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「ヴォレアスはなぜ存在し、どこへどう向かうのか」 ミッション・ビジョン・バリューを定義しました


2016年10月にプロスポーツチーム・ヴォレアス北海道はスタートしました。

お陰様でチームを運営する株式会社ヴォレアスの組織も大きくなり、チームを応援したいと言っていただくことも増えてきています。


ただ、ヴォレアスが求めるのは「一方的に支援してくれるスポンサー」ではありません。
共に手を取り合い、進歩できる「パートナー」なんです。


また、これまで私ひとりで事業をハンドリングしてきましたが、組織が大きくなってくるとそれも難しく、ヴォレアスが行動する際の指針を明確に言語化する必要があるとも感じていました。


そこで、ヴォレアスというチームと会社がなぜ存在し、どこへどのように向かうのか。


スタッフやヴォレアスを応援してくれる皆様・応援したいと思ってくださる皆様へきちんと説明できるよう、ヴォレアスのミッション・ビジョン・バリューを定義することにしました。

 
この内容について、私の思いや背景を補足したく、今回noteをかいてみました。

「未だ見ぬ熱狂と誇りの共創」


ヴォレアスはプロスポーツチームです。


筋書きのないドラマをライブで楽しめる。選手と観客、会場一体となって熱狂できる。
スポーツは「究極のエンタメ」だと思っています。


そしてエンタメは余暇を楽しむためのもの。
そう考えると、エンタメが「不要不急」と槍玉に挙げられるのも一定の理解はできます。


納得は、できません。
たしかに「不急」ではあるかもしれない。
でも、人間として生きていく中で余暇を楽しむことが「不要」とはどうしても思えないんです。
ヴォレアスを通してスポーツに熱狂し、余暇を楽しんでほしい。
できればヴォレアスが活躍し成長してゆく姿を見て北海道という地域に、そして日本に誇りを持ってほしい。そう願っています。


もちろん“熱狂”も“誇り”もヴォレアスだけでは創れません。
ヴォレアスを応援してくれるサポーター・企業(パートナー)と共に“熱狂”し、“誇り”を、そして“未だ見ぬ未来”を創り上げていきたいと思っています。


「<ACTION(モアアクション)」

ヴォレアスは恐れることなく、行動します。
行動を起こすことを「よく、頑張った」と称え合いたい。
迷いや不安を振り切って挑戦した、行動したのならそれだけで称賛に値します。


失敗したとしても、「こうすれば失敗する」というパターンの蓄積をしているだけで、次に生かせばいい。行動しなければ失敗もできません。御託を並べて動かない批評家より行動する人を評価したいと思います。

ミッションでもお伝えしたように、ヴォレアスが追い求めるのは“熱狂”です。
どうなるのか分からないから面白いし、ワクワクするのではないでしょうか。


先が見えなくても、失敗を恐れずに果敢に行動し、挑戦する。その姿が熱狂を生むわけです。スポーツは筋書きのないドラマです。誰も結果の分かっている試合は見ないでしょう。

パワーサーブを象徴するようにヴォレアスは試合の戦術でも「攻め」ます。
私自身がこの戦術を「熱狂できるプレースタイルだ」と思っているからです。

熱狂を生むのは、失敗を恐れず懸命にプレーする選手だけではありません。挑戦として、多くの観客の前で一生懸命踊るダンスチーム「VOREAS DREAM project」の子供たちもいます。彼ら/彼女らの姿を見て「自分も頑張ろう」「何かに挑戦してみよう」と思ってほしい。


私自身、最初の一歩を踏み出したからこそ、ここにいます。
ビビりでスポーツにもビジネスにも精通しているわけでもない。でも、ヴォレアスを設立してから4年間、挑戦し行動し続けてきました。


一歩を踏み出し、行動することで世界は変わります。


ヴォレアスを発足するとき「最短で日本一を目指す」と宣言し、行動し続けました。そして実際、4年でトップリーグに手が届くところまで来ることができました。本気で挑戦し続けた結果だと思います。
だからこそ、宣言します。


「ヴォレアスは世界一のスポーツチームを目指します」

ヴォレアスの3つのバリュー

パートナーと共に“熱狂”と新たな“誇り”を創る。そして未来のために、ヴォレアスは3つのバリューを指針に行動します。

「世界基準」

ヴォレアスは世界一のプロスポーツチームを目指します。


世界で戦えるようチーム発足時から「世界基準」「革新的」「かっこいい」チームであるよう意識してきました。


世界に出たとき、恥ずかしくない水準をと考え、チームをつくる時、アメリカのバスケットボールのプロリーグであるNBA、ヨーロッパのサッカーやハンドボールのチャンピオンズリーグなど世界最高峰のスポーツを視察してきました。いまのチーム経営、イベント運営にふんだんに取り入れています。


