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【物価見通しの真相💎】大規模金融緩和政策の修正に対する見解:English News📰 2023/07/15


今回の英語ニュース📢

Speculation Rising for BOJ Monetary Policy Tweak

Speculation is rising among financial market participants that the Bank of Japan may tweak its superloose monetary policy at its next policy-setting meeting.

 Such views have emerged because Japan's core consumer price index excluding fresh food has been rising by over 3 pct year on year recently, exceeding the central bank's prediction and 2 pct inflation target.

 The BOJ is likely to revise up its inflation forecast at its two-day policy meeting from July 27. Meanwhile, the yen and long-term interest rates have risen due to the speculation.

 Hurt by yen buying, the dollar fell below 137.50 yen temporarily in Tokyo trading Friday, down from above 145 yen at the end of June.

 The benchmark 10-year Japanese government bond yield briefly rose to a four-month high of 0.485 pct, approaching the BOJ-set cap of 0.5 pct.

https://sp.m.jiji.com/english/show/27374
2023/07/15 閲覧

英語トピックス👍

Speculation   投機的行動

tweak    微調整

Such views  このような見解

be likely to do 〜する可能性が高い

forecast   観測、予測

Meanwhile    その間

temporarily     臨時的に、一時的に

benchmark      ベンチマーク

Japanese government bond    国債

approaching 〜に近ずく
❌to や for などはつけません

この記事に対するコメント💚

金融市場で日銀が現在の大規模金融緩和策を
修正するとの観測が強まっている経済政策情勢に着目しました

消費者物価指数(CPI)の上昇率が
足元で3%を超えるなど日銀の想定を上回って推移していることが背景にあります

日銀は27、28日に開く
金融政策決定会合で、物価見通しを上方修正
する公算が大きく、政策修正観測から円高や
長期金利上昇が鮮明となっています

なお、14日の東京市場では
円相場が一時、1ドル=137円台前半に上昇した(円の増価)とのことです

6月末に145円台まで下落した(減価)後
円高トレンドになっていることがわかりますね

日本銀行が実施する非伝統的金融政策の一つに挙げられる「長短金利操作:イールドカーブコントロール(YYC)」において長期金利の指標となる新発10年物国債(371回)の
流通利回りは一時0.485%に上昇しました

同時に債券価格は下落しますが
それは経済理論で解説していますので
お見知りおきくださいね💖

長期金利は3月10日以来
約4カ月ぶりの高水準となり、日銀が
金利変動幅の上限としている0.5%に
一段と接近したそうです

このような実態経済に対する考察が
市場の政策修正観測を後押ししていることに
つながっているのですね

ただし、日銀内ではマイナス金利政策解除など利上げに対して慎重姿勢が強いこともありますので、今後とも政策運営に着目していく必要があると思います📝

消費者物価指数(CPI)についての解説

消費者物価指数について
以下では簡単に経済学における定式化によって説明していきたいと思います

GDPデフレーターとの比較についてもご理解いただけたら幸いです

名目GDPと実質GDPの測定

まず、国内総生産(GDP)は、ある一定期間において市場価格で評価した最終財の付加価値の合計と定義されることが多いです

ある年の名目GDPは、その年の市場価格(P)で評価されるので、実際に取引された金額を集計することになります

$$
Nominal  GDP_t = P_t^1Q_t^1+・・・+P_t^NQ_t^N…(1)\\     \\
P_t^i :  Price  of  Good_i  in  the  Year(t)\\
Q_t^i: Qantity  of  Good_i  in  the   Year(t)
$$

しかし、実質GDPはどのように求められるのでしょか??
まず、評価基準年(Base)を決める必要があるのです
そして、その年以降のGDPは、この基準年の価格で計算していくのです

この結果、基準年(Base=0 )と比較年(Now=t)とを比較してそれ以降の年にどれくらい
財・サービスの生産量が変化したのか
ということを掴むことができるのです📝
したがって、t期の実質GDPは
以下のように計算されるのです

$$
Real  GDP_t =P_0^1Q_t^1+・・・+P_0^NQ_t^N  …(2)
$$

もし、基準年と比較してt期のすべての
財・サービスの生産量が変化しなくても
すべての財・サービスの価格が2倍になったとしたら名目GDPは2倍になりますが
実質GDPは変化しないのです

その一方で、すべての財・サービスの価格が
不変であっても、すべての財・サービスの
生産量が2倍になれば、名目&実質GDPも
共に2倍になるのです

GDPデフレーターへの理解とその特徴

GDPデフレーターは名目GDPを
実質GDPでデフレートした値になりますから
以下のような定義になります

$$
GDP  Deflator(%)  =\frac{ Nominal  GDP} { Real  GDP}\times 100\\     \\
= \frac{ P_t^1Q_t^1+・・・+P_t^NQ_t^N } {  P_0^1Q_t^1+・・・+P_0^NQ_t^N}\\   \\
=\frac{P_0^1Q_t^1}{P_0^1Q_t^1+・・・+P_0^NQ_t^N}\frac{P_t^1}{P_0^1}\\    \\+・・・+\frac{P_0^NQ_t^N}{P_0^1Q_t^1+・・・+P_0^NQ_t^N}\frac{P_t^N}{P_0^N}…(3)
$$

