいてい短いもので10分程度から
通常は30分くらいまでのものが多く
長いものになれば一時間を超えるものもござるが
そういうものは、あまり数は多くござらぬ

このブログでは狂言好きのわたくしけんすけ福のかみが、もっとも狂言らしい登場人物“太郎冠者”の名を借りて皆さまを狂言の世界へご案内するつもりで描いてござる。なにとぞ和らいだお心もちにて読うでくださりませ〜

さて、表題の『鬼瓦
比較的短めの15分ほどの狂言でござる

シテはもちろん大名
アドは太郎冠者でござる

大名は
頭に黒くて固い洞烏帽子(ほらえぼし)
紅白の段熨斗目(だんのしめ)という小袖{着付け}の上から
素袍(すおう)という直垂と長袴で上下に一つながりの装束で
大きめの柄が入ったものを着けてござる
長袴の紐の下から左腰に小刀(ちいさがたな)を差してござる

素袍の長袴の裾は、40㎝以上は足先より長く
後ろに引きずって歩きまする
足には狂言足袋を履いておりまするが
見えることはまずないと存じまする

左右の手は身体から離して少し前へ
肘はそとに軽く張り、手首は捻らず素直に出し
右手には金地の扇を持ちまする
空いている左手は袖を軽く握って構えまする

言葉にすると
なかなかたいそうな出立ちでござるが
装束は狂言方の先生方に着けてもろうてござるによって

自身はマネキンの如く
言われるままに立って、指示に従って少し動くだけのことでござる

さて太郎冠者はと申しますれば…
格子柄の着付けに肩衣、半袴という決まった装束でござるが

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この説明は
また小名狂言のおりにゆっくりといたしまする

さていよいよ狂言『鬼瓦』のお話に入って参るところでござるが

こんにったこの辺りにいたしましょう 続きは明日、
またお目に掛かれましたら嬉しゅうござる🤗
この狂言noteはけんすけ福のかみが
大蔵流 茂山千五郎家の狂言を中心に学んだことや思うことを描いてござる

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