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死細胞標識マーカーの色々

Propidium Iodide(PI)は、
フローサイトメトリーで一般的に使用されている蛍光色素で、二重らせん分子にインターカレートすることでDNAに結合する。一方で、PIの一部はRNAとも結合するので、正確にはRNase処理によるRNA除去が必要。最大蛍光波長:617 nm

7-AAD (7-Amino-Actinomycin D)は、
通常時は、細胞膜を透過することができないが、細胞死が起こっている細胞では細胞膜の崩壊とともに細胞内へと容易に入り込むことが可能になる。DNAにインターカレートすることで赤色蛍光を発する(λex:635-675 nm)。

Annexin Vは、
細胞膜上のフォスファチジルセリンに結合する。通常時、フォスファチジルセリンは細胞膜の内層に位置しているが、死細胞ではフォスファチジルセリンが細胞膜の外層に出現する。そのため、Annexin Vは死細胞のマーカーとして用いられている。

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