狂言を永く演るには体力が必要でござる
和ろうてござるか〜
ゆったりとして見えるやもしれませぬが
喜劇、和らい(笑い)の芝居でござる狂言は
意外と動きまする
もちろん個人の加減次第ではござるが
能楽堂に響き渡る声をお腹から、全身から出そうとすると
たとえ動かなくても体力を遣うモノなのでござる
また狂言ではただ立っていると申しましても
膝を少し曲げて腰を落とすのが基本姿勢でござる
装束の袴がゆったりしていて判りにくうはござるが
すり足で歩むにも
足掛けて方向転換するにも
この高さを保つのでござる
玄人の動きを観るとよう判りまするが
腰を落として動くことで全身が縦に揺れることなく
滑らかに動くことができるようでござる
狂言の中の仕方語や小舞などの見せ場では
一つひとつの所作がいっそうキレよくできるためにも
体幹の力や体力が必要になりまする
残りの人生に於いては今がいちばん若い、などと申しまするが
体力は今日より来週、さらに来月、来年の方があると云うことに
いたしたいと思うてござる
まずは睡眠時間をいま少し永くとる
かつて習慣にしていた吉田山巡りを再開する
その結果として身が引き締まりいっそう健やかになれれば幸いでござる
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