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Sparks 70S Rockの痛快な音の世界をDJing !

先月の24日、下北沢club Que でイベントのDJ してその時、会場の空気がかなり ROCKな感じらしいというので「大貫もふだんと違うDJしよう!」と思い立ち、ロンナイやGRCでもあんまり使わないレコードを持ち込んで「やってみた!」んです。

「アマチュア・アワー」日本でのデビュー・シングル(英国では2枚目)。
ロン(右)とラッセル(左)のメールアメリカンな兄弟。見た目もキャラのうち。20代半ばの72年

そこで一番かけたかったのがここに紹介するバンド、Sparks(スパークス)のシングル「Amateur Hour」。イントロから奇矯というかすっとんきょうなファンファーレ!オペラチックな流れが見事に調和して凛々しい歌モノに。ビートも素敵なのでダンスにもナイス!と自分的には思ってます。

音の作りや歌詞の意味合いも「グラム」な感じ?というか、当時のロックには普通にあった「社会批判」とか「風刺」のスピリットがこのバンドにもタップリ。自分的にはサウンドのクラシック風なアレンジ、オーケストレーションを含めての曲調、スタイルにおおいに刺激を受けていました。クイーンとか同時代のこうした新人たちはかなりイケてたんです。

アメリカからロンドンを目指してやってきたロンとラッセルのメール兄弟。チョビ髭とイケメンの個性派。ロンドンでは折しもグラム・ロックの嵐が吹き荒れようとする時代。ロキシー・ミュージックは最大のライバル。負けてはいられないですよね。英国では初めて、通算で3枚目のアルバム「Kimono My House」は所属のアイランド・レコードのプッシュもあり1975年全英4位のヒット。
 プロデュースしたのはスティーヴ・ウインウッドの兄、元スペンサー・デイヴィス・グループのマフ・ウインウッド。

KIMONO MY HOUSE  May 1,1974  Island Records – ILPS 9272  全英4位 

このジャケが当時相当な衝撃!日本人と思しき女性が着物姿でしかもかなりヘン。カラーリングもヴィヴィッドだし、目立つ。そこに「キモノ・マイ・ハウス」と来たもんだ。そこまでジェネラルな音楽知識はなかったが、どこかで聞いたような?
日本のジャズ・ポピュラー歌手の大御所、江利チエミが歌ってたアレか?ローズマリー・クルーニーのヒット「カモナ・マイ・ハウス」 (Come On-a My House)に引っかけたシャレ。ちなみに江利チエミの曲名は「家へおいでよ!」(1952)。なぜか歌詞うすく覚えてる。🎶 ウチへおいでよ〜ワタシのおウチへ〜あなたにあげますキャンディ〜〜。

で、この日本人女性だけど、当時英国にツアーで行っていたツトム・ヤマシタ 率いるグループ Stomu Yamash’ta’s Red Buddha Theatreのメンバーだった方。右の女性(扇子を持っている)がミッチ広田さん。左の顔が白塗りで頬を押さえているのがクニコ・オカムラさん。半世紀前、すでにグローバルな活躍をしていたのだ。

日本の誇るパーカッショニスト、ツトム・ヤマシタ率いるグループの英国デビュー作 (1973)
The Soundtrack From "The Man From The East Island Records – ILPS 9228

自分が初めて英国に旅立ったのが大学4年の1973年の夏。その当時、世界的に話題だった野外フェス「レディング・フェスティバル」を体験しに出かけて友人と二人の珍道中!初海外がイギリスなんてね。そのへんもまたいつか。 QUEENを知ったり、ロンドンに中華料理店が多いのにビックリしたり、8月でも夜中はコートが欲しい時が普通にあるロンドン。まさに驚き桃の木20世紀!
それでは今回はこのへんで。ENJOY ROCK ! ENJOY YOURSELF!


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