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陸前高田に行ってきた


12/28

陸前高田に行った。
友達に誘われて、見てもらいたいとのことだった。

初めて行く被災地がどんな状況なのか知りたくて、内心興味半分で行こうと決めた。

年末ということもあって、風は冷たく、雪もしっかり積もっていた。
来て早々靴下の替えもっと持ってくればよかったなんて後悔をした。
でも普段見ない景色に少しテンションは上がりつつ、6時間ほどかけて陸前高田に到着した。


行ってきた感想としてはまず、
すごい素敵な場所
時間を忘れられる
ゆっくりとした時間が流れているように感じた。

ただやっぱり周りは何もない。
だから時間を忘れられたのかもしれないけれど


全てが新しい。
建物、道路、トンネル、ガードレール、信号

新しいがゆえに被災があったことを顕著に物語っていた。

着いてすぐはそんな印象くらいしか持たなかった。
ホテルに荷物を下ろし、積もった雪道に足跡をつけながら食事処を探しに行った。

今回はかなり歩いた。
そこで気づいたのは東北の雪は柔らかいこと
風が吹けば、柔らかい雪が舞上げられ、吹雪みたいになる。

こんな白銀の世界が広がっていた。

食事を済ませて、今回の旅の目的の
津波記念館と一本松を見に行った。

津波記念館

津波記念館が今回の旅の中で1番
心が揺れ動いた。

震災後の陸前高田。
地震についてやべこべこになった車、標識が
展示してあった。
それだけじゃなく当時のVTRなども見ることができた。

津波がどこの高さまできたとか正直すごすぎて
頭で理解はしていても想像がつかなかった。

居た堪れない気持ちになった。
少し涙目になる。
でもこの気持ちを出すことは憚られた。

悲しむことが失礼に感じられたから。
当時の人達はもっと想像もつかない辛さを経験している。

それを22歳の人間が、10年経った現状を見ただけで、共感というか悲しみを抱く。

薄っぺらくねぇか

そんな気持ちになる。

当時の人たちはもっと辛かっただろう。
それを思うと感情的には無に近しいものになっていた。

それと同時に自分の今の無力さを感じた。
俺になにができるだろう。

このままの状態で10年前に戻ったとしてできることなんてあるのだろうか。

わからない、というかなにもできないというのが今の答えだった。

人としてまだまだ小さい

その現実がまた少し気分を落ち込ませる


だから
もっと自分にできること
弱い俺が強くなるために


結局自分のことを考えさせられる
そんな時間にもなってしまった。


でもあくまで自分より他人
そこだけはブレちゃいけない

そんなことを思わせられる場所だった。

続く

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