そして、ヴォレアスで取り扱うコンテンツ、商品も「世界基準」のものだけです。世界に出しても認められるもの、世界で戦えるものしか採用できません。


ヴォレアスの本拠地は北海道です。私自身も北海道で育ってきた身である以上、なるべく北海道のものを採用したい気持ちはあります。


でも、ヴォレアスが扱いたいのは「世界基準で戦えるもの」だけです。「どこで生産されたものか」という判断より優先されます。


例えば「VOREASアカシア蜂蜜」
これはハンガリー産です。私が知る限り、世界で一番いい蜂蜜だと思って販売を決めました。


では日本のものはだめか。決してそんなことはありません。


例えば「生ハニージンジャー」
これは日本のものをふんだんに使っています。高知の生姜、広島のレモン、北海道ニセコの唐辛子、そして北海道に自生する蝦夷山桜の酵母、北海道の水。私が知る限り、一番いい原材料です。


他にも、地方にはまだ知られていないだけで、素晴らしいものもあるはずです。
品質でも価格でも世界で勝負できるものを発掘し、共に世界へ挑戦したい。


生産場所は問いません。世界最高のものを集め、パートナーと共に新たな誇りと未来を創り上げていきたいと思っています。


「ヴォレアスから皆様へ」

ヴォレアスが求めているのは「スポンサー」ではなく、「パートナー」です。


一方的に応援してもらうスポンサーではなく、ヴォレアスからも何かお返しできるものが無くてはならないと考えています。お互いに補い合い高め合う関係=パートナーシップで結ばれたい。それが気持ち良いからです。


一方的に「応援してもらう」という関係は長くは続かないですし、景気が悪化するなど(まさしく、コロナがそうです)何かあれば真っ先に予算が削られることになります。


そんな不安定な状態ではチームを守ることができないという、経営的な判断でもあります。
ヴォレアスとタッグを組むことでお互いの持つ価値を最大化し、パートナーが抱えている問題解決に共に取り組むことで、その成果を社会に還元し、社会に貢献してゆきたいと考えています。


だから、パートナーはどこでも誰でもいいわけではありません。「相手にとってヴォレアスである意味」「ヴォレアスにとって、その相手である意味」が重要だと考えています。


互いの価値観に共感でき、ともに進歩していける関係を築いていきたいと思っています。


現在から未来へ

ヴォレアスは次世代のために皆さんと共に考え、行動します。


試合などのイベントを開催すると大量のゴミが出ます。観戦しながら飲み食いするのに使った、紙コップや紙皿。ストローなどのプラスチック製品もあります。


そして販売しているグッズのTシャツ。中には何枚も買ってくださるサポーターもいます。


「ありがたい。ただ、資源を無駄にしていないだろうか。」という思いが常に私の頭にはありました。ゴミを減らし、資源を無駄にしないためにどうしたらいいのか。

こんなことを考えるのは、実は環境保護などの大それた目的ではないんです。ただ「子供たちに、自分たちのせいで負債を背負わせたくない」という思いだけです。


私たちの行動の結果、残された環境で子供たちは生きていく。それならば、少しでも良い環境を残してあげたい。


そう考えると「健康・食事」に関する問題も重要です。
「何を食べようと自分の勝手だし、自分の体なんだから、あれこれ言われたくない」と考える人もいるかもしれません。でも、体に悪いものを食べ続けて病気になってしまったら、病院にいきますよね。
その医療費、負担するのは誰でしょうか?
次世代の子供たちに、自分たちの不摂生の結果を医療費という形で押し付ける。本当にそれで良いのでしょうか?


もちろん、全ての病気が不摂生のせいだなんて言いたいわけではありません。
ただ、みんなで体に良いものを選ぶことはできる。その結果、少しでも健康でいられればその分医療費は抑えられる。


そう考えたとき、スポーツには「健康」というイメージがあると思い至りました。
それはプロスポーツチームが「健康」への広告力、つまり影響力があるということ。


この力を自覚し、責任を持ちたい。


そんな思いから、ヴォレアスの試合会場の飲食ブースではジャンクフードの提供をやめました。
そして取り扱う商品も体にいいものにこだわりたいと思っています。


次世代に持続可能な世界を。


ヴォレアスはサポーター、パートナーと共に考え、行動します。


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今回定義したミッション・ビジョン・バリューは以上です。ただ時代の変化が刻一刻と早くなっています。これからも変化を恐れず、学びによって、ミッション・ビジョン・バリューが変わることもあるという前提をあえて書いておきます。

株式会社VOREAS
代表取締役社長 池田 憲士郎

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