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障がい者福祉テニス、海外ではニューミックスとは呼びません。

旧ネタです。

「競技テニスはちょっと無理そう…」
と言うお言葉を聞きます。

もう一度おさらいさせて頂きます。

日本には競技性を求めない障がい者立位テニスの大会が1980年代から普及発展して、現在は多くの大会が存在しています。目的は健常者と障がい者の交流と障がい者のリハビリテーションです。
福祉テニスと言います。

試合形式はソーシャルミキサーダブルス(日本では何故かニューミックスダブルスと呼ばれています)。JASTAではソーシャルミキサーと呼びます。

障がい者のカテゴリーは技量別に初級、中級、上級に分かれていて、自己申告制。
障がい者は障がいの度合いによるカテゴリー分けはされていません。自己申告制2バンドルールを取り入れています。
健常者パートナーのカテゴリー分けはありません。

この障がい者の健常者との交流と障がい者のリハビリテーションを目的とした福祉テニスはとても大切なことです。
誰もが参加してテニスを楽しむ事ができます。

長い間この障がい者立位の福祉テニスが継続的に行われてきたのに誰も知らない理由の一つとしては外に向けて情報発信をしていない事があります。
何故、情報発信をしてこなかったかと言うと、「個人情報を外部に出したく無い」と言う理由です。
障がいがある事を関係者以外に知られたく無いと言う理由なのでしょう。

また、近年、多くのソーシャルミキサー(ニューミックス)障がい者テニス大会は多くの問題を抱えています。

障がい者の交流とリハビリテーションを目的とした福祉の立位テニス・ソーシャルミキサー(ニューミックス)大会も近年では、勝つ事に手段を選ばなくなり、初級カテゴリーでも健常者パートナーはコーチレベルの方とペアを組んだり、翌年の大会の健常者パートナーを青田買いする障がい者も出てきています。
初級での試合は健常者同士のシングルスの様なの打ち合いも良く見かけます。
ソーシャルミキサー(ニューミックス)障がい者テニス大会が設立された当時は健常者は試合中ポイントを決めてはならないと言うルールがありましたが、今は一部の方しかそのルールを守っていません。
また、2バウンドは自己申告制ですが、一つの試合に1バウンドと2バウンドが混在してはならないルールがありますが、これも大会によって様々になってきました。
大会では1位、2位、3位と順位を付けるのですが、障がい者の障がいの度合いによるレイティングをしない為の不公平感、健常者の技量によるレイティングをしない不公平感が大きな問題として存在します。

あとは多大なる健常者の手厚い運営やサポートが障がい者の勘違いを起こす事にも繋がりかねません。これも問題と考えます。

これらの問題を解決するには、
障がい者立位テニスのソーシャルミキサー(ニューミックス)の大会は運営側の健常者と障がい者が大会実行委員会を作り、どんな大会にしたいかを意見を出して考えて決める必要があります。

そして、個々のペアの勝ち負けにこだわらない、チーム戦が良いと個人的には思います。具体的には今は無き関東障がい者立位テニス協会と善福寺公園テニスクラブさんとのコラボ企画だった善福寺ニューミックステニス大会やパソナさんの若手社員が企画するエンジェルカップテニス大会がソーシャルミキサー(ニューミックス)障がい者テニス大会としての良い例だと思います。

ただ残念ながら、ソーシャルミキサー(ニューミックス)障がい者テニス大会は縮小傾向にあります。静岡大会、千葉大会が無くなり、ソーシャルミキサー(ニューミックス)障がい者テニスを普及発展活動をして来た関東障がい者テニス協会KDTAはその役目を終え長い歴史に幕を閉じました。既存の大会も縮小傾向にあります。

その反対に…
日本の障がい者テニスの長い歴史の中で、日本では障がい者立位テニスのソーシャルミキサー(ニューミックス)を卒業して、競技性を求める障がい者立位プレーヤーも少しずつ増えてきました。

(競技とは一定の規則に従った状態で、何らかの技の優劣を競うことである。)

日本で今まで無かった競技としての障がい者立位テニスの普及と発展を目的として2018年に一般社団法人日本障がい者立位テニス協会を設立しました。

現在、日本の障がい者立位テニスは、健常者と障がい者の交流と障がい者のリハビリテーションを目的とした福祉テニスと障がい者の競技を目的とした競技テニスが必要とされています。

