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立位テニス体験会の難しいさ

【報告】

2023年1月14日、「いろいろな障害者テニス体験会」
当事者、健常者参加可能
車いす・立位・聴覚・視覚・知的の5つの障害に分けた、テニスの体験会を開催

主催者・さがみはら“ゆめ”プロジェクト実行委員会事務局(相模原市スポーツ推進課内)

において、一般社団法人日本障がい者立位テニス協会JASTAから柴谷健(代表理事)、柴谷玲子(理事)、千葉正弘さん(登録選手)、岸俊介さん(登録選手)の4名で「立位テニスの体験会」を行いました。

この日は、ひと枠45分をふた枠のスケジュールでした。

【45分間の内容と流れは以下の通り】

1、JASTA側のメンバー紹介(障がいの内容含めて)と参加者の皆様への質問(テニス経験あるなし、右利きと左利きの確認)

2、ラケットを厚い握りで持って頂いて、ボールドリブル(厚い握りをする説明含む)

3、上肢障がい者の6つのサーブ方法の説明

4、JASTAメンバーである上肢障がい者のサーブデモンストレーション

5、上肢障がい者の片手サーブ体験(6つのサーブ方法で気になったサーブ方法を体験して頂きます)
注意点・片手サーブ動作の際に後ろに3歩程移動する事があるので2番目の体験者との距離を大きく取ります

6、参加者全員でボールを拾う

7、大腿義足のフォアハンド説明(大腿義足のメンバーが参加している場合は3球程度のデモンストレーション)

8、高さが変えられる簡易椅子を利用して利き手と反対側の足を膝を曲げた状態で椅子に乗せてもらい、片足大腿義足のファハンド体験(ボール出しは基本手出し)
注意点・体勢を崩した場合は両足で立つ事を優先します

9、同じ流れで片足大腿義足バックハンド体験
(可能であればシングルバックハンド、無理ならダブルバックハンド)
大腿義足装着者はシングルバックハンドである理由を説明

10、参加者全員でボールを拾う

11、大腿義足を実際に手に取って頂きます
(重さの体験、膝折れの説明など)
膝関節に指や手を挟まないよう注意を説明

12、立位テニスメンバーとラリー(時間調整)

13、終わりのご挨拶
すべてを厚い握りで体験して頂いた理由として、片手や片麻痺の障がい者はグリップチェンジが出来ない、出来ずらい事を説明。
JASTAでは片手,片麻痺の選手の為にワングリップでのストロークやサーブが出来るよう指導を心掛けている事を説明。
参加者の皆様より感想を聞かせて頂きます。
新しいパラテニスなので、1人でも多くの方々に立位テニスを知って頂く普及活動中である事をお伝えして参加者の皆様に感謝を込めてお礼を伝えて終了します。

補足、
立位テニスがいつどこでどうやって始まったか、
今、日本での活躍は具体的にどう言う状況なのか、
海外の立位テニス選手はどのような選手がいるのか、
パラリンピック種目では無いのは何故なのか、
このような質問が過去にありました。

「立位テニスとは何か」の正確な情報を体験会を通じてお伝え出来る事が必要となります。

ただ肢体障がい者が立ってテニスができますよ的な体験会にならないように気をつけます。

体育館内の場合はオレンジボールを推奨します。

これからも多くの立位テニス体験会が開催される事を願います。
東京から遠方でも極力、一般社団法人日本障がい者立位テニス協会本部スタッフが出向きます。
ご遠慮なくご相談下さい。

次回のさがみはら“ゆめ”プロジェクトは2023年2月19日です。

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