企業変容(CX)のKPIと企業の存在意義
今多くの企業が、制度を作ったが企業変容が進まない…と悩んでいる。会社を変革しよう!なんて言ってるから、変わらないのだ。(言いたくなる気持ちはよくわかる。。。)企業を変えると考えるから制度を作っただけで、何かが変わると誤解してしまうのだ。
変わるのは、変えねばならないのは人だ。
そして自分で変わろうと思わない限り、人は決して変わらない。
そして、思っただけでも人は変わらない。(甘くない!)
1)Knowing
本人が「自分のあり方が変わらねばならない」と徹底的に知ることだ。それは、思い知るというレベルで。
2)Doing
また、多くの人は知っても動けないものだ。
行動を変えることは難しい。ここには強制力も時に必要だろう。
3)Being
さらに、その変化を続けるのはもっと難しい。
現状維持に戻ろうとする恒常性維持(ホメオスタシス)は強い
これらを乗り越え、変化そのものが日常になった頃、彼を取り巻く環境は変わっている。
変容とはこういうモノだろう。
これを全社レベルで実施することが企業変革、企業変容だ。
会社を変えると言っていては、変わらない。
対象の認識を間違えている。人にフォーカスするのだ。
リスキリングによって
「あれやれ」「これやれ」と言われたことが、多少高度にできるようになったところで何も変化しないだろう。
「君は何をするためにここにいるのか?」
この問いに明確に答えられる人の数の比率が企業変容のKPIだ。
物語を語るにおいても以下の三段階レベルがある。
1)自分の物語を自分の言葉で語れる
2)その物語が交響性・公共性を持ち聞いた人が、私たちの物語と思える
3)その実現方法がリソース提供者の納得を得る筋道があること。
今、企業はその定義を変える時期にあると考える。
その第一義を
A:株主のために利益を出す機関
から
B:働く人の願いを叶える機関に変えるのだ。
顧客の創造というのは、どちらにおいても不可欠だ。利益も当然だ。
しかし、それらは企業の状態指標であり、何のために企業が存続するのかと言う問いの答えにはならない。
ドラッカーの言う顧客の創造、株主への配当も同じく存在意義のためのもの。すなわち二義的なものなのだ。
今こそ、
企業は働き手の祈りのために存在する。
と言うところから企業を変革する時期にあるように思う。
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