旅RUNキュレーションVol.41(名古屋ウィメンズマラソン2020と第75回びわ湖毎日マラソン大会)

数々のマラソン大会が中止になって全然旅RUNのこと書けてないな・・・。

さて、MGCファイナルチャレンジ男女共今日が3戦目。男子はびわ湖毎日マラソン、女子は名古屋ウィメンズマラソン。
今日で東京オリンピックマラソン日本代表男女が全て内定する。

テレビ観戦するわけだが、どちらを主に観戦するかと言われるとやっぱり名古屋ウィメンズマラソン。
男子マラソンでMGCの3枠目を取るためには先週の大迫を抜いて日本新記録を出さないといけない。一方、女子マラソンでの3枠目獲得は前回の大阪国際マラソンの松田瑞生の記録2時間21分47分を超えればよい。いや、こちらも「越えればよい」では決してなく非常に難しい記録なんだけど、日本記録を取るよりはよっぽどマシ。よって可能性があるのは名古屋ウィメンズマラソンだと思った。
個人的な女子の予想は、「大阪国際の松田瑞生越えは厳しいか。日本人一位は一山麻緒」。
一山麻緒は注目株、昨年東京マラソンでフルマラソンデビュー、僕も出た函館マラソンハーフで女子一位。そして9月のMGCでは序盤から試合を作るあの実力。どんどん成長する選手だなと思っての予想。

名古屋ウィメンズマラソンは世界最大の市民参加型の女子だけのマラソン大会。
女性だけが3万人も集まる様子は壮観なのだが、今年はCOVID-19の影響でそれを見ることができない。残念極まりない。
定刻の9:10に号砲。

その後チャンネルを変えてびわ湖毎日マラソンのスタートの様子を見る。9:15号砲。
予定の時刻に「On Your Marks」の号令が出たところまでは良かったが、なんとスタートピストルが鳴らない。市民マラソンとかではたまにあることだけど、IAAFゴールドラベルでこんなことがあろうとは。
しかもランナーは一度引き上げさせられるという。雨で寒い中、コンディション気にする人は精神的に乱れただろうな。(なお、私の知人がびわ湖毎日マラソンに出場していたのだけど、このランナー引き上げのあたりの姿がめっちゃ映っていて、なんだか嬉しかった。)

COVID-19の影響の中、日本陸連から沿道観戦自粛要請が出ていたわけだが、今日は雨模様ということもありテレビから見えた沿道の応援は少なめ。雨コンディションを苦手とする選手は多いだろうけど、ここ最近の状況を鑑みると雨は沿道応援自粛を後押しした感じ。

この雨コンディションなので、MGC設定タイム突破は難しいかなという思いが強まったのだが、名古屋ウィメンズマラソンがすごかった。
29km地点くらいから僕の予想していた一山麻緒選手が抜ける雰囲気を見せる。30kmでペースメーカーが離れてからがすごかった。マジでネガティブスプリットくらいの飛ばしっぷり。外国人選手を置き去りにしてどんどん進む。ここまで強い選手になっていたとは!
後、中継で見える足元にはなんとNikeの最新厚底シューズアルファーフライ! 女子でこれを履きこなす選手が出てくるとは! これは松田瑞生越え行けるか! むしろ女子の2時間20分切り行けるか!

ものすごいワクワクしてきた。やっぱりマラソン面白!
結局、2時間20分までは行かなかったけど、日本歴代女子4位の記録でフィニッシュ! これは感動もんだ。
名古屋ウィメンズマラソンの大会記録で、なおかつ日本選手国内最高記録。先週に続いてすごいレースを見てしまった。

びわ湖毎日マラソンも日本記録が出ることはなく、これで東京オリンピックマラソン代表内定が出揃った。

男子:中村匠吾選手、服部勇馬選手、大迫傑選手
女子:前田穂南選手、鈴木亜由子選手、一山麻緒選手
 
松田瑞生選手の出るオリンピックも楽しみにしていたんだけど結果としては松田選手は補欠。女子は注目選手がいっぱいいたのだが、これがMGCのルール。
かつては「選考基準が不明瞭」と批判を浴びることが多かったマラソンの五輪代表選考。それを見事にマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は払拭した。さらにマラソンを盛り上げることができたと思う。

マラソンはやっぱり面白い。東京オリンピックが楽しみだ。

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