見出し画像

「逆さまつ毛」は「涙袋ヒアルロン酸」ダメ!




逆さまつ毛気味の人は、

涙袋を出すためにヒアルロン酸を注入するのはリスクが大きいです。



ヒアルロン酸がまつ毛を目の方向に押すので、逆さまつ毛が悪化する可能性が高いのです。










涙袋は「眼輪筋(がんりんきん)」という目を閉じる筋肉が働くときに大きく見えます。

ちょうど二の腕の力こぶと同じような感じ。

力を入れるとぼこっと盛り上がるわけです。

笑った時に涙袋が大きくなるのは、眼輪筋が目を閉じよう、細めようと収縮するからなんですね。







涙袋を大きくするためにヒアルロン酸を注入することがあります。

解剖的には眼輪筋の表面に乗せてくるように打つことが多いです。

すると、まつ毛を目の方向に押すような力が働くんですね。











まつ毛が目の方向、内側に向くことを医学界では睫毛内反(しょうもうないはん)と言います。



上手くヒアルロン酸を入れられればそうならないこともあるのですが、ある意味賭けになります。

そしてたいてい負けます。







いったんまつ毛が内側を向くとヒアルロン酸を溶かすしかないので大変ですね。

ヒアルロン酸関係なしに、逆さまつ毛、

つまり睫毛内反で悩んでいる方は保険医療の適応なのでお近くの形成外科(けいせいげか)までお問い合わせいただければと思います。

眼科の先生は目の玉には強いですが、瞼(まぶた)は形成外科の先生の方が手術が上手なことが多い印象ですね。



僕も良く手術させていただいております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?