このように定義できるのです
ここで、1番下の式における
第1項を見てみましょう

$$
\frac{P_0^1Q_t^1}{P_0^1Q_t^1+・・・+P_0^NQ_t^N}\times\frac{P_t^1}{P_0^1}…(4)
$$

これは、すなわち第1財の物価上昇率に
次の分数が乗じられているということです

$$
Weight  of   Paasche  Index\\  \\\frac{P_0^1Q_t^1}{P_0^1Q_t^1+・・・+P_0^NQ_t^N}…(5)
$$

この(5)式は、ウェイトと呼ばれます
すなわち、実質GDPに占める基準年の価格で
測った第1財の生産額であるからです📝

つまり、私たちが得る結論として
GDPデフレーターは各財の価格上昇率に
その財のウェイトを掛け合わして乗じた値
になる
のです

また、このウェイトをすべての財(N)について合計すると、分数の値は、1となります

$$
\frac{P_0^1Q_t^1}{P_0^1Q_t^1+・・・+P_0^NQ_t^N}+・・・+\frac{P_0^NQ_t^N}{P_0^1Q_t^1+・・・+P_0^NQ_t^N}=1…(6)
$$

なお、このウェイトの値がすべての財について等しいとき、すなわち基準年の価格で評価したあ各財の生産額がすべて等しくなっている
ケースを想定してみましょう

すると、このときの
ウェイトの値は、1/Nとなります

したがって、GDPデフレーターは以下の世に計算されることになるのです

$$
\frac{1}{N}\frac{P_t^1}{P_0^1}+・・・+\frac{1}{N}\frac{P_t^N}{P_0^N}\\     \\ =
\frac{[\frac{P_t^1}{P_0^1}+・・・+\frac{P_t^N}{P_0^N}]}{N}…(7)
$$

すなわち、すべての財の価格上昇率を足して、その財の数で割っているので、平均値を算出していることになっているのです

各財の生産額が異なるときは
当然その財のウェイトも異なりますが
経済で生産されている額が大きな財のウェイトは当然大きくなりますよね

したがって、生産額の大きな財の価格上昇がより大きく評価されていることがわかります
この比は、現時点tの数量がウェイトになっている加重平均であると呼ばれていることをご理解くださいね

そして、GDPデフレーターのように
現在の数量がウェイトになっている指数を
パーシェ指数と言う
のです

消費者物価指数(CPI)の理解とその特徴

GDPデフレーター以外の代表的な物価指数
として、消費者物価指数(CPI)を取り上げます

記事においても、消費者物価指数という
言葉が出ていましたからしっかり確認していくことが賢明なように思いますね💖

なお、同様の指数として企業物価指数(CGPI)があります
これは、企業間で取引される財の関する指標であり、日本銀行調査統計局によって作成されています📝

その一方で、消費物価指数は、私たち消費者が購買する消費財に関する指数であり
総務省が作成している点について、ちょっと覚えておいても損はないかもしれませんね

この2つの指数は、ラスパイレス指数と言われています
その理由は、GDPデフレーターとは若干異なった計算方法があるからです

消費者物価指数ならびにラスパイレス指数の
ウェイトに関しては以下の定式化によって求められます

$$
CPI  = \frac{P_t^1Q_0^1+・・・+P_t^NQ_0^N}{P_0^1Q_0^1+・・・+P_0^NQ_t^N}\\      \\ Weight  of  Laspeyres  Index\\   \\
\frac{P_0^iQ_0^i}{P_0^1Q_0^1+・・・+P_0^NQ_t^N}   \forall i  (1~N)
$$

したがって、ラスパイレス指数はパーシェ指数と異なり、基準年の数量をウェイトとして計算された物価指数であるということです

第t期の指数の計算に関して
各財の第t期の取引量の情報しか必要としないので、パーシェ指数と比較して
相対的にラスパイレス指数の方が速報性を持つということがわかります

だからこそ、日本経済新聞で報道される際に利用されるのではないでしょうか?

GDPデフレーターとCPIの違い🌟

また、GDPデフレーターとCPIについての差異は、大きく3つあると思います
①輸入財への考慮
②代替バイアスの存在
③消費の質に関する盲点

①に関しては、消費者物価指数(CPI)は
消費者が購入対象となる全ての財バスケットを集計しています
したがって、GDPでは考慮できていなかった外国からの「輸入財」の存在が考慮されているという点です
今日において、円安による輸入物価の上昇や
エネルギー供給価格の上昇などによって
海外の財・サービスの価格が相対的に上昇しているように思います

だからこそ、消費者物価指数の伸びが
かなり高くなっているのです📝

②については、GDPデフレーターが
基準年の価格をベースにしている一方で
消費者物価指数(CPI)は、比較年t年の価格で評価されていることがわかります

したがって、もし基準年から価格が上昇したとしたら、GDPデフレーターは消費者の消費行動の変化や財バスケットの変化といった
代替行動を捨象していることになるのです

よって、一般的には消費者物価指数のほうが、GDPデフレーターを上回るようなトレンドが
多いとされているのです

そして、③については
消費者物価指数で発生しうる問題になります

時が流れるにおいて新しい商品や新しい
付加価値が生まれているということを
基準年の数量を用いて評価する消費者物価指数では測りきれないのです

IT製品などがあったときは、年々取引需要ならびに数量が増加しているにも関わらす基準年の取引量でウェイトで計算されてしまいます

したがって、IT関連の商品や新商品の価格変化を過小に評価してしまう懸念があることもご理解いただけたらなと思います

今回の解説は以上とします
物価水準の安定化は、その国の経済の安定化
ひいては、私たちの生活の安定化になりますからそれを実現するために実施される金融政策について、今後も知識を得とくして行く必要がありそうですね😊

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