一般社団法人日本障がい者立位テニス協会JASTA の公認練習会に参加された障がいを持つ方にはJASTAの目的を説明して「競技テニスはちょっと無理そう…」と言う方には福祉テニスの参加をお勧めしています。

健常者と障がい者の交流と障がい者のリハビリテーションを目的とした福祉テニスはテニスコートがある(体育館コートを含む)各都道府県の障がい者スポーツセンターにクラブや団体がございます。
関東では毎年3月から11月まで、月に一度各福祉テニスを目的としたクラブや団体の試合やイベントが行われています。

JASTAはソーシャルミキサー(ニューミックス)の大会の主催又は共催は行いません。立位テニスのニューミックス(ソーシャルミキサー)の大会は既に充実している為です。

JASTAは運営の全てを健常の方にお任せする事は考えていません。
若い世代の障がいを持つJASTAメンバーには健常の方からの手厚いサポートが当たり前と思わずに自立心を持ち、限られた集団の中に留まらず積極的に社会に出て、自ら意見を言える社会人になって頂きたいと思います。

JASTAは障がい者がイニシャーチブを取りながら健常の方と共に立位テニスを日本で普及発展活動を続けたいと思います。

JASTAがニューミックスと言う単語を使わない理由→英語圏で通じないから。
JASTAがソーシャルミキサーと言う単語を使う理由→英語圏で使われているから。

JASTAが障がい者や障がいを意味するDisability、Disabled、Handicapを使わない理由→英語圏スポーツ界では使われていない、一部死語や差別的な単語になっているから。
JASTAが障がい者を意味するAdaptiveを使う理由→日本以外の国での障がい者スポーツ界が使っているから。

JASTAの岸選手(関東障がい者テニス協会設立時メンバーだった)からのコメントです。
→ 福祉テニスで順位付けすること自体がナンセンスなんだと思います。ソーシャルミキサーは、勝敗にこだわらずにみんなで楽しくやりましょう‼️

僕達夫婦は福祉テニスと競技テニスの両方の障がい者立位テニス団体の理事役員をさせて頂いております。

障がい者立位テニスの福祉テニスと競技テニスの普及発展にご理解とご協力を宜しくお願い致します。

*写真は日本の関東地区で行われている障がい者ソーシャルミキサー(ニューミックス)大会の写真
*2019年度の関東地区で行われた障がい者ソーシャルミキサー(ニューミックス)大会スケジュールを添付

Competitive tennis seems a little impossible for me....
I heard the words before.

I will review this again.

Since the 1980s in Japan. There have been many tennis tournaments for adaptive standing tennis players that do not require competitiveness in Japan. The purpose is to interact between able bodied players and adaptive standing players.
The game format is Social Mixer Doubles (in Japan it is called New Mix Doubles).
The categories of people with adaptive standing players are divided into beginner, intermediate, and advanced, according to their skills, and they are self-reported. There is no categorization of able bodied partners.
Some categories have a 2-bounds rule.

Welfare tennis is very important.
Everyone can participate and enjoy tennis.

One of the reasons no one knows that this welfare tennis for adaptive standing players, it has been played continuously for a long time, but they do not send information to the outside.
The reason why They did't send out information is that Adaptive players don't want to disseminate personal information.

In Japan's long history of tennis for adaptive standing tennis, the number of players seeking competitiveness in adaptive standing tennis has gradually increased.

In 2018, we established the Japan Association for Standing Tennis for Persons with Disabilities with the aim of popularizing and developing adaptive standing tennis as a sport that has never existed in Japan.

Adaptive standing tennis in Japan requires,
1), Welfare tennis for the purpose of interaction between able bodied players and adaptive players and rehabilitation of adaptive players.
2), Competitive tennis for the purpose of competition for adaptive players.

We JASTA Explaining the purpose of JASTA to new adaptive players. If they said "Competitive tennis seems a little impossible for me..." We recommended welfare tennis in Japan.
About welfare tennis. There are clubs and groups at sports centers for people with disabilities in each prefecture in Japan.
From March to November every year in Kanto(around Tokyo area), clubs and groups' tournaments and events are held once a month for the purpose of welfare tennis.

Reiko and I are directors of both adaptive standing tennis, welfare tennis and competitive tennis.

We appreciate your understanding about Welfare for standing tennis for adaptive players.

* The photos are the Social Mixer Doubles tournaments held in the Kanto area(around Tokyo area) in Japan.
* I attached the information of Social Mixer (New Mix) Doubles Tournament for adaptive players held in the Kanto area of ​​Japan in 2019.

Thank you.

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